きみと澄むこと

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 73
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103286516

作品紹介・あらすじ

「涙って、たくさん流していると、澄んでいくよね」と彼女は呟いた。ずっと箱庭をつくってきた。三年前、それもやめた。俺の未完の理想を見つけたと思ったから、でも、いま彼女は近くにいても遠い。愛しているし、別れたくもないのに、もう若くない男女6人の選択を描く連作小説。

感想・レビュー・書評

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  • 短編連作。
    どうにも感情移入できず、しかし放り出すのも気に入らないので読了。
    終盤の雰囲気は好きだけれど、そこに辿り着くまでが正直退屈な本でした。
    これといって惹かれるものがなく、文章もまどろっこしく(かつ押し付けがましく)感じたので、自分とは相性が悪かったのだと思います。

  • 短編連作集。

    読みにくい感じではないんだけど

    ピンとくるところがなかった。

  • 図書館本

    ***

    日本女子バレー、
    オリンピック出場決定!!
    おめでと~~~~~う!!!!!

  • 待つことと祈ることは、よく似ている。
    僕はここにいる。(しろくま)


    男女の恋愛短編集。

    2016.2.13再読
    男と女はどうやって出会うのだろう

  • 無傷ではいられない中で、それぞれの形の幸せを願う人たちの
    繋がりの話。
    二人でいて、同じようにお互いの幸せを願っているのに
    何故かお互いを傷つけてしまう。
    相手のためと思って動いても、相手に伝わらない。
    待っていても、こちらを見ていない相手はいつまでも振り返らない。
    それでも繋がりを求めて、祈る思いで待つことしかできない。
    その時に我慢しかない人生と、きみと、きみの人生を愛したいと願うことが、幸せへと繋がっていると思いたい。
    藤村と曜ちゃんが好きだった。

  • 様々な関係のカップルの姿を描いた短篇集。

    作品はそれぞれ独立しているが、登場人物がリンクしており、全体として連作となる構成。

    東京山の手に住む彼ら彼女らの日常や悩みが淡々と描かれている。

    どこかで感情移入出来ればそれなりに読めそうだが、それがないと印象の薄い作品となってしまいそう。

  • 登場人物は私と同世代で、読んでいる最中はそれなりに楽しめたけれど、読み終わった後どんな話だったかすぐ忘れてしまった…。

  • 好きな感じではあるんだけど

    ・・・でどうなったの?と思ってしまう終わり方

  • 武蔵野に暮らすもう若くない、しかし老成できない男女が互いに干渉したりすれ違ったりして繰り広げる群像劇だ。派手さはなく、どこか身勝手な登場人物たちに苛立つようでいて、わかる気がするようにも思う。

    ふだん見つめたことのない自分の感情を、ふっと見つめなおすような瞬間というものは、誰にもあるのかもしれない。日常では見過ごしているその瞬間を丁寧に綴った作品だ。
    この人の言葉やモチーフの選び方が好きだな、と思った。

  • 「どうにもできない方角へ、わけのわからない善意の潮流に乗り、誰のせいでもないのにもかかわらず、誰もが傷つきそうな終着点へと押し流されていくような感じがしていた。」*文中より抜粋

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著者プロフィール

1973年東京生まれ。女優、映画監督、脚本家、作家。多摩美術大学在学中の97年、斎藤久志監督の映画「フレンチドレッシング」で女優デビュー(毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞)。その後、「大いなる幻影」(監督:黒沢清)、「BULLET BALLET」(監督:塚本晋也)、「金髪の草原」(監督:犬童一心)「さゞなみ」(監督:長尾直樹)「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」(監督:古厩智之)などに出演。その他の出演映画に「いたいふたり」「透光の樹」「血と骨」「それでもボクはやってない」「Sweet Rain 死神の精度」「ゲゲゲの女房」などがある。2006年「三年身籠る」で長篇映画監督・脚本家デビュー(高崎映画祭・若手監督グランプリ受賞)。映画の進行と同時に、同名の長篇小説を書き下ろし、小説家デビューも果たす。

「2018年 『彼女たちがやったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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