- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103025139
作品紹介・あらすじ
「いかにも、武田の軍師、山本勘助」己が生命を絶たんとする切っ先を突きつけられても、その男は堂々と自らを名乗った-信玄への仇討ちを誓う由布姫と、姫への思慕を胸に川中島の決戦に散りゆく山本勘助。夢半ばにして歴史から過ぎ去っていった人々の果敢な後姿を、華麗な筆致で描いた井上文学の金字塔。'07年NHK大河ドラマ化にともない、待望の単行本新装版。
感想・レビュー・書評
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信玄ものは読んだことないな、と思ったら、山本勘助もの。
興味があるから読めるけど、ストーリー性は薄い。
歴史小説だから仕方ないけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
武田信玄について知りたいという動機で読み始めたので期待していた内容とは少し違ったけど、それなりに楽しめた。
でも、同じ作者の歴史ものをもっと読んでみたい、という気にはなかった。 -
蒼き狼と同様、40年以上前の高校生の時に買った新潮文庫で、改めて読んだ。
名作としか言いようがない。
保管してくれていた両親に感謝。 -
そういえば、大河を観たのに読んでなかったと思い、手に取った作品。
とても淡々とした文体だが、その分情景の想像力が必要になると思う。合戦、特に最後の川中島は、喊声が聞こえてくるようだった。
大河を観た後のため、合戦の場面や主従、由布姫達があのキャストで頭を駆け巡っていった。
終わり方がまた憎い。きっと勘助は、あの世で板垣や由布姫と川中島について語るんだろうなあ。 -
四国地方、山梨などを舞台とした作品です。
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大河ドラマの脚本となった4巻構成ものの後に読んだせいか、
展開がはやいので、全体の流れを把握するのによい本だとおもう。
山本勘助というと、天才軍師で、自分の深慮遠謀を大胆不敵に発揮してるイメージ。
しかしこの本の勘助は、晴信や周りの人の考えにあわせて行動してる、
腰ぎんちゃくのようなイメージで新鮮だった。
歴史物が人気あるのは、史実にのっとって、いろんな解釈ができるからなのかなとおもう。
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信玄が好きで由布姫が好きで、
勝頼が好きな勘助が格好良くて可愛いよ。 -
山本勘助の一生は今ひとつ盛り上がりに欠ける。
甲斐の国だって十分ドラマティックなはずだが、尾張に育ったもののふの閾値にはまだまだ達しませぬ。
ただ、これからがクライマックス、というところで終わるのはなかなか。 -
武田信玄というより、隻眼山本さんの話。読みきりとして楽しめる。井上靖の作品としてはハードボイルドな面が少々強いか、な?
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大河ドラマに乗っていく方向で。
缶助って書くと弱い気がする。