- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103181026
作品紹介・あらすじ
どうしたら、もっとふつうに彼を愛せるの? 誰かわたしを止めて、お願い―― 美容師として念願の自分の店をもち、専業主夫の夫に支えられ、しあわせな結婚生活を送っていたはずなのに。気づくと愛する夫を傷つけている舞。ある晩、夫を殴打し部屋を飛び出した舞は、帰らぬ彼をひとり待ち続けている希子と出会う。白いマンションのなかで渦巻く孤独、次第にもつれる男女の愛と渇き。息をもつかせぬ渾身長篇。
感想・レビュー・書評
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みんな掴みどころがなくてよかった。
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物語に起伏がありすぎて、少ししんどさを感じたし、長く感じた。
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何が伝えたかったのか良くわからない。読後の後味が悪い…。
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「ミスミ、開けてよ!もう何もしないから!お願い!」
「本当に?」「ねえ本当に?」 -
何度も図書館で借りては読まずに返してた本。なんだろ読みにくくてなかなかすすまず途中から会話以外は流し読みしてしまった。夫へのDVがどうしてもやめられない女の話ってことだけ知ってて読んではいたのですが、途中からえ?ってなりました。私の理解が追いついていないのかよくわからない話で終わってしまった。合鍵勝手に作るとか謎すぎる。ただ、離れなきゃいけないとわかっていつつも離れられない、逃げなきゃって思っても逃げられないとかってところはなんとなくわかったかなぁ。
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読み終えての感想は、意味不明・・・
読んだあと、時間の無駄だった感だけが残った。
登場人物にまともな人間がおらず、全く共感できない・・・
結末もよくわからず、やっぱり意味不明・・・ -
読んでいてあまり気分の良い作品ではなかったですが、嫌いではないです。
自分のDVのせいで、彼に依存してしまっている舞、帰ってこない男を待ち続ける希子、そのふたりを結びつけた男孝。
正直、それぞれの関係はとても気味が悪いです。
元凶は孝?
前半は舞の目線で展開します。その時は希子がとても不気味に感じていましたが、後半の希子目線でのストーリーで、また逆の感想を持つようになり、上手いな~と感心しながら読みました。
2人は、白い繭から無事出ることが出来たような終わり方でしたが、孝の存在、怖いです。 -
登場人物が少なく、展開もさしてないままこのページで描くのはちょっと疲れた。うまいとは思うのですが。
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三隅舞と孝の夫婦がメインで話が進む.羽村希子は遠藤道郎をパートナーと思っているがすれ違いが多い.舞が一方的に孝の暴力を振るう場面に出くわした希子は戸惑うが,舞と友達関係になり,プールに通ったりし始める,舞は美容室を経営しているが有能な有紗が退職することになり精神的に追い詰められる.舞が失踪したり,道郎と希子が会えなかったり,もどかしい場面が連続して,複雑な読後感を味わった.舞の暴力の原因は何なのか,よくわからない.
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なかなかへヴィーな作品。評価が低いみたいだけれど私はこの薄気味悪さ案外嫌いじゃないな。登場人物ほとんど性格悪くて全く共感できないけれど。初期の透明感のある文体から少しずつ変わってきている感じがよいですね。
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美容院で髪を切ってもらいながら読み始めたら、主人公は美容師だった…
共感できる部分はあまりないのに、なぜかひきつけられ最後まで読み進めたが、ラストはなんだか消化できないままだった。 -
人が人を縛っていくのかそれとも自分が縛るのか。みんながみんな闇を抱えていて、それがすごく痛い。こころがどんどん縛られていく。後半からは一気読み。そのくらいテンポがいい。
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二人ずつの物語に3人目が入ってくるとさらに不協和音が生じ、だからといって二人ずつの関係もそのままでは決していいものとは言えず。特に途中からのミスミが気味が悪かった。それでもこれもまた、愛のかたちなのだろうか。
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何度か書いてるけど、好きな割には苦手な作家さん(笑)
舞と希子、普通にに社会生活を営みながら、片や私生活では明らかに病んでいる。
そして舞の夫と希子の恋人は、端からマトモでない。
そんな4人を巡って、不穏さを漂わせつつも比較的平坦に物語は進むが、中盤から青山七恵氏の作品にしては、かなりの動きを見せる。
特に中盤で舞の目線から希子の目線に切り替わる前後は、これはホントに青山七恵なのか?.....と思ったほどサスペンス。
で、これはどこに辿り着くのだろう.....と思ってページを進めると、結局は終盤に向けていつもの七恵節に収斂し、実は結末はよく覚えていない (´・ω・`)
やっぱ、この作家さん、おれ苦手だ(笑) -
ううーん。誰にも何にも共感できなかった。
登場人物全員が苛立たしかった。
夫であるミスミにDVを繰り返す舞は本当に弱くて傲慢で好きになれない。そもそも動機は何なのか。
あのラストでは何の解決の糸口もみえなかった。つまりどういうこと?それでも純文学だから許されるのだろうか。
舞視点だけだったら途中で放り出してたかも。季子視点を通して見て初めて、彼らの狂気じみた日常が現実として浮かび上がったように感じる。
内容とは関係ないけれど、章が全く区切られてなくて読みにくかった。 -
美容師の舞、旅行会社に勤める希子、視点を変えて二人の関係が書かれていますが、なんとなく意味がよくわかりませんでした。
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二つのカップルの話であるが、どちらも不完全。
人は誰も不完全だが、一緒にいることで、辛くなる。
何かにしがみついたり依存したり、
裏切られたり、利用されたり、、
繭の中にいるような閉ざされた中でもがく人。 -
DVする妻。DVさせることが、相手を支配することになるという夫。読んでいて痛いなぁ。