彼女の知らない彼女

著者 :
  • 新潮社
3.05
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本棚登録 : 130
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103130116

感想・レビュー・書評

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  • よくあるストーリーですね。
    軽い感じで読みやすい。
    ただ、中身は感じられない。

  • 人生においては総て自分が選択したことが結果となる。
    選択しない生き方が別な次元で展開しているという、わかったようでわからない設定。
    天才マラソンランナーの夏希が疲労骨折したことで、話しは始まる。ハッピーエンドだが、少し無理がある。

  • とっても軽い読み口。
    トレーニングはじまってから一気に引き込まれました。
    個人的には、極端に言っちゃえば
     前半★1.5~2 / 後半★4~4.5
    って感じかな。

  • パラレルワールド(もしもあのとき別の選択をしていたら、あったかもしれない世界)に移動して、マラソンを完走するという話。
    パラレルワールドという突拍子も無い設定にびっくりしたけど、後半はぐいぐい文章に引き込まれていった。

  • 突拍子もない調子がよすぎと言っては身も蓋もない。
    パラレルワールドなんだからと気楽に楽しめました。

  • ライトノベルですね。

  • 家業の月島の定食屋を手伝う蓮見夏子は,
    別の世界からやってきたという村上から,
    国民的な人気のある女子マラソン選手蓮見夏希の代わりに
    名古屋国際女子マラソンに出てくれと頼まれる。

    ありがちなストーリーだがそのぶん安定感があって楽しめる。

  • パラレルワールドもの。
    起こり得る問題や矛盾にSF的な書き方はされていない。
    というか、SFではない、のだろう。

    移動手段がバックトゥザフューチャーを思い出させた。

    いくら素材が天才だとしても運動したことない人が四ヶ月でオリンピック出場がかかったレースに勝利するというのは…出来過ぎだと思う。

    安易に恋愛に走らせなかった点は好きである。

  • 2008年の第20回「「ファンタジーノベル大賞」の優秀賞受賞作品。『さよならベイビー』で受けたインパクトが冷めない内にと思い、里見さんの実質的なデビュー作を読んでみた。これはパラレル・ワールドを扱ったスポーツ・ノベル。他のSF小説のフレームを借りてきたかのような設定の危うさに不安を覚えながら読み終えた。内容的に破綻するぎりぎりのところで踏みとどまったような印象。後半のスポーツ・シーンの描写はぐいぐい読み手を引きこむ魅力があって好感が持てる。設定の面白さを何とか生かそうという著者の意欲に、物語の主人公が最後に自己主張することで答えて、ようやくこのタイトルが生きてきた感あり。将来同じテーマでもう一度書き直したら、きっと名作になるだろう。

  • 平行世界という設定が多少手垢な設定だったが、平行世界でいきなりマラソンをすることになる、というのは奇想天外でおもしろい。
    題材がマラソンだけあって、話にスピード感があって、とくにレース本番は迫力、一気に読みきれた。
    親友にしてライバルな杏との競争も楽しい。やや、張り合える相手がいて楽しい、うれしい、という感情より、ギスギスしたものを感じるが、ライバルの存在によって、緊迫感が増した。
    楽しく読めたし、文章にも読みにくいところはなかった。
    博士の人物設定、しゃべり方など、どこかで見たような設定なのは残念。個人的に小泉大地のキャラが濃ゆくてイイと思う。

著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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