西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (83ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103019329

作品紹介・あらすじ

のるかそるかの大バクチ、大爆笑のFX奮闘記&鳥頭日記。リーマン・ブラザーズもビックリの豪華160ページ・オールカラー。

感想・レビュー・書評

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  •  西原理恵子がFX投資で大金を溶かすおはなし。極彩色豊かなマンガは正直みずらい。「人の不幸は蜜の味」とはこのことなのか(笑

  • 図書館で借りて読み。

    「底って割れるのね」のFX運用(失敗)漫画が前半。
    森永卓郎との対談で、FXはドライな人じゃないと無理、とあって、西原さんは多分無理だな…と思った。

    後半は下ネタ満載の漫画集。
    岡山出身としては、岩井志麻子の強烈さにちょっとひいた。

  • FXマンガが分かりづらい。

  • FX(外国為替証拠金取引)
    通貨を違う通貨で(例えばアメリカドルを円で、ユーロを円で)買うハイリスク(でっかい損失)ハイリターン(莫大な儲け)な取引。
    その取引を扱う会社に証拠金(資金)を預け、その資金の何倍もの取引も出来る。
    一か八か的な綱渡りで手に入れる利益、一攫千金も夢じゃない。しかし失敗すれば地獄の蓋が開く。FXで儲けた主婦が利益収入(雑所得?)に対する何億もの税金を脱税した。

    これを西原理恵子先生が専門家に教わりながら果敢にチャレンジ。庶民では考えられない桁の資金が秒単位で増減する。

    後半は「鳥頭日記」

  • 鳥頭日記、何度も読み返したくなる。おすすめ。

  • 前半部分はウェブクルーのFX事業を宣伝するために、Web上で連載していたらしい。
    本来はFXとは何か、どう運用すればよいか、みたいなHowToものを意識していたと推測するのだが、なんと投資直後にサブ・プライムショックそしてリーマン・ブラザーズ破綻と投資家には厳氷期が続き、大損こいた経過が語られる。
    もちろん、サイバラ毒者にとってはおいしい展開。
    十分に楽しませて頂きました。

    ところで、それだけでは単行本一冊はもたなかったようで、副題とは無関係となるが、本書の後半部分はいつもの「鳥頭日記」の連載からの収録となっている。
    こちらも面白いけれど、どうも副題を裏切っているのはいただけないかな。

  • タンス貯金の虎の子1000万円でFXに賭けるサイバラさん。この人の血涙流しながら描くルポマンガは、やっぱり抜きん出た迫力があります!後半は克っちゃん、岩井さんなどいつものメンバーが出てくる作品もあり。

  • 西原理恵子師匠がリーマン・ブラザーズが破綻する三日前にFXに1千万つぎ込んで吹き飛ばした壮絶な記録です。シロウトがレバレッジ200倍という狂気の世界に足を踏み込む理恵子師匠の侠気にカンパイです。

    僕の好きな漫画家に西原理恵子と言う人がいる。僕は彼女のことを畏怖と尊敬の念をこめて
    「姐さん」
    と呼んでいる。実は一回、僕は彼女に会っている。それは夫である鴨志田穣氏が癌で逝去した折に彼女の計らいで故人をしのぶお別れ会を開きたいといっていたので、僕は当時勤めていた会社の社長とケンカしてまでここに参加した。思ったよりも彼女は小柄で、献花する葬列者に対して、一人一人丁寧に頭を下げていたことがとても印象に残っている。

    これは、あるFX(外国為替証拠金取引)の会社の企画で彼女自身が外国為替証拠金取引で相場を張って、それを漫画にするというものでウェブサイトに当時掲載していたものを単行本にしたものだった。最初にこの企画を聞いたときに私はパソコン画面の前でエヴァンゲリオン(新劇場版ではヱヴァンゲリヲン)の碇シンジ君がダミープラグによって暴走した初号機によって使徒化した三号機を凄惨に解体され、最後に親友のトウジ(新劇場版ではアスカ)が乗っているエントリープラグを握りつぶす(新劇場版では噛み砕く)時のように叫んだ

    「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

    と。彼女は若いころ、マージャンをはじめとするさまざまな博打で負けた合計が彼女いわく
    「5000万円以上は負けてます」
    だそうで、今回のこの企画では
    「久しぶりに体を張って笑いを取りたかった」
    という理由で自分の夢であるアトリエの手付金1000万円をかけてレバレッジ200倍という狂気の大勝負に出たのである。はっきり言って、狂っているとしか言いようがない。相場の「そ」の字も知らない人間が数ある相場の中でも最も難しい(と僕は勝手にそう思っているが、それが間違っていないと固く信じている)為替相場に乗り込んでいくというのは正気の沙汰ではないとしかいいようがない。

    そして、彼女が相場を張ったその三日後に投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻し、その後はご存知のとおり世界経済は未曾有の危機に陥っていくわけである。当然、彼女が張った1000万円は泡のように消えていった。しかし、転んでもただではおきないのが我らがサイバラリエコ。この経験を漫画にして、なおかつNHKスペシャル
    『マネー資本主義』
    にゲストとして出演したのだった。

    僕は必ずこの本を買うだろう。それがミセス・ワタナベ(外国為替証拠金取引で儲けた日本の主婦たちのことを欧米ではそういっていたことがある)になり損ねた彼女に対するせめてもの敬意を表して。

  • 黒いけど、あんますきくない。

  • 前半のFXの話は何が怒っているのか少し分かりにくいが負けている当ことは分かる。
    中ほどにある経済学者・森永卓郎の解説は面白い。そしてFXはほとんどの日本人に向いていないような気がした。
    後半の岩井志麻子の話は面白かった。最悪の時期のことを思えば今は幸せと思えることって意外と大事なんではないでしょうか。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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