- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103531111
感想・レビュー・書評
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みんなが認識している世界の間には、「わかりあえなさ」が横たわっている。これを埋めるべき隙間と見るか、新しい意味が眠る余白と見るか。このような認識の在り方一つで、世界はもっとやさしくなれると思う。言語、コミュニケーション、表現について、深く追求したくなる一冊です。
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ナヴェンの祝祭、共話と相槌の頻度、タイプトレース、モンゴルの白い馬。どれも今の社会と人生において考えさせられる素晴らしいエピソードだ。
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作者の生い立ちを追いながら、言葉と表現についての考えを説いている。
読書歴の浅い私には難しかったが、それは難解でわからないという諦めではなく、いったいどういうことなのかもっと噛み締めたいという、今までにない感覚であった。
人の悩みは結局は人間関係の悩みだ、と聞いたことがある。
そんな人間関係を築くために必要な言葉。
当たり前だと思っているコミュニケーションツールを、私達は粗末に扱ってはいないか。
オンライン化によって顔の見えないコミュニケーションが増えた今だからこそ、言葉からこぼれ落ちたものに思いを馳せ、表現すること、そこに込められた想いを汲み取ることを大切にしたいと感じた。 -
人はクオリアを感じることで環世界の移動もしくは拡張を行うとして、著者の幼い頃の遊び、学生の時の学問、社会人となっての仕事そして娘が誕生しての父親など自分の環世界の軌跡を言葉で紡ぎます。言語はクオリアの最大公約数としながらも、わかりあえなさをお互いに受け止め、それでもなお共にあることを受け入れるための言葉の大切さを説きます。テーマに対してのメタファーの使い方が難解で、二度読むことになりましたが、環世界、クオリアそして言葉についての新たな視点を垣間見た気がします。
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だれかの「生きづらさ」に目を向ける40冊
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https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001010136 -
007.04||C||B10049210
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とても面白い。モンゴルのエピソードがよかった。
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コロナ後に再開した図書館で借りて読む.