風林火山

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 86
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103025139

作品紹介・あらすじ

「いかにも、武田の軍師、山本勘助」己が生命を絶たんとする切っ先を突きつけられても、その男は堂々と自らを名乗った-信玄への仇討ちを誓う由布姫と、姫への思慕を胸に川中島の決戦に散りゆく山本勘助。夢半ばにして歴史から過ぎ去っていった人々の果敢な後姿を、華麗な筆致で描いた井上文学の金字塔。'07年NHK大河ドラマ化にともない、待望の単行本新装版。

感想・レビュー・書評

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  • 信玄ものは読んだことないな、と思ったら、山本勘助もの。
    興味があるから読めるけど、ストーリー性は薄い。
    歴史小説だから仕方ないけど。

  • 武田信玄について知りたいという動機で読み始めたので期待していた内容とは少し違ったけど、それなりに楽しめた。
    でも、同じ作者の歴史ものをもっと読んでみたい、という気にはなかった。

  • 蒼き狼と同様、40年以上前の高校生の時に買った新潮文庫で、改めて読んだ。
    名作としか言いようがない。
    保管してくれていた両親に感謝。

  • そういえば、大河を観たのに読んでなかったと思い、手に取った作品。
    とても淡々とした文体だが、その分情景の想像力が必要になると思う。合戦、特に最後の川中島は、喊声が聞こえてくるようだった。
    大河を観た後のため、合戦の場面や主従、由布姫達があのキャストで頭を駆け巡っていった。
    終わり方がまた憎い。きっと勘助は、あの世で板垣や由布姫と川中島について語るんだろうなあ。

  • 四国地方、山梨などを舞台とした作品です。

  • 大河ドラマの脚本となった4巻構成ものの後に読んだせいか、
    展開がはやいので、全体の流れを把握するのによい本だとおもう。


    山本勘助というと、天才軍師で、自分の深慮遠謀を大胆不敵に発揮してるイメージ。
    しかしこの本の勘助は、晴信や周りの人の考えにあわせて行動してる、
    腰ぎんちゃくのようなイメージで新鮮だった。


    歴史物が人気あるのは、史実にのっとって、いろんな解釈ができるからなのかなとおもう。

  • 信玄が好きで由布姫が好きで、
    勝頼が好きな勘助が格好良くて可愛いよ。

  • 山本勘助の一生は今ひとつ盛り上がりに欠ける。
    甲斐の国だって十分ドラマティックなはずだが、尾張に育ったもののふの閾値にはまだまだ達しませぬ。

    ただ、これからがクライマックス、というところで終わるのはなかなか。

  • 武田信玄というより、隻眼山本さんの話。読みきりとして楽しめる。井上靖の作品としてはハードボイルドな面が少々強いか、な?

  • 大河ドラマに乗っていく方向で。
    缶助って書くと弱い気がする。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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