- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102035016
感想・レビュー・書評
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人間は、獣と超人との間に張りわたされた一条の綱である。――一つの深淵を越ゆる一条の綱である。
渡りゆくも危く、途上にあるも危く、後(しりえ)を見るも危く、戦慄するも、はた佇立するも危い。
人間が偉大なる所以は、彼が目的にあらずして、橋梁たるにある。人間にして愛されうべき所以は、彼が一つの過渡たり、没落たるにある。
~上巻p24
すべての道徳は他の道徳を嫉妬する。かかる嫉妬はおそるべきものである。道徳と雖(いえども)、嫉妬によって破滅することがありうる。
嫉妬の炎によって囲繞(いによう)された道徳は、ついには蠍のごとくに、毒ある螫(はり)をみずからに向けて突き刺す。
ああ、同胞よ、なんじ、いまだみずからを誹謗せず、みずからを刺し殺さないところの道徳を一つでも見たことがあるか?
人間は克服せらるべき或物である。されば、なんじはなんじの道徳を愛すべきだ。
――なんじはなんじの道徳によって没落するであろうが故に。――
~上巻p80詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ツァラトストラはかく語った。よく語ったねー!
下巻へ続く。 -
(1967.12.27読了)( 1966.12.18購入)
内容紹介
ペルシアの教祖ツァラトストラは、「ついに神は死んだ」と叫んでふたたび人間の中に帰り、宗教的厭世主義を否定し、群集を前にして地上を讃美し生を肯定して「人間は征服するために生れ、かつ生きる」と説く。1881年8月突如おとずれた“永劫回帰"の霊感を、ツァラトストラが超人へと高まりゆく内的過程に表現化した本書は、ニーチェ最後の境地であり、実存主義への端緒となった。 -
光文社古典文庫の意欲的な訳をいつも感心しているが、これだけは竹山道雄訳が好き。
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奥が深い哲学系の本。
難しいからなかなか進まないけど、ツァラトストラって響きが好き。
鬱な時によく読む本。 -
脳みそがついていかなかった
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PT#23 2002.12