1Q84 BOOK 1

著者 :
  • 新潮社
3.78
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  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534228

感想・レビュー・書評

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  • 2をもうすぐ読み終えるってところでやめて
    1を読んでみた。

    10歳の頃、教室であまり親しくない青豆に手を握られた天吾。
    そしてそのことを抱えてそれぞれが別の人生を歩んで。

    くうきさなぎの世界とふかえりと。
    この世界と1Q84と行くことはできるが戻ることはできない世界と
    どうなってゆくのだろ。

    • keisukekuさん
      どうなってゆくのでしょう?楽しみですね。
      どうなってゆくのでしょう?楽しみですね。
      2012/10/17
  • 『考える人』の村上春樹ロングインタビューを読んで我慢できずに購入。ハードカバーなんてはじめて買ったよ。

    やっぱり村上春樹はいいですね。
    「どこが面白いの?」って聞かれたらすごく困ってしまうんだけど、読み始めるとどこまでも静かな世界に入っていけるというか、周りの空気が少し澄んでいくように感じる。

    村上作品を読むと毎回、ちゃんと料理できるようになりたいと思います。すごく美味しそう。
    滋養があるというか、正しい食事って感じがして。

    天吾くんは大柄な体格のはずなんだけど、どうしてもイメージできない。大柄な体格の必然性が見つからない。
    村上作品に出てくる男主人公はみんな加瀬亮みたいなイメージになっちゃうんだよな。
    book2では変わってくのか。

    一見共通点の無さそうな青豆と天吾だけど、暗闇にひびが入ってわずかに光が差してきた。
    二人がこれからどうなるのか楽しみ。

  • 330Pに印象的なフレーズ。
    『混じりけのない純粋な気持ちというのはそれはそれで危険です』

    こんな言葉に出会わせてくれただけでこのワイン合格!
    てなもんです。
    純粋な気持ちは小さな力のうちは美しいけれど
    強力になってくると厄介なことがありますよ。
    日々感じていた、結構あります。けっこう。


    ただ今、1巻304P通過中。

    頭の中を日常から切り替えてくれる力に感謝。

    ITガジェットとは違う脳内シェイクが快適。

    内田樹師匠経由で乗り込んだ船だけど快適です。

    土地、状況は日常からイメージしやすくて嬉しいですね。

    まだまだ行き先がたっぷりあるのが嬉しい作品。

  • 私はそれほど村上春樹さんの小説を読んでいませんが、BOOK1を読み始めてどんどん引き込まれていきました。ずっとこの小説を味わっていたい感覚になり、終わりが近づくことが寂しく思えました。久しぶりにわくわくとして読んだ小説です。内容は独創性にあふれたものなのでそれぞれの感じ方で良いのではないかなと思いました。

  • 話が繋がらなくて、読むのに時間がかかった。

    仕事の移動中に読んでたら、外国人の上司に

    「日本で人気の本ね、どういう話?」

    と聞かれた。
    でも答えられないじゃん!
    私自身も理解してないし、ましてや英語でなんてw

    上手く伝えられずアタフタしてたら、
    結局、私の読みが甘い、みたいな空気が流れてしまった、、、
    しゅん

    1巻はそんな感じでよくわかりませんでした。

  • まったく感情移入できる登場人物がいないのに(かろうじて女警察官あゆみさんだけが救いか・・・)、これだけ読ませてしまう著者はすごい。やはり、物語る力というか文章力がすごいのだな。(以前より鼻につく表現もなくなったし)これまでの作品では、読後倦怠感を強く感じることが多かったのですが、今回はなんだか違うぞ。でも、何を言いたいのかは不明。これから出てくるのかなぁ?早速book2にとりかかる。ふかえりはエヴァ○×△ンに出ているキャラクターを思い浮かべてしまった。

  • ノルウェイの森に続いて読んだ本だったが、読んでいくうちに興奮してしまった。久しぶりにこんな興味深い本を読んだという感じだった。BOOK1は、展開がゆったりなので評価は☆4つにしました。

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 村上春樹ワールド前回

  • 壮大な構想、且つ、人々の想いや心理/心情を緻密に書き込んでいく。これは、相当読み応えあり、である。
    本巻book1を読み終えたが、なおこのあとbook2とbook3合わせて1000頁超が控えている。その分量が苦痛だというのではない。book1で既に想像を超えた展開である。この壮大な構想と深みを、これからさらにどれほど展開させてくれるのか、読者の想像を超えており、楽しみでならないのだ。

    さて、青豆と天吾、ふたりの人物の物語である。二人の章が交互に積み重なってゆく。
    青豆は、スポ-ツジムに勤めるインストラクターだが、殺し屋の裏稼業も。
    天吾は、予備校で数学を教える講師。そして小説家の卵である。

    さてこの小説、物語の流れがしっかり感じられるので、読みやすい。青豆や天吾が直面する危機や謎はどんどん深まっていくのだが、ふたりの生い立ちなどの諸事情なども少しづつ詳らかになってゆくため、謎の核心に向かって、あるいは事態の終息あるいは破滅に向かって物語が進んでいる感じがあって読みやすい。例えば『ねじまき鳥クロニクル』ではそうではなかった。いくつかの要素が並列しつつも、どこに向かっているのか、どのように綜合されるのかわかりづらかった。
    それに比べると、本作『1Q84』は、物語のストリームが太く感じられ、ぐいぐい読ませるミステリーとしての求心力も感じられるのだ。

    青豆は、ある日、自分の暮らす世界が二つの月が浮かぶ世界に転じていることに気付き、戸惑い怖れつつも、その世界を「1Q84」と名付ける。
    天吾は、美少女高校生「ふかえり」の奇妙な小説「空気さなぎ」の改稿を依頼され、この小説は文芸新人賞を獲得、空前のベストセラーに。

    それらの物語では、村上春樹独特の奇想や幻想、2つの月が浮かぶ世界や「リトル・ピープル」が描かれる。これらの謎をどこまで解明、語りあかしてくれるのか…。だがきっと、作者は明快な解明、答えを必ずしも提示しないような予感もしている。それはそれでよろしいとも思っている。作中チェーホフの言葉を引用言及している一節がある。
     小説家は、世界や人生の答えを示すことではない、という。この言葉は、実際に村上文学のポリシーでもある。
    ・「小説家とは問題を解決する人間ではない。問題を提起する人間である」と言ったのはたしかチェーホフだ。
    (p472) 

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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