- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103330622
感想・レビュー・書評
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学生&若手社会人あるある!
分かるなあと思わされる場面が多々ありました。
何者、既読なのですが ずいぶん前に読んだため、全く人物繋がらず…!(悲)
でも、この本だけでも楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知らずに読んだが短編集だった。「何者」に出てくる登場人物の過去や未来の出来事が出てきたりして、合わせて読むと面白い。
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何様って、米津玄師が主題歌歌ってた映画だぁ。と、思って読んだのですが、それは何者でした。
何者のスピンオフ作品みたいで、なんというか、自分を騙して自分を作っていたり、自分はこうでないとと思っていたけど、それって本当にそうなの?と、言われているような。
自分のことを自分が一番よく知っているはずなのだけど、その自分に、「何様?」と、言いたくなるような、そんな感じを受けました。
それにしても、逆算の最後はびっくり。私、9月16日生まれなので。 -
光太郎の「水曜日の南階段はきれい」
が良かった。
かわいてて
空気が透き通ってて
きーんって寒い感じ。
純粋で何かに向かって一生懸命で
全力って
ただそれだけなんだけど
美しい。
そんな時期って学生特有なのかもしれない。
神谷くんは大丈夫。
頑張ろう、私も頑張るから。
仲良くなってくれてありがとう。
光太郎はこの言葉だけで
一生頑張れるんじゃないかな。
それにしても朝井リョウ
知られたくない、見られたくない感情えぐるのうまいなー。 -
全体的に何者の話とリンクしていて、読んでいて飽きない。特に水曜日の南階段はきれいは素晴らしい。何度も再読したくなるクオリティ。逆算の仕掛けや発送も好き。朝井リョウさんは初めと最後の一文にこだわっていて、伊坂幸太郎っぽさを感じる。
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『何者』のような衝撃はなかったが、短編それぞれに何か胸に引っかかる台詞があり、読んだ後自分のいろいろな気持ちが蘇ってきた。
『それでは二人組を作ってください』はタイトルからして嫌な話になるなと予想していたが、想像したよりキツめの話だった。理香と朋美の会話に恐怖を感じた。理香はだいぶ自意識過剰に描かれているが、合わないグループに所属しているとこういう人間関係のズレって私もあった気がする。えっ、そういうつもりで喋ってたのか、額面通り受け取ってしまってた、みたいな。女子の会話って表向き無意味なくだらないことを話しているように見えて実は高演算機で相手がどれだけイケてるか値踏みしていて、それができない子はおいていかれる。そのことを描いてて怖かった。
『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』は、MR.TANABEというまさかの人物をとりあげて、真面目に生きてきて行き詰まってしまった女性を主人公に描いていた。案外こういう女性は多い気がする。私も、ずっと真面目に生きてきた人より、破茶滅茶に生きて更生した人の方がより評価されることが不思議だった。きっとみんな、怖いもの見たさなんだろうなあ。自分は出来ないし、そういう人生送りたくもないけど、話は聞いてみたいっていう感じ。だから私個人としてはずっと真面目に生きてきた人のことを信頼したいけど。
表題作の『何様』。人事って仕事は、確かに大事な仕事だが、いくらでもテキトーにできる仕事のような気がしていた。働いてる時は、あんな数分の面接で何がわかるんだよ、適材適所でちゃんと異動させてるのか、人事って何がわかってるの?といつも思っていた。きっと人事に配属された人もこうやって悩んでるんだろうな。みんな異動した場所でよくわからないなりに"誠実に"仕事してるんだなと思った。 -
「何者」のアナザーストーリー。
6編からなる短編集。
「何者」を読んでいなくても無理なく読み進められるとは思うけれど、読んでいた方が楽しめる1冊。
何者を読んだ後のガツンとくる様な衝撃を期待して手に取ったのだけれど、恥ずかしくなるくらいの鋭いヒリつき感は少なめ。
表題作が良かったなぁ。
大人といわれる年齢になり、親にもなったものの、
自分みたいな勝手な人間が何を偉そうに…
と、ふとした瞬間に思ってしまう。
初めから100パーセントなんてのはムリなのだ。
少しずつ、そうなっていくのだろうな。 -
作者が以前書いた「何者」の登場人物達が出てきたりその登場人物の更なる知り合いが出てきたりという設定に、自分の近くには色んな人がいて色んなことを考えているんだ、という当たり前のことを思い出させるには十分すぎるほどのリアリティを感じた。登場人物それぞれが自分の中に気にしている思いを抱えていて、それと物語がつながっていく流れは同じなんだけれど、決して無事に着地しないような終わり方に、物語は終わっても今もどこかで登場人物たちが続きを生きているような感じを与えてくれて親近感のような不思議な感情が残った。
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『何者』はだいぶ前に読んだから、あんまり覚えないけど、1つの短編の気持ちで読みました。
人間の中にある書きにくいモヤモヤを表現するのか上手だと感じました。個人的にはすごく様々なシーンで心に刺さったと思います。
特に印象に残ってるのは、『きみだけの絶対』かな。
多分この本を読んでも感じ方はそれぞれの価値観によって違うということを、本を読んで感じさせられました。
私にとって拾っちゃった言葉の多かった、好きな一冊。そんな感じ。 -
何者のことはすっかり忘れてしまったので、
まっさらな気持ちで。
ちょうどやってしまったと思うことがある今、
とくに表題作は読んでて辛かった。
前半3作は何かで読んだことがあり再読。
水曜日の南階段はきれい
この話はかなり好き。夢って。夢とは。