コーヒーもう一杯

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 536
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103017523

感想・レビュー・書評

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  • 人が失敗して悲しむ姿を読みたくない、という気持ちから(暗い話は読みたくないのだ、現実は見たくない)、遅々として読み進めた。
    が、さすがは信頼のおける平安寿子。
    最後には、失敗しつつもそれが良かった、これから楽しみ、という姿を出してくれて、そんな失敗もしてないくせに、勇気をもらって、挑戦したいと思わせてくれる。

    挑戦したい。何かしなきゃ、面白いことなんて起きない。
    ただの日々を送ってるだけじゃ、これって感動は起きない。
    だから、失敗したって、それがいいじゃない、それこそ良いじゃないか、と思わせてくれるラスト。


    たったの2ページ。最後の二ページだけで、人生を楽しもう、やぶれかぶれでもいい、それも人生を面白くする、彩るものだから、だから、何もしないで人生をただ流さずに、何かして、失敗しても彩ろう、と思わせてくれる力がある。

    流石っす。

    楽しんで、仕事しよう!生きよう!恋しよう!
    思ったように、言葉にしよう!と思う。

    20200506

  • 脱サラ・サクセスストーリーかと思ったら、失敗ストーリーだった。
    失敗からの、再出発。

    「失敗したからって、それが何?経験値が増えて、語りぐさもできて、人生が豊かになる。それのどこが悪いの」

    今まさに人生の岐路に立っている自分に、元気と勇気をくれました。

  • 予想した結末を裏切られてほっとした。ありがちな最後はハッピーエンドに終わらないハッピーエンド。心が軽くなった。カフェ経営はほんと大変だ。しばらくは客に支持されてもいつか嗜好は変わっていくし、成功例はすぐにまねされる。自分も経験しただけに固唾をのんで読んだ。満足!

  • 君とよくこの店に来たものさ♪ 学生街の喫茶店、ガロの曲、青春時代でした(^-^) 「コーヒーもう一杯」、平安寿子さんの作品、2011.10発行です。このタイトル、ボブ・ディランの曲なんですね! 山守未紀、32歳の自分の店(カフェ)を持つ夢、そのための努力、そして、その経営の難しさ・・・、喫茶の経営を細かく描きながら、人生とはいかに生きるべきかを提示した作品のように思えます。若い頃、喫茶店の仕事に憧れを持ったこともありましたが~(^-^)

  • 飲食業はやってみたいと思う人が多いようだ。
    自分もそう。
    だけど、参入の多い業界ほど競争は厳しいはずで、そんなところをクールに描いたお話かな?
    だけど夢を少してくれたのはお情けでしょうか?

  • この表紙につられ、ゆったりと和むような話かな〜と思って読み始めたけど、良い意味で裏切られて面白かった。^ ^ 最後にこの絵を見たとき最初との印象と違い、怖さを感じてしまったのは僕だけだろうか?

    主人公の未紀は店舗内装デザイン会社に勤めている。あるクライアントのせい?でカフェを自分で経営することになる。これだけだとよくある話だが、実際に日本政策金融公庫への創業計画書の書き方から融資の通りやすい方法、親戚が保証人になってくれた経緯や投資までした流れがすごくリアルに描かれていて、お店を営業している時の気持ちや状況もそうだよな〜と共感してしまう臨場感があった。

    最終的にカフェは…!となるが、主人公が次のステップに踏み出し自分らしく生きているのを見ているとチャレンジすることは大事だと改めて感じた作品だった。

  • 2015.4.13 読了

    店舗内装会社で そろそろベテランの域になる
    32歳の女子 未紀(みき)。

    彼氏に振られ、結婚という目標も失い、
    仕事でも トラブル。

    ほとんど勢いで 辞めることになり、
    人が新店舗をオープンしてゆくところを
    散々 見てきて、自分にもできるかも。。。
    どうせ結婚も 遠のいたし。と
    一念発起して 自分のカフェを開く。

    一生懸命 日々 頑張ってる姿
    応援しちゃいました。

    どうなるんだろう。。。と 気になり
    どんどん読めました。

    最後は救われた。

  •  カフェははやりだけれど、うまくいかない人の方が多いですよね。って分かっていたので、主人公のお店の行方も分かりながら読んでいたのですが、やっぱりハッピーエンドの方がすきなので、なんとなく物足りないかな〜。

  • 2013.12.1

  • コーヒーが好きだからという理由だけで、手にした本書。

    カフェ経営はむずかしい。

平安寿子の作品

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