- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103300113
感想・レビュー・書評
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数ある(著者の)著作の中でも、わりに好きな主題(「呪詛」と「贈与」)であったため、面白く読めた。ものすごく大雑把になるが、他者や外部に対する敬意がそこに底流しているからこそ、なかなか気持ちよく読めるのだと思う。最近普通に生活をしていて、どのように他者に対して敬意を払えるかということが、自分の中で自覚的になっている。敬意を払うというのは、何も相手の言うことを何でも尊重するとか、争いごとを避けるためのマナーとして(だけ)の行為の話ではない。お互いの”知的パフォーマンスを活性化"させたいがために、敬意を払いたいのだと思う。それは最終的に「正解」を求めたいからとか言うよりも、単純にお互いのパフォーマンスを上げることが気持ち良いから。但し(ビジネスにおける)「正解」を求める姿勢も決して過小評価してはならないため、そこの折り合いをどう付けるかがサラリーマンとして、あるいは集団生活を営む上で大事なことなのだと思う。これからも悩んでいきたい。
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良かった。
やっぱり、内田樹、いい思考です。 -
現代の思想というか、傾向というか。
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いやぁ、面白かった。内田樹の面目躍如の文章だった。贈与論に対してまとまった考えが述べられていて、今までの知識が整理されてよかった。知的のんびり状態を満喫できた。
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要は緩く生きろよってことなのか。
時間があるときに再読するかな。 -
いつもの語り口いつも言っていることでそういえば以前に読んだ内容と思いつつも結局通読してしまうのは結局著書の考え方に同意していてかつ誰かにその内容を伝えようとしてもまだ消化しきれてないことが原因なんだろうと思う。この人の周辺についても埋めていかないとと思う。
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批判や自説を説くことに終始し、破壊をめざす「呪いの時代」をどう生きるか。その問いに対して、筆者は、呪いを解除するには、あまりぱっとしない「正味の自分」を、真の自分として受け入れ、けなげに生きる自分を祝福することと説く。自分を愛するということを考えさせられた。
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ネット上での言論が面白かったので手に取ってみる。
ネット上で所謂アンチ行動を取る心理、というのテーマとして扱っているようだったので。
そういう意味で、「呪い」や「祝福」についての内容は大変面白かった。胸のつかえがとれたようだ。
連載を集めた単行本であるため、話はもっと色々な方向へ広がる。
政治や原子力、それら作者が「本質」を語ることができない(畑ちがいであるため)内容について同列に触れることは、なんか本文で言うところの「呪い」に近いものがあるんじゃないかと考えるのは私だけでしょうか…