日はまた昇る (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100134

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ文学史の課題図書。アメリカの理想ともいえる?あまりおもしろくなくてパラパラ飛ばし飛ばしに読んだ。

  • コーンの無様さをひたすら語る話かと思ったら、ブレットを巡る男たちの話だった。自分の本能のままに生きる彼女の姿が印象的。

  • まったくわからなかった。

    ジェイクに感情移入できかなったというか、登場人物も全員好きになれなかった。

    パンプローナの熱狂も読んでいてまったく伝わって来なかった。

    たぶん読む時期が悪かったのだと思うで(まだ読むレベルに達していない)、
    いずれまた読みたい。

    草食系にはウケが悪いかもしれない?いや変に真面目でつまらない男に
    はわからない小説なのかも。

  • 友人達と連日酒を飲みながら釣りしたりフィエスタを楽しんだり、カフェに浸ったりと、読んでて途中から俺も混ざりたくなったよ(笑)
    小気味良い会話のテンポが素晴らしいね。
    読み終えた後に、自分も一緒に旅に参加したような充実感が残った、これも表現力の凄さなのかな。
    この本でスペインに興味を持ったよ。

  • 読みきったーーー!初めて挫折せずに海外の純?文学読み終わった笑
    理解できたかは別で。

    最近の若いモンは、ってきっといつの時代にも言ってるんだろうな。
    若いのは若いなりに、かっこわるくてもかっこつけても頑張ってるんだよ。

    ブレットをずっと二コールキッドマン風な女性を想像しながら読んでたのに、ラストで え、髪短いの?!ってショックだった笑

    旅の描写が素敵。ずーーーっとジェイクが見てたもの、きっとそのうち断片的にしか思い出せなくなるものがしっかり書いてある。
    あと旅での羽振りの良さがお金ない学生には恐ろしくてしょうがなかったよ…

    名作に触れられただけで満足しちゃいました☆

  • 原文で読まないと。

  • 上流階級の女・ブレットは奔放そうでいて奔放になれない。主人公は女を抱けなくて、アフィシオン(情熱)のない祖国・アメリカを捨てて、ヨーロッパ的価値観の中、傍観者にしかなれない。闘牛の場面が面白かった。

  • 「これでなんとかなるだろう。こういうものなのだ。女を、ある男といっしょに旅に行かせる。女にまた別の男を紹介し、そいつと駆落ちさせる。今度は、こっちが出かけていって女をつれもどす。電報には「愛をこめて」などと書く。こういうものなんだ。ぼくは昼食に行った」

    おもしろい小説である。会話が小気味よく続き、またよく飲み、祭りの騒ぎを眺め、彼ら自身もまたほどよく騒ぎを起こす。なによりみんな酔ってばかりだ。
    キャラクターの中でロバート・コーンという人物はだれからも疎んじられていて、本人はそれをあまり気にしていないようで、まわりはまたそれを厄介がる。こういう友人関係の好き嫌いの機微を山崎ナオコーラの『カツラ美容室別室』で書いていたような覚えがあるのだけど、そちらが屈託はあるにせよそれをきちんと向き合っていなかったのに対して、この作品では喧嘩という現れたものとして描いていて、だから僕には消化しやすかった。作中で、誰が誰を殴った、誰が泣いた、去ったなどと書かれているともやもやはそんなに残らないからである。
    そして、この小説の最大の魅力はスポーツ、釣り、闘牛を書いているところでもあり、『老人と海』とはまた違ったものが見えるのだった。

  • 自堕落最高でいいじゃないか!

  • どのシーンを切り取っても絵になるし会話のテンポの良さは凄いものがある。それにしても、この一歩引いて傍観してる感じが、妙に軽く手応えがなくて、ひたすら味気なくて、パラパラと過ぎていく日々に虚しさが募っていく。
    みんな気のいい仲間で、食べて飲んで洒落た話を飛ばしあって、そうやって毎日が過ぎていくけど、決して熱くならないし傷つきもしない。ただ楽しさと共に何かが欠けていくような感覚だけが残る。

    「これでなんとかなるだろう。これでいいのだ。恋人を旅立たせて、ある男と馴染ませる。次いで別の男に彼女を紹介し、そいつと駆け落ちさせる。そのあげくに、彼女をつれもどしにいく。そして電報の署名には、“愛している”と書き添える。そう、これでいいのだ。ぼくは昼食をとりにいった。」

    終盤のこの台詞が、刹那的にただ平穏に身を包むことを望む主人公の人生観を表しているように感じた。

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著者プロフィール

Ernest Hemingway
1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。彼の才能は、長編より短編小説でこそ発揮されたと評価する向きがある。とくにアフリカとスペイン内戦を舞台にした1930年代に発表した中・短編小説は、死を扱う短編作家として円熟の域にまで達しており、読み応えがある。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。

「2023年 『挿し絵入り版 老人と海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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