二都物語 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030141

感想・レビュー・書評

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  • 世界史が好きな人にとっては非常に満足できる

  • 古典読書。タイトル以外は予備知識なしで読み始めた。ロンドンとパリを舞台にした歴史小説で、本人の言葉からは歴史考証もこだわったと思われる。フランス革命が起こったときの実際の雰囲気を味わえる。教科書ではただの暗記になることも小説で読むと登場人物に寄り添った疑似体験になるため今までとは違った視点を得られた。ただ前半散りばめられた登場人物の経歴が終盤に次々ときれいにハマっていくミステリ的な要素が強いので、純粋な歴史小説とは言えない面もある。ただそれがドラマチックな展開を引き出しているので、本書はフィクションとノンフィクションどちらの側面でも読み応えのあるものになっている。

  • ディケンズ後期の歴史小説。
    先が気になってページをめくらせるところは矢張り流石。当時の読者が熱狂的になったのも頷ける。
    今回の新訳はミステリ、サスペンスの翻訳で実績がある加賀山さんということで、よりサスペンスフルでワクワクさせる仕上がりになっている。

  • 先が気になって一気に読んだ。最後の方は話が見えて来たので、ちょっと読み進むのが辛くなったけど。命をかけた純愛物語だねえ。

  • 翻訳物を読み慣れていないせいかもしれないが、全編にわたる独特の比喩・言い回しにつっかかり、読了するのに非常に時間がかかった。正直、書かれていること全てについて完全に理解できた自信がない。きっと二度三度と繰り返して読むことで味わいが深まる作品なのだろうなあと感じている。

    物語の舞台はフランス革命時代のパリとロンドン。これを読むまで知らなかったのだが、当時のフランスは狂気の大衆の手による魔女狩り裁判とギロチン処刑が日常的に行われていたようだ。本作はそのような時代背景のもと、亡命貴族のダーネイ、長年投獄されていたマネット医師とその娘ルーシー、弁護士のカートンの出会いからが描かれている。

    波乱万丈の展開で読みどころはたくさんあると思うが、やっぱり括目すべきはラストでしょう。このオチの献身・純愛モノはひとつ間違えると陳腐になりそうなものだが、本作ではそんなことはなかった。理由は主人公の一人であるカートンが影のある魅力的な男性として描かれていたことと、海外作品ということで小説世界から一枚壁を隔てたような立ち位置で読めたことが大きかったと思う。

  • 世界の名作を読もうの一環で、新訳が出たということで読み始めてみたが、なんだがやっぱり読みにくい。現代小説とは違うことは分かっている。それでもなんだか読みにくいのは、自分が現代小説の分かりやすさに慣れてしまっているあまちゃんだからなのか・・・どちらにせよ頑張って読んでいった。その中で少しずつ謎めいたものが増えて来て、だんだん先が気になって読めるようになってきたのは3分の2を過ぎたあたりかもしれない。仏革が本格化したあたりからはあっという間だった。
    まったく前知識なしで読んだため、色々人物関係を想像していたのだが、最後の最後ではっとさせられた。そして全ての伏線がつながり強い衝撃を受けた。恋愛小説ですこしなめていたところもあるが、恋愛の悲劇だけではかたづけられない何かを感じた。身分制度崩壊の波の中で生きた市政の人々の物語として心に深く残る作品だった。

  • 単純なような難解なようなよくわからん感じ。
    いつの時代も人間の本質は変わらんか。

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著者プロフィール

Charles Dickens 1812-70
イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・クラブ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。月刊分冊または月刊誌・週刊誌への連載で15編の長編小説を執筆する傍ら、雑誌の経営・編集、慈善事業への参加、アマチュア演劇の上演、自作の公開朗読など多面的・精力的に活動した。代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『荒涼館』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

「2019年 『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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