オーバーヒート

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 504
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103529729

感想・レビュー・書評

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  • オーバーヒートのみ読了。

    ある1人の日常が淡々と描かれている。
    良し悪しはわからないまま読み終えた。
    純文学は未開の地だったが、まだ早かったようだ。

  • 途中で挫折

  • 図書館で借りたらゲイの話でした。
    その世界の話は興味深いものもあったけど、抑揚のない内容に読了感は得られなかった。

  • 別世界に触れたような感覚で読了。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00614536

    東京から大阪に移り住み、京都で教鞭を執る哲学者。「言語は存在のクソだ!」と嘯きながら、言葉と男たちの肉体とのあいだを往復する。年下の恋人への思慕、両親の言葉、行きつけのバー、失われた生家である「大きな白い家」、折々のツイート……「僕」を取り巻く時間と人々を鮮やかに描く表題作。ハッテン場と新宿2丁目の移ろい、甦る記憶が現在を照射する川端賞受賞作「マジックミラー」を併録。『デッドライン』で鮮烈な小説家デビューを果たした哲学者による文学の最前線!
    (出版社HPより)

  • 純愛みたいだと思った。
    好きすぎて怖くなるみたいな。
    男同士だと、結婚みたいなオチはないから、この先は2人はどうなって行くのか?不安なのが伝わってくる。
    そして、「今夜泊まってけば?」と誘った時の勇気。
    1歩を踏み出すことにしたのだと思う。
    終わり方が良い。
    読んでいて思った。
    これは作者と私は同じ中学校出身確定だなと。
    実家に帰ってきて家族との昔の話が、地元すぎる。
    思い描くことができる。場所がわかる。
    栃木県ネタは、わかるのでちょっと嬉しくなった。

  • 社会に対する拗ねた態度と呼ぶけれど、同性愛について、世間の承認なんて要らないしそれがないのがむしろかっこいいのだという態度を表明していても、恋人との関係の、行き着く先が公的に用意されてないことに真っ当に傷ついているじゃないですか…ということを140字の呟きがどう言おうと小説が雄弁に語ってしまっていると感じているのですが、作者はそんな指摘も受け入れないのだろうか、でもその自己憐憫というかナルシシズムというものも強烈にわかるので攻めはしない、小説に書くとだいぶいい感じだし好きにしてくれと思うけれど…しかし…
    世間からはぐれて、受け入れられないことを理由に放置する。"自分を受け入れない""社会のようなもの"に対して、消費だけして改善のために関与する責任を果たさない…自分の無力感に免じて後世のことを少しも考えないというのは、子供のすることだよと思う

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=2109

  • 第165回芥川賞候補の表題「オーバーヒート」に、短編「マジックミラー」を収録した一冊、千葉雅也さんの小説は初読み。京都大学の准教授で、作家でもある哲学者の主人公はかつて住んでいた東京に未練を抱きつつもゲイであるとカミングアウトし、日々哲学的な内容をツイートしている。主人公の哲学的な思考が面白いが、癖がものすごく強く賛否が分かれる作品だなと思う。

  • 表題作は、ゲイであることを公言している准教授の日常を綴った作品。中年のゲイの目線で綴られる、世の中に対しての不平不満としか読めなかった。いわゆる“純文学”で、文章はさすがにうまいなと思うが、内容については……。併録の「マジックミラー」も同じような男の話で、こちらもちょっと……。「オーバーヒート」は第165回芥川賞候補作、「マジックミラー」は第45回川端康成文学賞受賞作。

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著者プロフィール

1978年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。
著書に『意味がない無意味』(河出書房新社、2018)、『思弁的実在論と現代について 千葉雅也対談集』(青土社、2018)他

「2019年 『談 no.115』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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