- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103112105
作品紹介・あらすじ
自らの「性」を語って「生」の深渕に迫る「寂聴」師と「晴美」氏の興味つきない往復書簡。幼き日の性の思い出、子宮作家と呼ばれた頃のこと、出家時の僧や尼の様子、老人の性。そして性の書物、性の道具、性に憑かれた人たち…。自らの性の体験・見聞を飾らず隠さず自由に語り合う。発見と驚愕に満ち、生々しく、かつユーモラスに描かれた性の諸相は、華やぎのうちに生の奥深さ、生の愛おしさに至る。
感想・レビュー・書評
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TVで三浦靖子さんがお薦めしいたので読んでみまし た。そうでなければ、瀬戸内晴美、寂聴は読もうとは 思わはい作家です。どんな話を書いた作家かも知りま せんでした。赤裸々に書かれた性の話は目からウロコ の内容も沢山でした。三浦さんも言っていましたが、 下衆な内容も沢山なのですが、下品にはならずさっぱ りと読めました。笑えましたし。これをきっかけに彼 女の作品を読んでみたいなと思いました。
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瀬戸内寂聴さんと瀬戸内晴美さんが「性」をテーマに語り合う、往復書簡形式の作品。
アメトークの読書芸人の回で誰かが紹介していて、興味を抱き読んでみた。
瀬戸内さんは晴美時代の作品は結構読んだけど、寂聴さんのはどうも仏教色が強い気がして手に取っていない。
しかし、この往復書簡は面白かった。
性だけでなく、まさに瀬戸内さんの「生」が描かれている。どんな時代を、どんな感性を持って生きてきたのかということが、よく伝わってきた。 -
某番組で某女性芸人さんが取り上げていて興味を惹かれた本。
瀬戸内寂聴さんを初めて読みましたが、他の小説にも触手を伸ばしたくなる、大変面白い作品でした。
かなりきわどい「性」の話題が満載でしたが、根っこがアカデミックなので、「うわあ」というより「ほお~」という感じ。
いやあ、あっちの世界というのは奥が深い! -
寂聴さんと晴美さんの手紙のやり取りという形で書かれている。
タイトルのとおり、性に関する記載が多い。
文章が綺麗だから、それほどエロティシズムが漂う作品にはなっていない。淡々と書かれているので、若干物足りなさを感じる。