- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102117019
感想・レビュー・書評
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いやー、最初は内容が追いつかなく、めちゃ時間がかかってしまいました。
後半、だんだん読みやすくなってきた。けども、最後までがんばれるか心配。
ジャン・ヴァルジャン、結局また逃げちまったのか。
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冒頭のミリエル司教の宗教色の強いくだりが100ページくらいあるけど、そこを越えたあたりから一気に引き込まれます。
人間心理が描かれる量が尋常じゃない。マドレーヌが葛藤するあたりは特に。
壮絶なジャン・ヴァルジャン、フォンテーヌの壮絶な人生が描かれてるけど、人間讃歌がテーマのような気がした。読了後は少しでもまっとうでいい人になろうと感じました。
全五巻でボリュームも相当あるけど、大切に読みます。 -
他者から示された優しさにより罪人が改心し、やがて人望の厚い模範的な市長へ生まれ変わる。自己犠牲を示し、人々に寄り添い、徳を積み続けるジャン・バルジャンに過去を知る人物が忍び寄る、生まれ変わった人物に纏わりつく過去の罪という構図が物語として純粋に面白いです。
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『時代を乗り越える』
こんなに素晴らしい作品だと思わなかった。
素晴らしい。
どんな時代にも、息吹を吹き込む理由がわかった。
ジャンのように生きていくベクトルは
これからどこに辿りつくのか?
気になる。 -
ジャン・バルジャンはイエス、ジャヴェールは律法学者、を彷彿させる。
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覚悟を決めて読み始めたはずなのに、やっぱり挫折しそうになりました。笑
最初の100ページと、パリの若者たちのあたり。
昔の自分、良く頑張って読んだもんだ。
1巻は「ファンチーヌ」の巻。
ミリエル司教について、
ミリエル司教とバルジャン、
バルジャンの改心とファンチーヌの生涯が描かれてます。
とにかくファンチーヌが哀れすぎてもう…。
マドレーヌ氏と出会って救われたとはいえ、
息絶えるシーンが舞台版の印象とは大きく異なるので
彼女の生涯については本当に「哀れ」というしかない。 -
引き込まれます。
長いですが、読む価値は絶対にあります。 -
邦題「ああ無情」としても知られている名作です。
つまり名作ゆえに過去児童書等で何となくあらすじは知っている(…ような気がする…)ので改めて手に取るまでもなかろうと思いがちな作品の一つなのかもしれません。
ですが機会があれば一度は全編読み通してみることをおすすめします。
タイトルの Les Misérables は「みじめな人々」の意。
本来ならいわゆる社会の下層階級に属する弱者のことを指すのでしょうが、作品を読んでいくうちに、みじめな人々とは一体誰のことなのかと考えさせられます。
加えて19世紀フランスの社会情勢や民衆の生活が実に細かく描写されていますので、当時を知るための歴史資料にもなりうる一冊だと思います。