マドンナ・ヴェルデ

著者 :
  • 新潮社
3.39
  • (84)
  • (307)
  • (459)
  • (82)
  • (13)
本棚登録 : 2472
感想 : 362
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103065722

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ジーン・ワルツ』『医学のたまご』を読み、ようやく『マドンナ・ヴェルデ』を読みました。
    代理出産をしたみどりサイドの話ですが、なんだかんだあっても、やっぱり母は子に対して甘いんだな〜と思いました。
    『医学のたまご』の薫クンの話が一番好きかな。

  • ジーンワルツの別視点からの話ですね。
    ジーンワルツでは冷たい魔女だった理恵が母親に対しては
    完全にわがままな子供の面を見せていて面白かった。
    視点を変えるだけで、ここまで深みが出るんだねぇ。

  • ジーン・ワルツのサイドストーリーかな。
    視点が変わるだけで、
    全てにこんなに温度差が出るんやなぁ。

    私の好みはジーン・ワルツの方。
    こちらは完全に、いろんな意味で「母」の話やな。

  • 2012年11月

  • ジーンワルツと同じ事柄だけれど、代理母みどりの目線での物語となっている。

    これを読むと理恵(産婦人科医)は、ずいぶん身勝手に写ってしまう。
    ジーンワルツを先に読むことをオススメします。


    日本では、まだ課題が解決されていない代理母出産、医者でもあり卵子提供者にもなる理恵の目線と、娘の子供を身ごもる代理母の目線。

    両者の目線が「ジーンワルツ」と本書で交錯し、興味深かった。

  • ジーン・ワルツからの流れで。
    NHKでやっていたドラマを放映当時みていたけれど、原作よりもミステリ色を強く出してたのね。原作たる今作、表面的には非常に穏やかで、ゆるゆると進んでいく。
    相変わらずの水面下での腹の探り合い、論理戦は繰り広げられるわけだけど、母娘という間柄ゆえか、バチスタとかよりも深く、ある意味で冷たい。

    ドラマでは社会にバレるかバレないか、というところに主眼が置かれていたが、こちらは徹底的に倫理観の話に終始。
    その点ジーン・ワルツと根底で同じかんじかと思うけども、ジーン・ワルツが医師としての倫理観の言及だったのに対し、今作は一人の人間としての、母親としての倫理観への言及だった。
    この二作は二本で一つ。表と裏という関係ではない。どちらも表であり、どちらも裏。
    双子のようなもの。
    二重螺旋、アンチパラレルなDNA鎖。
    全部見立てになってるのかぁ。

    しかし、疲れたぜ。

  • ジーンワルツのサイドストーリー。
    理恵先生の母、みどりの視点で物語。
    ジーンワルツを読んでいたことが物語の奥行きに功を奏したかな。
    ただ、なんか物足りなさを読後に感じているのはなぜだろう?ジーンワルツは何度も読みたいと思える本だったのに…。

    代理母であり年代の違うみどりの感じ方、暮らし方が私とも違うからなのかなぁ?丁寧な暮らし方は素敵だなと思った。

    医学のたまご、に登場する薫くんがこうして産まれてきたんだー、そっかー、シッターであり生物学的には祖母のみどりさんに育てられたんだね。医学のたまごにはみどりさんはまったく出てきてないよね?

  • 2012/10/24
    自宅

  • 前作「ジーン・ワルツ」を読みながら感じていた、違和感をすっかり払拭された本作。同じ事象を、別の面から見たら・・・という以上に、母としての感情を見せ付けられました。

  • ジーンワルツのサイドストーリー。
    理恵先生のママ、みどり目線の話だったので、ジーンワルツとは雰囲気が全然違ったけど、いろいろ考えさせられました。
    双子ちゃんのその後が知りたいですね。特にしのぶちゃんの。
    結局どちらの子供なのかも、、気になるところです。

全362件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

海堂尊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×