代替医療解剖 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159767

作品紹介・あらすじ

ワシントンは血を抜かれすぎて死んだ。瀉血が信じられていたからだ。壊血病患者は重労働を課された。ビタミンCが未知だったために。ナイチンゲールの登場以降、医療効果を科学的に測定しようという試みは、2000年代、ついに代替医療へと――。鍼、カイロ、ホメオパシー他の最新の科学的評価とは? 知られざる逸話とともに語られる、代替医療の真実。『代替医療のトリック』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.3.25アマゾンから購入

  • おもしろい本だったが、難しかった…

  • 代替医療そのものを信じるかどうかよりも、
    そのために受けられる治療を遠ざけてしまうことが怖い。

    ジェット浪越が懐かしい。

  • 鍼やお灸、整体など普段の生活に溶け込んでいるものから、ホメオパシーなどのそれっぽいものにちぃて、科学的見地から見て、医療としての効果があるものなのかどうかという検証をまとめた本。

    とても面白かった。

    どれも薬効という面での効果はなく、プラシーボ効果がほとんどというのはある意味痛快でもある。

    まさに「病は気から」ということが証明されたとも言えるのではないかと思う。

  • 伝統的な医療だからといって効果があるとは限らない。では代替医療をどう評価すべきか?
    医療の歴史を通して効果のある治療とは何かを学べる。貴方が医者じゃなくても大事な人がいるなら読むべき。付録が秀逸。ふと陰謀論が頭を過ぎった。

  • 医療分野に格段興味があるわけではない私でも新しい知識、知らないことを知るのはいいものだと思わせてくれる本でした。
    結構ボリュームはありますが、読みやすいと思います。

    ライミーの話に始まり
    臨床試験がどれだけ画期的か
    「瀉血」とは何かすら知らない私からしたら
    全ての知識が新しく感じました。

    究極の問い、プラシーボ(プラセボ)効果を
    発揮する(そして実際症状が良くなる)のであればその効果のみでも薦めていいのではないかというところまで突き詰めてある所がよかったです。

  • 何かもやもやした気持ちを抱えつつ、カイロプラクティックを受けていた折、この本の存在を知りました。

    少し難しい内容で目的のカイロプラクティックにたどり着くまで時間がかかりましたが、少なくとも第1章は必須だったと思います。
    各代替医療の章の重み付けがされていました。

    この本を読む前は、たとえプラセボ効果でもしないよりマシ、と自分を納得させていましたが、読了後には次のカイロプラクティックの予約を取り消していました。

    何もしないよりはマシかもしれないけれど、お金も時間も掛けています。
    それなら通常医療の方がマシだと思えるようになりました。
    通常医療へ復帰すべく病院を受診します。

  • 巻末付録だけでも読む価値あり

  • 科学的思考の素朴な重要性を改めて突きつけてくる。自然科学の高等教育を受けて、分かっているつもりでも、ふとした瞬間に非科学的な思考に陥ってしまう。ことが健康に及ぶと尚更である。漠然と「そうかもしれない」と思っていた具体的言説についてもバッサリ目を覚まさせてくれる。
    カール・ポパーの「客観的知識」にくどくどと分かりにくく書いてあった科学の在り方について、具体例を交えて非常に分かりやすく理解することができる書とも言えないだろうか

  • 代替医療のトリックの改題

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著者プロフィール

イラストレーター

「2021年 『世界じゅうの女の子のための日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

サイモン・シンの作品

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