村上海賊の娘 上

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068822

作品紹介・あらすじ

『のぼうの城』から六年。四年間をこの一作だけに注ぎ込んだ、ケタ違いの著者最高傑作! 和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。

感想・レビュー・書評

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  • 感想は下巻に。
     
    と、言いつつ、この表紙の後ろ姿が良い!
    なんとなくジブリっぽい。
    ナウシカ+もののけ姫。

    • 松子さん
      どんちゃん、おはよー(^^)
      昨夜は楽しいコメントありがとう!

      私もこの表紙すきっ(^^)
      ふふ、それだけなんだけどね
      どうぞ良い一日を〜...
      どんちゃん、おはよー(^^)
      昨夜は楽しいコメントありがとう!

      私もこの表紙すきっ(^^)
      ふふ、それだけなんだけどね
      どうぞ良い一日を〜♪
      2022/05/06
    • 土瓶さん
      まっちゃん、おはよーさん^^
       
      そうそう。この後ろ姿に惚れてBOOKOFFで購入しました。
      しか~し!
      下巻が見つからない。
      そ...
      まっちゃん、おはよーさん^^
       
      そうそう。この後ろ姿に惚れてBOOKOFFで購入しました。
      しか~し!
      下巻が見つからない。
      それでもこの表紙がいいっ。
      しかたなく下巻だけアマゾンにて購入しましたとさ。
      なんか、いいように出版社の策にハマっているような気が……。
      ま、まぁいいや。
      次は何読もうかなっと♪
      GW中に読むつもりだった本が、まだ、床から1メートルほどの高さに積まれている。
      衝動買い、ヨクナイ><
      2022/05/06
    • 松子さん
      床から1メートル⁉︎
      笑笑! どんな本があるか楽しみ(^^)
      どんどん、だいじょぶ!
      衝動買い、たまにならOK!

      今日はこれから、お仕事で...
      床から1メートル⁉︎
      笑笑! どんな本があるか楽しみ(^^)
      どんどん、だいじょぶ!
      衝動買い、たまにならOK!

      今日はこれから、お仕事です
      行ってきまーす(^^)
      2022/05/06
  • 「のぼうの城」の和田竜の作品。
    瀬戸内の海賊から見た織田信長と本願寺の戦い。
    斬新な切り口で、スピーディな展開。
    本屋大賞受賞作☆

    村上海賊の末っ子で一人娘の景(きょう)がヒロイン。
    自ら海賊働きをするのが大好きで、腕は立つが気が荒い、大変なおてんば娘。
    彫りの深い顔立ちは当時の基準としては醜女で、20歳になっても嫁の貰い手もない。
    父には甘やかされていて、世間知らずなのだが‥
    実は現代的な顔で、オランダ人が出入りする町ではけっこう美人と思われると聞いて?
    この姫が婿探しをしつつ、戦に巻き込まれていくのです。

    縁談の相手の児玉就英(こだまなりひで)は、毛利家直属の水軍の長で、美丈夫だがやや権高い。
    景の父が条件として持ち出した縁談を、最初は一蹴するが‥
    景が出会う眞鍋海賊の長は、眞鍋七五三兵衛(まなべしめのひょうえ)といい、力自慢の大男。
    なかなか器も大きそう?
    3人とも成長の余地ありなので、先の展開が楽しみです。

    天正4年。
    織田信長と6年も戦い続けている大坂本願寺。
    さまざまな要求に応じても来たのだが、本拠地を明け渡せという要求を断り、ついに徹底抗戦の構えに。
    鉄砲傭兵集団の雑賀党の鈴木孫市は、無謀な闘いと見て気乗りがしないが部下に一向宗信徒が多いため、味方として参じている。
    本願寺の顕如は、お公家さんだったという指摘も面白い。母は公家の出で父を早くに失い、若くして跡を継いだため、人柄はいいが世事に疎いところがあったのでしょう。
    現代では大阪とされる一帯は当時は難波と呼ばれ、大坂といえば大坂本願寺のことを指したそう。
    織田軍が砦で囲んで封鎖してくる中、立てこもる本願寺に食料を運び入れるため、海賊を頼ることとなる。

    瀬戸内では、海賊がいまだ勢力を伸ばしていた。
    海賊といってもむやみに略奪するわけではなく、複雑な海域を通行する船を管理するような立場で、通行料を取り、抗わなければ争うことはない。
    村上海賊で一番大きい能島村上のみが独立を保ち、他は既に大名家の配下同様だった。
    能島村上家の当主・武吉が景の父親。

    武吉に依頼に行くのは、小早川隆景の重臣で水軍の乃美宗勝で、武吉とは旧知の古強者。
    生き残りをはかって態度を鮮明にしない毛利家も、ここへ来て織田につくか、本願寺につくかの決断を迫られます。
    怜悧で賢しい小早川隆景や、豪胆な兄の吉川元治の思惑。
    この二人の甥(長兄の息子)で跡を継いでいる輝元などは、今の大河ドラマでもおなじみの顔で、なるほどと楽しめます。

    癖のある登場人物が生き生きしていて、ずばずばと描写され、面白く読めました。
    映像化にも向いてますね。
    ヒロインは栗山千明でどうでしょう。
    アニメのほうがいいかもしれない‥?

  • 歴史小説は漢字が多くて読みづらいけど、面白さに次第に引き込まれていく。

    海賊の粋の良さは、読んでいて胸がすくような感じがする。
    武将たちに戦の作法があるのは、海でも陸でも同じ。
    八方塞がりで逃げ場のない、誰か助けは来ないのか…。
    まさに神頼みとなるシーンでは、自分が足軽になったかのように、とてもハラハラさせられます。

  • 2014年本屋大賞受賞作品。

    このところ、本屋大賞と直木賞は気にしているので、読みたいなぁと思いつつも、分厚い本2巻ということもあって、かなり腰が引けていたのも事実。

    そしたら、読書家の同僚であるセーネンが
    「これ、読みました?気になったんで買っちゃいました。
    よかったら、どうぞ!」

    彼は歴史小説が好きで私が時折、時代小説を読んでいることも知っていて声をかけてくれた模様。

    で、
    ひと月前に借りたのに、2週間たっても音沙汰のない私に、
    「その後どうです?」
    とたずねてきた。
    「1週間かかって、50ページしか読めてないの。もう少し貸してね。」
    と返事をしたところ、
    「最初はちょっと慣れないと厳しいかもしれませんね。ボクはこういうの好きだから数日で読めましたけど・・・。」
    と、少し申し訳なさそう。

    これから、盛り上がりますよとの言葉を信じて読み進める。

    あれれ、盛り上がらないうちに終わっちゃいましたけど・・・?(あくまで当社比)


    戦国時代、織田信長との対立により攻め込まれた大坂本願寺が頼ったのは、毛利家と瀬戸内の村上水軍。
    その村上海賊の王・村上武吉の娘、景。
    なかなかの荒くれ者で、海賊働きに明け暮れるこの娘は醜女で旱婦。その上、なかなかのメンクイのようである。

    立てこもる門徒に兵糧を届けることを求められた海賊たちではあったが、なかなか腰をあげようとはしない。そんなとき、安芸の門徒の口車に乗せられ、景は門徒たちと木津砦へと向かう。
    どうやら今の時代ならばタフで豪傑な美人らしい景には、難波の海で自分の価値を認めてくれて勇ましく惚れ惚れするような泉州の海賊の男を見つけたい!という魂胆があったのだが・・・。

    大坂本願寺で門主たちが集まって、戦いへと進んでいく場面も、貧しく一途な門徒たちとのやり取りも、毛利家や村上家の中で織田方もしくは本願寺のどちらにつくかという話し合いも、泉州の海賊・眞鍋七五三兵衛との出会いも踏み込みが浅いというか、感動する間を与えずどんどん進む。
    なんだか映画的であるような・・・。

    また別の同僚さんが
    「作者は大量の資料を読み込んで書いているそうで、史実に基づいているとのことですよ」
    と教えたくれたのだが、確かにそのようで、ドラマチックなスペクタクルも感動的な逸話もほぼなし。
    史実に忠実に、その範囲のなかで最大限の解釈とストーリーの展開を楽しむもののよう。

    私としては勢いが十分つかないまま、下巻へと続く・・・。

    • だいさん
      >私としては勢いが十分つかないまま、

      ちょっと悲しいですが、
      笑えますね(^^Y
      >私としては勢いが十分つかないまま、

      ちょっと悲しいですが、
      笑えますね(^^Y
      2014/08/21
    • nico314さん
      だいさん、こんばんは!

      私、歴史小説を読みなれていないので、ドキュメンタリーに近くなると、
      進まないのですよ。

      おもしろさのツ...
      だいさん、こんばんは!

      私、歴史小説を読みなれていないので、ドキュメンタリーに近くなると、
      進まないのですよ。

      おもしろさのツボを見つける嗅覚がまだまだということですかね・・・。
      2014/08/21
  • 『のぼうの城』の著者が放つ、胸が熱くなる戦国時代小説!
    単行本化をずっと楽しみにしており、さらに本屋大賞ノミネート作ということで、高まる期待を胸に読み始めました。

    織田信長と対立し危機に立たされた大坂本願寺は、毛利家に兵糧支援を願い出ます。
    その兵糧の運び手として白羽の矢が立ったのが、瀬戸内海の王者・村上海賊でした。
    本書の主人公・景(きょう)は、村上海賊の頭の娘で、海賊働きに明け暮れる地元では有名な醜女。
    彼女はひょんなことから、一向宗の門徒たちを大坂本願寺まで連れていくことになりますが…

    景がとてもかっこよくて、目が離せません。
    醜女といっても当時基準の醜女。
    約180cmの長身に、引き締まった手足、彫りの深い顔立ちにらんらんと光る大きな眼。
    顔もスタイルも抜群じゃないか…!
    それで男たちを従えて舟を乗り回し、刀を手に他の舟に乗っ取りをかけていく姿が目に浮かぶよう。
    まだまだ精神的に未熟な部分もありますが、とても魅力的な闘うヒロインです。

    また、泉州の海賊や侍たちの、阿呆なくらい突き抜けた明るさや騒がしさがすてきです。
    戦になっても騒がしさはそのままに、だけれども強いこと強いこと。

    景をはじめとする村上家と、泉州海賊・眞鍋家がどんな関係性になっていくのかが見ものです。

  • 感想は下にまとめて!

  • ブックカフェにて読了。図書館待ちする事もなかったのでラッキーでした。のぼうの城の作者、と聞けば期待も膨らみます。一瞬分厚さに怯みましたが読み始めればテンポ良い会話など、どんどん読み進められます。醜女という設定は知りませんでしたが、最初の景の描写で「いや悪いように書いてるけど、美人よね?」と感じたのですが結果正解でした♪夜這いをかけられるシーンは思わず吹き出します。後半の戦いの部分で一気に白熱していき続きがとても気になります。雑賀鉄砲隊、めっちゃ格好いい❤下巻も近々読みに行きます。

  • 最初に綴られた説明部分で読み切れるのかちょっと不安になったが、本編に入ると村上水軍の娘景とその周りの人々とのやり取りが楽しくて入り込んでいった。

    ただ上巻はタイトルとは変わり後半は本能寺を取り巻く戦の場面が多く肝心の「村上海賊の娘」の出番が少なるが下巻どう描かれるか楽しみ。

    しかし、景が大阪を目指す理由が自分は地元では「醜女」と呼ばれるが大阪へ行くと「美人」と呼ばれるらしいからというなんとも単純な理由から大阪を目指すというなんとも言えない理由がやがて大きな戦の波にのまれていくのだから堪らない。

  • 景の主人公感はジャンプのそれか成瀬は天下を取りにいくの成瀬を思わせた。

  • 父親の本棚から借りてきました。
    数年前の本屋大賞受賞作品です。

    著者の作品でこの前にブレイクした「のぼうの城」が全然面白くなくて、だから大賞受賞した時も興味が持てずにいたのですが、背表紙をみたら今更ながらミーハー心がムクムクと。
    っていうか父の本棚が全体的にミーハーセレクトなんですよね。おじいちゃんなのに(笑)

    さて本題です。
    案の定私には合わない作品でした。。
    信長軍と大阪本願寺の戦いを描いた作品で、本願寺から兵糧支援の要請を受けた毛利家の家臣?である村上海賊が関わったお話です。

    まだ上巻しか読んでませんが、歴史小説ではなくエンタメ小説?アクション小説?でした。
    著者が入念に歴史的背景を下調べしたみたいで、展開の途中でやたらと時代背景の解説が入り(それがかなり読書のテンポを崩す)、その割に荒唐無稽な描写が多くてアンバランス。
    例えば、向こう岸から大きなモリを投げ一度に5人串刺しとか・・・花の慶次か!っつーの。

    下巻が思いやられます。途中でやめるのはポリシーに反するので読了するつもりだけどさ。

  • 今年の本屋大賞ということで、読み始めましたが遅遅として前に進まないストーリー、「ったくよお」とか「ないのかよ」とかの現代語に、違和感を感じます。とても下巻まで進めず、、300ページあたりで挫折。

  • 2014本屋大賞受賞作。
    毛利家とのビミョーな関係から、石山本願寺への兵糧入れに一枚噛むことになった村上一族。
    タイトルロールである、当主・村上武吉の娘である景(きょう)は異形の姫君。
    代表作のぼうの城のじゃじゃうま甲斐姫をはるかに超える、真性S系の凶暴な女性は、鮮やかな色彩を放ちどハデに登場し、否が応でも興味を引かれる。
    毛利方と村上との会見シーンも視覚的で、数多い登場人物もすんなり頭に入ってくるし、半分近くまではぐいぐいと読み進んだ。

    が、その後が長い......
    景は勝手に一向信徒について大坂まで行っちゃうのだが、そこで一向門徒と織田の合戦がはじまって.....長い。
    一ヶ月かかっても一回の表が終わらない野球マンガを彷彿とさせる長さ。
    いやもう、そこの細かい描写いいから、先行こうよ、そういえば景ほったらかしだしさ.... と、ぜぇぜぇしながら前半終了。
    後半戦に期待。

    面相は全くちがいますが、映像化するなら景は杏くらいしか思いつきません。
    ぜぇぜぇ

  • 初めましての和田竜さん。
    2014年の本屋大賞受賞作品です。

    舞台は戦国時代。織田信長に攻められる大坂本願寺より、毛利家は兵糧の支援を乞われる…。瀬戸内海を拠点とした村上海賊に対するのは織田軍の真鍋海賊。大阪湾の木津川河口にておこなわれた第一次木津川合戦を史実に基づいて描いています。

    本屋大賞を受賞していることとタイトルくらいしか知らずに読み始めましたが、私があまり得意ではない歴史ものでした。私がどれだけ日本の歴史に疎いかというと…「あれ、毛利家の領地ってどこ?」→「安芸国って現在の何県?」→「おぉ〜広島県だったのね」というくらい。

    そんな疎いだけでなく、そもそもあまり興味のない私なので、いやぁ〜めちゃめちゃ辛かったです。特にこちらの上巻は、人物や場所や出来事に対する注釈のような説明がものすごく多くてなかなか話が進まず…正直なところリタイア寸前でした。でも本屋大賞を受賞するくらいだから、きっと面白くなるはず!と信じてなんとか読み進め…

    下巻へ続く。

  • 下巻が楽しみだ。

  • 最初は読み進めるのに苦労したけど、それもこれもあの下巻につながるため、途中で投げださなくてよかったと思った。

  • 過去の本屋大賞ということで、歴史小説におそらく初めて手を出したせいもあるのか、少し読み進め辛く感じる箇所も多かった(特にのってくるまでの始めの数十ページ)。けれど話としてはとても面白いし、瀬戸内の島々が目に浮かぶようだった。個性豊かな登場人物も○

  • 村上海賊の娘景(けい)が、信長に攻められた本能寺の信者を救うために戦う。
    本能寺が、山の上でなく、海岸沿いにあったことを知る。
    敵対する海賊の七五三兵衛(しめのひょうえ)の怪物ぶりがすごい!
    へたれの弟景親の覚醒。

  • かなりのボリューム。

    毛利〜村上水軍〜本願寺〜信長の流れ
    村上海賊の武吉の娘景の生きる時代の時代背景や、風習などかなり再現されていて(途中で説明も入るので)分かりやすく入り込みやすかった。
    時流にサッと乗れる人ばかりでなく家を存続させる為にどう動けば1番良いか、人に腹を見せず、何度も考えを巡らせて乱世を生き延びているんだなぁと、小早川隆景、村上武吉を見て思った。のらりくらりとやり過ごす技。
    景はそんな父を持ちながら、悍婦と言われる気性の持ち主。戦が華々しく見え、自分にも腕に覚えがあるので、参戦したいが兄その他からは厳重に止められる。実際に戦に出る者が家の存続をかけて戦う中、門徒の命を救いたいという景の想いは軽く見られ堺にて自分の場所では無いと思い知らされる。今まで醜女と言われ続けて地域が変わると美女と褒めそやされて調子にのる辺りも可愛い。そんな娘に甘々な父も素敵。

    自分は何を大切に想うのか、心のままに動ける時と周りに雁字搦めにされて動けない時が交錯する。今も昔も同じ。どちらにウエイトを置くかが選択の余地になる。
    一途に想い続ける諦めない強さと、苦境も笑い飛ばしたり信条の違いを認めながらも包み込む懐の広さが上に立つ人には必要なのだとも。

    今回は自分の為家の為だけでなく弱い者を見捨てたくない景の想いに(景こそ始めは何とも思っていなかったが)大の大侍が引き摺られて戦いになったという設定になったが、本来は何が引金になっていたのか?タイムトラベラーにならないと分からない(笑)

  • 歴史が苦手なので最初はイメージしにくく読むのに時間がかかりましたが、景が出てきたらキャラクターが良いので、面白く読めるようになりました。下巻に期待。

  • (最後まで読んでの感想)
    上巻は3章の途中まで。4章が幕間で、5章がメイン。そういうわけで上巻は、全体から見ると壮大な序章というイメージがある。

    ところが、その序章が抜群におもしろい。戦国時代のあまり知られていない側面を扱っていること、登場人物が魅力的であること、物語のテンポがいいことが原因だろう。とても楽しく読むことができる。

    主人公の描き方はすばらしい。ある意味現代的な感覚で造形しているのだと思うけど、感情移入できるし、また見守りたい、応援したいという気持ちになる。だから、彼女を巡って物語が進んでいく時、彼女に係わって人が動いていく時、すんなりとそれが納得できるし、ワクワクしてくる。

    序章ではあるけれど、序章としてきっちりとひとつの事件としてまとまっているので、そういういう意味でも安心して読める。ただし、3章の途中で上巻が終わってしまっているから、読み終わると同時に下巻に手を伸ばさざるを得ないのだけど。

  • 感想は下巻読んでから。

  • コミックのような歴史エンターテインメント小説です。人物の造形がわかりやすく、コミカルな会話がテンポ良く続きます。大阪泉州を活写した戦国モノは珍しいですね。柄は悪いが、気が良くて、血の気の多い気質は戦国に映えます。上巻は陸戦見せたので、いよいよ下巻に控えるのは海戦ですね。

  • 軽い感じの歴史物。あまり感動する要素もなく、ハラハラドキドキもしない

  • よーやく上巻を読み終わりました。
    去年の10月から読み始めて、少しずつ読みました。
    登場人物と色々な場所が出て来て、頭に入っていかないから人物と場所が出るたびに最初の登場人物と地図のページを確認しながら読んだのでだいぶ時間が掛かりました。

    景の登場シーンと海賊と対決するシーンは迫力がありカッコよくて良かったです。

    登場人物と場所を忘れてしまいそうなので、上巻を読み終わった後に下巻をすぐ読み始めました。
    上巻より早く読み終わりたいなー。^_^

  • のぼうの城からの続きで読み始めたからか、
    最初の本願寺サイドの場面から引き込まれた!

    景は今の時代なら美人でかっこよくて女性が憧れるような人なんだろうなぁ〜

    下巻も楽しみ!

  • 怪傑男勝り女子が活躍する海賊モノ。信長に楯突くというんだからおもしろい。
    まわりに出てくるサブキャラ的な武将たちに惹かれてしまう。雑賀衆の鈴木孫一とか。

  • 地図を確認しながら、頭の中で船やキャラを動かして読みました。魅力的な姫の活躍を期待!

  • 大阪本願寺と信長の攻防を、当時隆盛を極めていた瀬戸内海の海賊村上一族の娘の目を通して描いている。
    戦の描写に勢いがあり、一気に読み進む。
    最近手に取る小説は、「ちょっと休憩」のタイミングが取れない。
    表題になっている娘は戦好きだけど、結局は“好き”なだけで、上巻では「ホントに甘ちゃん」。
    下巻ではやっぱり「甘ちゃん」なんだけど、彼女なりの信念が村上海賊全軍を引っ張って行っちゃう。
    こんなに大けがしてまだ生きてるって、ありえないでしょ…と思いながら、そこはフィクションということで。

  • 船上での戦い場面がたくさんあると思いますが、緋村剣心を思い被せてしまうのは私だけでしょうか。景の不器用かつ大胆な姿がハラハラして、でも可愛くもあります。

  • スーパー面白い。命懸けのシリアスな場面なはずなのに、海賊がおどけてて血なまぐさいなく感じるし、そうなんかなーと思った頃合いにまたシリアスになって…と心が行ったり来たりと翻弄される。

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