- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103065722
感想・レビュー・書評
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『ジーン・ワルツ』『医学のたまご』を読み、ようやく『マドンナ・ヴェルデ』を読みました。
代理出産をしたみどりサイドの話ですが、なんだかんだあっても、やっぱり母は子に対して甘いんだな〜と思いました。
『医学のたまご』の薫クンの話が一番好きかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジーン・ワルツのサイドストーリーかな。
視点が変わるだけで、
全てにこんなに温度差が出るんやなぁ。
私の好みはジーン・ワルツの方。
こちらは完全に、いろんな意味で「母」の話やな。 -
2012年11月
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ジーンワルツと同じ事柄だけれど、代理母みどりの目線での物語となっている。
これを読むと理恵(産婦人科医)は、ずいぶん身勝手に写ってしまう。
ジーンワルツを先に読むことをオススメします。
日本では、まだ課題が解決されていない代理母出産、医者でもあり卵子提供者にもなる理恵の目線と、娘の子供を身ごもる代理母の目線。
両者の目線が「ジーンワルツ」と本書で交錯し、興味深かった。 -
ジーン・ワルツからの流れで。
NHKでやっていたドラマを放映当時みていたけれど、原作よりもミステリ色を強く出してたのね。原作たる今作、表面的には非常に穏やかで、ゆるゆると進んでいく。
相変わらずの水面下での腹の探り合い、論理戦は繰り広げられるわけだけど、母娘という間柄ゆえか、バチスタとかよりも深く、ある意味で冷たい。
ドラマでは社会にバレるかバレないか、というところに主眼が置かれていたが、こちらは徹底的に倫理観の話に終始。
その点ジーン・ワルツと根底で同じかんじかと思うけども、ジーン・ワルツが医師としての倫理観の言及だったのに対し、今作は一人の人間としての、母親としての倫理観への言及だった。
この二作は二本で一つ。表と裏という関係ではない。どちらも表であり、どちらも裏。
双子のようなもの。
二重螺旋、アンチパラレルなDNA鎖。
全部見立てになってるのかぁ。
しかし、疲れたぜ。 -
ジーンワルツのサイドストーリー。
理恵先生の母、みどりの視点で物語。
ジーンワルツを読んでいたことが物語の奥行きに功を奏したかな。
ただ、なんか物足りなさを読後に感じているのはなぜだろう?ジーンワルツは何度も読みたいと思える本だったのに…。
代理母であり年代の違うみどりの感じ方、暮らし方が私とも違うからなのかなぁ?丁寧な暮らし方は素敵だなと思った。
医学のたまご、に登場する薫くんがこうして産まれてきたんだー、そっかー、シッターであり生物学的には祖母のみどりさんに育てられたんだね。医学のたまごにはみどりさんはまったく出てきてないよね? -
2012/10/24
自宅 -
前作「ジーン・ワルツ」を読みながら感じていた、違和感をすっかり払拭された本作。同じ事象を、別の面から見たら・・・という以上に、母としての感情を見せ付けられました。