- Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102201220
感想・レビュー・書評
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ラストに向けたごちゃごちゃ感が文学っぽい。慣れない。。
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読みごたえがあった、というか読むのに時間がかかった。ミステリーというよりはアメリカ玄琢北文学が好きな人は面白く読めると思う。そして映画化されないのが不思議なくらい映像が浮かんでいた。
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怖い話だったけれどこのような終わり方をせざるを得ないだろうなという終わり方でまあ安心もしたのだけれど、結局は幸せにはなれないのはあたりまえだな。正気でいられるはずもないし、心を寄せていた教授も結局は「卑怯者」扱いになってしまうし、かんじんのところでかんじんな人物は自殺してしまうのだ。全体を通じて酒とタバコ(あとクスリ)が本当に不快感を醸し出している。まあ、息つく暇もないわけではないがよく練られたストーリーだった。
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「ゴールドフィンチ」がおもしろかったので、いさんで、どんな話なのかも知らずに読みはじめたら、けっこう苦しかった。いったい何時代? アメリカ東部の小さな大学の、古代ギリシア文学を学ぶサロンのようなクラスに入った主人公。ほかのメンバーは、家庭や育ちに問題があるっていう感じの金持ちの子息たちで。古代ギリシャや哲学っぽい話も難解だったけど、こういう、昔の、エリート学生たちがクスリやアルコールをやりながら難しいことを考えている、というような話がわたしはけっこう苦手なのかも。サリンジャーっぽい感じ。いったいなにをどうしたいんだ?っていう感じが。。。(それが若さというものだ、ってことなんだろうけど)。
あと、ジュリアン教授がなにか重大な役割なのかと予想していたんだけど、象徴的には重要なのかもしれないけど、実際にはそれほどなににもかかわっていないような(気がするのはわたしの読みが浅いからかも)。
終盤になって、あわや事実が発覚しそうになってきてさらにいろんな事件が起こって、やっと集中できて引きこまれた感じ。(終盤、というのが残念……)
ゴシック調で美しく、すごく雰囲気のある小説ではあったけれども。 -
※上下巻纏めて。
1994年に扶桑社ミステリーより『シークレット・ヒストリー』として刊行されていたものの復刊。
何よりも『非常に面白い小説』だった。ミステリとして需要するよりも、一般文芸として読んだ方がより面白いのではないか。