マル合の下僕

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 341
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103365914

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど現実味が無いと思いました。
    小説やドラマの世界ですね。

  • 関西の女子大に勤務する非常勤講師(博士号取得)のお話。ポスドクということばが前のタイトルには入っていたのようだが、本当にこのような生活なのだろうか。大変すぎる。。。
    誉くんがたいへんいい子でとても救われた。

  • 『上流階級』がとても面白かったので読んでみました。

    関西の最難関K大を卒業するも、
    出世ルートを踏み外し月収10万そこそこの非常勤講師に甘んじている貴宣。
    成績優秀、家事も完璧にこなすスーパー小学生な甥っ子誉。
    坂木司さんのホリデーシリーズが大好きな私にとってはたまらない展開です。

    この誉くん、母親のネグレクトで苦労しているのに
    ちっともひねくれたとこがなくて本当にいい子でね、
    どうしようもない母親しずると貴宣の間でぎりぎりの選択をする場面で
    「お母さんを褒めたい」なんて言えちゃうけなげな子。
    ”互いが互いを選んだわけではない結びつきのなんと濃く断ちがたいことか”
    という文章にぐっときました。

    この貴宣も自分でいうほど執念深いとか性格悪いとか思えず。
    (仕返しはネチネチしてましたけどね)

    自分の好きな道で食べていける人なんてほんの少数。
    最後はなんとかなりそうで、ほんとに良かったです。
    誉くんのためにもがんばれ!貴宣。

    何かにつけからんでくる薬膳。
    いい味出してて結構好きです♪

  • いくら大山さんのことがあるにしても
    助けてもらっといて大和先生からの報酬があれでは
    安すぎないか。
    誉くんいい子だなあ。仕返しも含めて笑

  • トッカンも面白かったけど、これも面白かった。まるで漫画を読んでいる気分でサクサク読めた。続編を希望。

  • 大学非常勤講師の学内での生き方奮闘記。

    第一~七話
    最終話

    香櫨園女子大の非常勤講師・瓶子貴宜は、高学歴にもかかわらず、出身大学にて味噌をつけてしまい、低収入で多忙な非常勤に甘んじていた。

    しかも育児放棄した姉の子供・誉との同居生活。

    博士論文の合否判定ができる「マル合」を持つ教授の下僕となりつつ、研究を進めるが、誉の状況にも変化が。

    根っからの悪になり切れない優男・瓶子は大学で生き残れるか?


    親子じゃないけど、愛がある家族の付き合いが感動的。
    続編期待します。

  • 国立K大大学院卒の学歴を持ちながら、現在は私立女子大の非常勤講師を務める甁子。
    姉の小学生の息子誉と、少ない月収で細々と暮らしている。
    目指すは専任講師の座。
    その行方は、マル合に掛かっている。

    大学の教授を取り巻くヒエラルキー。
    小説やドラマに描かれる病院の様子にも近いものを感じました。
    どこの世界にもあるのですね。

    タイトルの下僕という程の立ち位置にいない甁子のこれからが楽しみ。
    好きな研究を続けられる環境を手に入れられるようになるといいな。
    最後の学問の下僕が真理だと思いました。

  • おもしろかったー!!

    「そうだ、いつだって頭を使え。お前には武器がある。
    訓練した脳みそに敵うものはない。」

    自分の夢を貫き通す瓶子さん、ステキです!
    誉くんと一緒に暮らせるようになってよかった!
    ベストカップル!!

    薬膳さんもナイスキャラだった。

    彼らのその後、知りたいなぁ。
    シリーズ化してくれないかな。

  • 17/02/25読了。ドラマ向きのストーリー

  • 2016.1 最初は軽薄なコメディ小説かと思ったが、グイグイ引き込まれてしまいました。

著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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