- Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103534259
感想・レビュー・書評
-
Book3では、これまで天吾に支援すると言って接触してきた出てきた怪しげや男、牛河の章が加わる。牛河はさきがけからリーダーを殺害した青豆を捜索するよう依頼されたのだ。牛河、青豆、天吾それぞれの人探しが代わる代わる展開される。
途中、青豆の妊娠、ふかえりの離脱、天吾の父の死などが起きる。牛河は青豆のすぐ側まで辿り着くも、結局は青豆と天吾を結びつけるような役割を果たす。
邂逅した青豆と天吾はBook1の冒頭に出てきた首都高3号線の非常階段に向かって、1Q84の世界からの脱出を図る。
Book1と2は展開も早くて引き込まれたが、最終巻は牛河の目線が加わることで話の進みは前巻までと比べると遅く、中弛みした印象もあった。結末は予想しやすいものではあったが、だからこそ2人の幸せを望まずにはいられない。
村上春樹は都市生活者の孤独を描くのが上手いと思った。著者自身を投影しているのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中まで抽象的で少し飽きがきてしまいそうだったが最後の方はよかった
-
初めての村上春樹さんの作品
長くて、やっと読み終わったー!!というのが1番の感想。
なんだかくどくて、私には合わなかったかも
だけど、読みやすい本はすぐ内容を忘れてしまうのに、これは内容をある程度覚えていられる。
内容がいいからなのかなー
ノルウェーの森が気になるけど、
なかなか気合いが必要だ。 -
読了。滑り台、高速道路の非常階段のくだりは、『わたしは真悟』の名シーンを思い出した。
長い作品だし、そこかしこに良い場面や表現があるから、どうしても終盤にかけて期待感は高まる。回収する、しないはそれほど問題ではないし、投げっぱなしやとっ散らかしは気にならないが、終わり方、着地のし方が長い物語を支えきれていない感じ、膨らんだ期待感のやり場のなさは否めない。 -
Book3では、1,2の謎が部分的に解明されてハッピーエンド。
でも、まだまだ不思議な部分もたくさん残ってる。
村上作品はいつもの事だけどね。
リトルピープルとか空気さなぎとか、あれはいったい何なんでしょう・・・。
Book4も作られるかもしれないね。
しかし、こんな世界、たぶん終わりはないので、Book4なんていらないけど。
さて、村上作品。
Book1で挫折してしまった人は、村上作品はどれも合わないでしょう。
でも、好きな人は好きなんですよ。独特な世界観がある。
ただし、今回の「さきがけ」は実存するカルト集団を模倣してるので、そこん所が今までの作品とはちょっと違うかな。 -
読んでいる途中、薄々勘づいていたが結局細かい設定みたいなのは読者に説明されず、「各々感じ取ってね」的なストーリー。それこそ村上節というような感じ。
結構読むのに時間かかってしまった。
もう少しボリュームない方が良かったかな。