- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102140086
感想・レビュー・書評
-
さいとうちほ先生の「VSルパン」第7巻発行を祝して再読しました。
セルジ・レニーヌ公爵(アルセーヌ・ルパンの変名)が、不遇の貴婦人オルタンス・ダニエルを救い出し、8つの冒険に誘います。殺人(それも遠隔、密室、連続!)、盗難、誘拐、不幸なカップル救済と、ミステリの宝石箱のよう! 「有栖川有栖の密室大図鑑」所収の謎も。
今回は謎解きと冒険に大活躍ですが、証拠をロジカルに詰めるのではなく、結構ハッタリをかましているところ、最終的にオルタンスのハートをしっかり盗んでいるところは、ルパンの面目躍如と言えますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レニーヌ公爵と名のって、若く美しい婦人オルタンスの前に登場した怪盗ルパンは、彼女を8つの冒険へと誘う。怪紳士レニーヌは、生得の天才的なひらめきと、過去の強盗の体験から身につけた豊富な知識で、無実に泣く人達や、虐げられた人びとを救うために大活躍。最後に、オルタンスの愛も手に入れる。その後のミステリーで定番となったトリックを惜しげもなく繰り出した評判作。 (「BOOK」データベースより)
8つの冒険に誘われるなんて、うらやましすぎだわ、オルタンス。
こんな生活してみたい、と心から思いました(笑)。
8つの物語の中で、たくさんのトリックが使われていて、お得な詰め合わせ的な本でした。
本当に人を救うためなんでしょうかねえ。
真実を突き止めたいという探究心を満たすためのかもしれないなあとちょっと思います。
それが悪いことではありませんけどね。 -
一応、長編となっていますが、物語は8つあり、連作短編集のようなものでもあります。
レニーヌ公爵と名乗って、若く美しい婦人オルタンスの前に登場したルパンは彼女を8つの冒険へと誘います。
怪紳士レニーヌは生得の天才的な閃きと過去の強盗の体験から身につけた豊富な知識で無実に泣く人達や虐げられた人々を救う為に大活躍します。
最後にはしっかりオルタンスの愛も手に入れます。 -
盗まないルパンの話。
その知恵とコネクションとをフルに使って問題を解決するルパンはかっこよい。
また警察ではないので、必ずしも犯人を捕まえるわけではないあたりもいい。
8つの問題と8時を掛け合わせた構成がおしゃれ。内容もトリックものあり、本格あり、で楽しめた。 -
登場時点では、「自信過剰な勘違い野郎?」と鼻につく伯爵(=ルパン)。でも読んでいくうちに・・・ふっふっふ。実は恋愛方面では意外とトホホな目ばかりにあっている彼がいい目をみられる貴重な作品。
ミステリとしては小粒なのでシリーズの中では知名度は低いかもしれないけれど、何度でも繰り返し楽しめる、ロマンス風ミステリ。 -
私が読みたかったのは怪盗ルパンであってレニーヌ(=ルパン)の探偵ものではない。完全にチョイスを間違ってしまったわ…
ミステリーとしてはやや雑な感じもありますが、それなりに読めました。 -
小学生の頃ポプラ社版で読みました。
8つの謎を解いていく紳士の物語大好きでした。
その印象が強かったので今回のも楽しみに読み出したのですが、謎解きも色々荒いです。
ヒロインもこんな性格だったっけ。
思い出が美化されてたみたいです。