ブラックライダー

著者 :
  • 新潮社
3.18
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本棚登録 : 273
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103346517

作品紹介・あらすじ

小説の持つ力を信じるすべての人へ。これを読まずして、何を読む? 「世界」で闘える暗黒大活劇、ここに開幕。ようこそ。ここは、地球の歴史が一度終わったあとに始まった、新しい世界。人を食糧とする者と許さない者。カウボーイと保安官。人と牛の子。蔓延する蟲。異形の王。慈悲による虐殺。大討伐軍。突き抜けた絶望の先に咲く、希望の花――。覚醒した才能が、全力を注ぎ込み創り上げた、前人未到の領域を堪能すべし。考えるな、感じろ!

感想・レビュー・書評

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  • やっと終わった。読み終えた後の素直な感想。
    ある書評家が今年の最高傑作と評価していたので、早速読んでみたのだけれど。

    現在の地球の歴史が、一旦リセットされた後のアメリカ大陸。
    現在の文明は滅び、人は牛と人間を交配させた二本足で歩く牛を喰らう。
    登場するのは、荒くれ者のカウボーイ、保安官、インディオ、酒場、荒野、そして人間を襲う...
    とにかく最初から色々な名前が登場しては、殺され、喰われる。
    1/3過ぎた辺りから、話はどんどん展開していくが、相変わらず登場人物は殺され喰われる。
    面白い方には、面白いのだと思います。
    私には、よくわかりませんでした。

  • 東山彰良さんの文章も、SF+ウェスタンみたいな空気も大好物!

    でもね~ ほんとはね~
    「読み終わった」にしたけど、10ページほどしか読まずにリタイア。(涙
    頁の周りの、ね
    『黒』がものっっっっっっっすごく不快。
    近眼乱視老眼ドライアイの4重苦の身では、とにかく読みづらいし
    メンタルが引き摺られて
    本を閉じてリアルに戻っても鬱々から戻ってこれんくて
    どうにもこうにも耐えきれんかったんだよぅ。
    こんな『黒』抜きの、フツーの頁で文庫化されたら
    きっと楽しんで読めると思うんだ。
    その日を楽しみに待つべし。

    ぐすん。

  • クソ

  •  読んで行くと、どうしても、知ってる感が沸いてくる。データをみたら2014年5月8日に読んでいた。最初の検索に何故引っかかって来ない?むむ、これ知ってる?これ知ってると呟きながら読むのは笑う。

  • 登場人物が多くてあまり頭に入ってこなかった

  • いくらなんでも長すぎる。状況設定がわかりづらい。情景描写がわかりづらい。登場人物が多いくせに感情移入できる人物がいない。なにせなにせ、とにかく長すぎる。こんなにくどくどしい戦闘シーンとかこんなにたくさんいる?
    牛と人間の交配?食人?え、馬がいるのに?ユダの牛??なぜにそんなわかりづらい設定にしたのだろう?そもそもレイン兄弟たちのエピソードは必要だったのか?詳しくは語られないが6・16とやらがあったにも関わらず、アメリカだのメキシコだの南部だのとこだわってるのはいったい何なんだろう。
    蟲と預言者と保安官のシンプルな物語で良かったんじゃないのかな?

  • 虫のにゅるにゅるは気持ち悪くてよい
     ジョアン・メロヂーヤにセイントみが若干うすい。殺人を当然のごとく行ふからと言ふのでなくて、ちゃんとした迫害を受けてきちんと負け出て信徒とともに言ってる風な感じがない。
     カタストロフが、いはゆる アジア系がやるとアメリカ人の「とにかくカナダは無事」てかうなるのねっぽい(ニューヨークとかは無事)。
     ブーツの蘊蓄がー、いいんだけどー、なんかー。
     リーダビリティはよいのでサクサク読めるけども、舞台設定当時の世界地図が収録されてても、違和感ある感じ。

  • 2013年の東山彰良作品。
    荒廃した近未来、アメリカとメキシコの国境辺りが舞台の西部劇小説。
    寒々しさや、人が人を喰う設定は、ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化もされた『ザ・ロード』の影響でしょうか。
    残酷な描写もある西部劇ということで、マカロニ・ウェスタン的な内容かと期待しましたが。どちらかというと、アメリカン・ニューシネマ、あるいはクリント・イーストウッド映画。
    そのため、初老の保安官、その若い恋人、保安官が追う牛泥棒などには、1970年代のクリント・イーストウッドやソンドラ・ロックやジェフ・ブリッジスを脳内で配役。
    派手な展開は全く無い、会話が主体となる物語は、自分には退屈極まりないものでしたが、クリント・イーストウッドを思い浮かべながら退屈に耐えて読みきりました。
    この小説世界での牛は、食用のために動物の牛と人間を掛け合わせた、体は大きいが知能の低い頭に二本の角がある人間ですが、知能の高い牛ジョアンを主人公にした第二部だけは割と退屈せずに読めましたね。

  • 最初の5ページで読むのをやめた。自分には合っていなかった。

  • すごかった。討伐隊のシーンは息が上がっちゃう感じがして、休み休みで読み進めた。こういう時、自分の読書における体力の衰えを感じる。陰惨だけど静謐な第2部が好き。

  • (譛ャ縺ョ髮題ェ?01401)

  • ちょっと古い翻訳調の文章で、途中まで読みにくかったけど、登場人物になじんでからはおもしろかった。世界の汚っぽい感じ、科学の未発達な感じが好きかな。

  • 読むのはなかなか大変だったけど、
    なんとなく何か残る話だった。
    あっさり感想をかけるペラペラの本じゃなく、
    久しぶりに本を読んだ!って感じだった。
    最初の方は下手なキングみたいだったけど。

  • 壮大な世界観といい文体といい最高だった。詳細は省かれているが、どうやら核戦争から気候変動が起き一度は文明が崩壊したらしいアメリカ中西部からメキシコが舞台。崩壊直後には大量に人が死に、食料の欠乏から人肉食まで行われるようになった大混乱から、少し時間がたち秩序ができつつあるという時代設定らしい。食力不足を補うために牛と人間の遺伝子を掛け合わせた「牛」まで作り出し、その「牛」と人間が交うほどの狂った世界だ。私たちの倫理観を皮肉るかのように、男たちは生きるために殺人、盗み、果ては強姦しまくる。この弱肉強食の世界では命はとても軽く扱われるのに、捜査官のバードや強盗団のレイン兄弟たちは、家族の絆に執着する。善悪の判断を超えて人間の業みたいなものを感じた。「人肉を食べる時に感謝するのは当たり前だが、自分が食べられる時にも感謝しなければならない」という言葉が印象的だ。あらゆる生物は他者に生かしてもらい自らも他者を生かす存在であり、それは人でも牛でも虫でも変わらないということなのか。しばらく読後の余韻から抜け出せそうにない気がする。

  • 前日譚の「罪の終わり」を先に読んだけど、百年後のこちらの方がより寓話じみてフリーキー。マルコの聖性はナサニエルのそれより無垢で泥臭く不気味。

  • おおお。最初の70頁くらいを頑張って読んだら後は面白くて止まらなかった。
    聖書や神話などをベースに、聖と俗という世界の図式をエンターテイメントで描いた傑作だと思った。

    人間の愛と、この世にあふれているもっと大きななにかとはぜんぜん別物、という言葉に貫かれた気がした。
    人間は愛によって動かされ、それによって発展もし、幸せや悲しみを感じ、暴力や破壊も生じてしまう。
    愛よりももっと大きな宇宙の仕組みの中に、そのような愛が不可欠な人間が生まれた事にも摂理があるんだろうと思う。

    長い物語を読み終える頃には、すっかり登場人物たちに愛着がわいてしまった。

  • こんなに気品のない言葉が出てくる本は初めて読んだ。罵詈雑言の教科書ですか?ってくらい!そして登場人物も多すぎでしかも覚えにくい名前で、アメリカ西部とかメキシコとかキリスト教の文化も馴染みがなさすぎて、読みにくいことこのうえなかった。
    でも読むのをやめられなかった。
    なんだこれは。
    レイン兄弟がイケメンすぎた。
    クロウ・フィッシュが列聖できた理由がいまいち分からない…
    バード・ケイジは最後まで好きになれなかった。かっこいいような気もするけど気持ち悪いおじさん感…
    深いようで浅い?浅いようで深い?
    長い物語だった。

  • 完敗である…
    「流」が面白かったんで手にした本作、その黒枠の不気味なレイアウトにびっしりと詰まった小さめの文字×600頁に嫌な予感がしたのだが読み初めてすぐにそれは現実のものに。
    ウェスタンハードボイルドにディストピア小説を掛け合わせた凝った作り込みにすぐに引き込まれるのだが1/3辺りで飽きが来て挫折しそうになる、それでも負けてならじと意地で読み進めるが以降は作者との根比べで久し振りに辛い読書体験。
    良く出来ていると思うし間違いなく面白いと思う、しかしその圧倒的な情報量をこなして行くには読み手にもかなりのキャパが必要。
    入院した友達のお見舞いにおすすめです

  • どれだけ人が殺されるのかと…。大災害で生き残った人々がサバイバルする物語。正確にはサバイバルというよりは、異形の生物(蟲)が人間を死に至らしめる恐怖と、人間が食べられる恐怖と、牛と人間の合の子ような知的生命体への怖れなど、さまざまな恐怖というか未知なるものとの戦いなどが描かれる。北斗の拳やマッドマックスのような世紀末を描いているよう。少し長いが見事なフィクションである。あまりにもたくさんの人々が簡単にかつ残酷に殺されていくが、途中から残虐シーンに慣れてしまった。本当は慣れちゃいけないんだろうけど。本作品の前日譚となる「罪の終わり」が出ているので、いつか読んでみようと思う。

  • 全然読めない

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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