- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018742
感想・レビュー・書評
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生きてることに貴賤はなくて、生きてきた証だけが積み重なって行く。
すごい人でも、ダメな人でも、同じようにすばらしいのが人生。先の見えないところも人生。
前半は編集者の面白味を堪能できた。コミュニケーションで文章が作り出されるところがよい。
中盤は自己犠牲と愛情の美しいところを素直に読めた。才能のある人に引き付けられた二人の男女が物悲しい。
白石の愛情の表しかたもほんとうに、すれ違いだらけ。
後半は、ただ辛い。大好きなのに振り向いてくれなくちゃ嫌いになるほかないんだよね。
親は立派な人であるべきだって言うのは、子供の幻想だ
にグサッときた。人間だから諦めろ、といわれても期待してしまうよ。わたしは「まあいいや」の境地にたどり着けるのかなあ。 -
基本設定が同じで二つの話し。最初のほうが好きだな♪
2012.1.18 -
出版社の編集部で働く真也・30歳。彼には幼いころから、品物や場所に付随する「人間の思い」が見えてしまう、という能力があった…。
有川浩さんのベタ甘物語が好きなので、今回も楽しみにしていたのですが・・・・。
主人公・真也の身に備わった力が今ひとつ、活かしきてれなかった気がします。
編集部員として、原稿を手にするだけで、作家の溢れ出る思いに痛みさえ感じるような出だしは面白かっただけどなぁ。自分の力を制御しつつうまく使って、これまでの人間関係や仕事をそつなくこなしてきた、という思いのある彼には、どうしても、後ろめたさがつきまとう、というのもわかる気はするんだけど、反面、読者としては、いいじゃん、せっかくの力なんだからそれを使ってどんどん面白い展開を見せてよ、と言いたい。
うん、もっと、編集者としていい本を作るための作家との二人三脚、とか、編集部内での調節、とか、本を売るための書店やメディアとの付き合い、とか、いくらでも世界は広げられたと思うのに、同じ編集部内での、真っ向勝負のカオルに妙な^_^; コンプレックスを抱いて、一歩引いてしまう彼。そっか、今思ったけど、私、ないものねだりをする人ってあんまり好きじゃないんだ…。
しかも、この物語を立ち上げるそもそものきっかけが、ある一つの設定からパラレルな話を作ろう、ということだったから、そんな真也とカオルの物語が大枠は変えずに全く別の展開を見せていく、という趣向。これも本来なら、真也の能力+そのパラレル感を楽しむはずのものになるはずだったんだろうに、残念ながら二つめの話が全然、面白くない。
有川さんのファンだからこそ、苦言を呈します。
もっと丁寧に物語を綴ってほしいです。 -
有川浩の新刊は、演劇集団キャラメルボックスとの究極のコラボ。
元ネタはキャラメルボックスの7行のあらすじ。
ここからキャラメルは舞台戯曲を起こし、有川浩が小説を書く、という形式。
ちなみにこの小説は"ヒア・カムズ・ザ・サン"と"ヒア・カムズ・ザ・サン parallel"の
2篇からなっており、parallelは実際に上演された舞台にインスパイアされて書かれたそうな♪
サイキック要素の入った家族モノ。
と言っても、サイキック要素はあくまで要素でしかなく、きっちりした物語に
なっているのがさすが。もちろん伝家の宝刀とも言えるあま~い感じの恋愛テイスト
も絶好調で、有川浩を読んでるなぁ!という気分にさせてくれる佳作。
読み終わりの爽快感が尋常でない、実に気持ちの良い作品。
・・・のだが!
parallelの方は、こないだStory Powerで読んだばかり(^^;)。
あまりに短いスパンで単行本収録なんかされちゃうと、若干損した気分になるのは何故?
・・・Story Sellerの時はそんなこと感じなかったんだけどなぁ・・・。
ということで、半分しか読まなくていいワケだから、あっという間に読破。
またしばらく待ちなのがちょっと(^^;)。 -
有川 浩 『ヒア・カムズ・ザ・サン』
物や人に触れるとその物、人の過去の記憶が見える特殊な能力を持つ主人公の話。
初めの7行の文面の内容から2つの物語を楽しめるw
人の記憶が見えるが故の苦しみと、役に立ちたい喜び。
人と人を繋げるええ話♪
また、読み返したい本♪
2014年読破
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スッキリします。
こういうからくり?
これがラストにキレイにはまるから、有川さん好きです。 -
1個目のストリートが好き。そして有川ひろさんの書く文章は自分に合っていて読みやすい。
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有川さんの小説は心が躍って楽しい!カオルの真っ直ぐな性格が素敵だった‥特別な能力を持っていてもあり得ない世界ではなく現実にありそうな感覚で読めて不思議だった。
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これも面白い