- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018742
感想・レビュー・書評
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真也は30歳。
出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。
何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。
わずか7行のあらすじから誕生した二つの小説。
大切な人への想いが、時間と距離を超え、人と人とを繋げていく。
(アマゾンより引用)
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七行のあらすじから生み出される二つの別々の物語。
真也は、人に触れただけで、人の想いや記憶を読み取る事ができる。彼は、カオルと長く別れて暮らしていた父親とに、どんな世界を見てしまうのか。
ヒアカムズザサン、ヒアカムズザサンParallel、どちらもいい。Parallelの方は、なんか切なくて、それでいて、ダメ親父の気持ちが染みてくるのは、俺も歳かなぁ。 -
展開は特に意外性もなく、中編×2なのでボリュームは少なめ。さらっと読む分には嫌いではないテイストなんだけど、やはりこの作家さんの言い回しや言葉のチョイスは苦手だなと感じた。舞台版も気になる。
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ヒア・カムズ・ザ・サン
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真也はは30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしているという。
しかし、真也の目には、まったく違う景色が見えた……。
この七行のあらすじから二つの物語が紡ぎ出される。
どちらの作品も父への深い愛情を描いた作品で、有川節は健在。 -
同じ設定を元にキャラメルボックスの舞台版と小説版の今作とが作られたとのこと。有川浩は人物描写がほんとうまいなー。特に嫌な面のリアリティ。爽やかな話に仕上がってるけど、後半の話の父親とか私なら許せないかもなぁと思った。
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1話目、2話目。キャスティングは同じだけど、それぞれ味があって甲乙つけがたし。「人間」が好きになれそうな話で、心があったかくなりました。
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平成30年9月13日 読了
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有川さんの小説に登場する女性は強さと弱さを持ち合わせている素敵な方ばかりだから、毎回読むのが本当に楽しい。この作品に登場する女性も自分の気持ちに真っ直ぐで、でも時には涙する場面もあって。そんな彼女に寄り添って立ち回る主人公の男性には細やかさがあって、だけども自身の特殊な能力に後ろめたさを感じていて。互いが互いの性格・言動に一目置いているのがとっても素敵でした。parallelでは親子間の関係性について勉強になりました。単に諦めるだけでは一方的。お互いを赦すとはどういうことか。
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親との関係で思うところがある人には読んでほしいです! 親が立派な人→子どもの理想。親もただの人間。迷うし間違うし卑しい。親の方がガキだったら謝れない。諦めろ。