- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102134115
感想・レビュー・書評
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ドイル先生はもう、ホームズシリーズを書きたくなかった。
そこで、宿敵モリアティ教授とともに
ホームズ先生を滝壺に落として(!)、シリーズを終わらせた。
のに、読者からの強い要望に抗えず、帰還させることに…
「…断崖からはいあがるのは何の造作もないことだったよ。
理由は簡単さ。もともと僕はあそこへ落ちはしなかったんだからね。」
(『シャーロックホームズの帰還』「空き家の事件」新潮文庫・延原 謙訳より)
ほえ~!そしてそして、有難う存じました。
「シャーロック・ホームズ」を嫌っていた男、コナン・ドイル。
(その後は「そんなこともないよ」なんていう風にもおっしゃっていたようですが)
とにかくシャーロック・ホームズに心酔しているわたしのようなファンとしては
ドイル先生が「シャーロック・ホームズのことばっかり!もう、嫌!!
他にも色々書いているものを評価して!!!」とおっしゃっていた、
というのを聞くと、
確かにホームズのシリーズしか読んでいない…と
首を竦めて神妙にしている「ふり」をして、
すみません~と嵐が過ぎ去るのを待つ…と言う感じでしたが。
しかしながら、そんなことなら、私も十分過ぎるほど大人になったし、
そろそろ落ち着いた心で他のも読んでみようかしらん?
なんて、ふと思い立った次第。
以前、所持はしていたのだが、ちゃんと読んではいなかった。
そしていつしか手放していた、新潮文庫の短編集、その1。
久しぶりに図書館で借りて参りました。
表紙は私が持っていたときより、
モダンでお洒落な感じになっていました。
ミステリー編…、うーむ…
裏表紙に「ホームズ抜きで意匠を凝らした秀作ばかりを厳選」とある。
ううーむ…
なにやら仰々しく、「事件」には違いないが、経緯が不自然なもの。
「これ、別に最初から説明しても問題ないんじゃ…」と言う、結末が取るに足りないもの。
そして一遍、何やらギャグ漫画めいたものが混ざっていた。(「悪夢の部屋」)
これは…あのぅ…、ドイル先生の…自信作…?(恐る恐る)
気付いたのは、ホームズ先生で無くても良いから、
探偵や刑事のような人がちゃんと現れれば
(今回も刑事は出てきたけれどその他大勢のような感じであった)
それが司会のような役割をはたして、
展開をピリッとさせることが出来るのだな、と言う事。
でもこれに懲りずに(この言い方が失礼!)
ドイル先生の他の作品も読むから、待っていて欲しい。
その前に、やっぱりホームズのシリーズを読み直したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同じクラスのスイス人文学少女セリンがくれた本。初版が昭和38年ということで文体に馴染めなくて始めは読みずらかった。あと初めのほうの作品はあり得なくないけどでもこれだったらどんな事件でもできちゃうじゃんっていう。多分書かれた時代的なものもあって自分の中でリアリティが持てなかった。
でもいくつか近くに来た作品があった。「50年後」は作品だからいい作品って思えた。実際に起きても泣けるんだろうし、ジョンのようなめにあう人、メアリーのように強い意志をもつ人もこの世界にはたくさんいるんだと思う。
でもなるべくあたしには起こらないでほしいお話。 -
■書名
書名:ドイル傑作集 1 ミステリー編
著者:コナン・ドイル
■概要
奇妙な紳士の依頼で特別に仕立てた、リヴァプール発ロンドン行きの臨時急行列車が、
線路上から忽然と消えた怪事件『消えた臨急』、〈医師雇いたし。昆虫学者ならばなお可〉
という奇妙な広告に応募した若い医者が出会った出来事を描く『甲虫採集家』をはじめ、
短編ミステリー全8編。シャーロック・ホームズの生みの親ドイルが、ホームズ抜きで意匠
を凝らした秀作ばかりを厳選した。
(amazon.co.jpより引用)
■感想
やっぱり面白いですね。
ホームズがいればもっと面白いですが、そうでなくても短編集として一つ一つが面白い
です。
時代的に、あれそれってこういうことじゃないの?とすぐにピンと来てしまうものもあり
ましたが、そういうの抜きにしても面白い小説だと思います。
あと2冊あるので、ゆっくり読みたいです。 -
シャーロックホームズで有名な著者だが実はそれ以外の著作の方が多い。個人的にドイルは短編が面白いと思うがこの短編集は秀作だけ厳選したと銘打っているので堪能できる。今作はミステリー編。消えた臨急など収録。
肩透かしなような事件もあるが基本的には読んだ人が不快にならないよう工夫されているところが良い。 -
最初の方は時代的なことや国の背景がよくわからず、あまり面白くなかったけど最後の3話は面白かった。
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おおおおお面白かった!ミステリはこのくらいの短編でさらりと読む方が好きかも。
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コナン・ドイルの、ホームズもの以外のミステリー集。「消えた臨急」に、事件解決のアドバイスを新聞に投書する高名な探偵が出てくる。名前は出てこないけれど、ちょうどホームズが活躍していた時代なので、ホームズなのかもしれない☆
「時計だらけの男」にも投書する探偵が出てくるが、この事件のときホームズは3年間の空白時代だし、投書の内容も外れているのでホームズじゃなくて別の人だと思うことにする☆ -
「消えた臨急」はホームズの話だとずっと勘違いしてた。久しぶりに読んでビックリ!!
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初めてドイル読んだ
おもしろかった