1Q84 BOOK 3

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534259

感想・レビュー・書評

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  • Book3では、これまで天吾に支援すると言って接触してきた出てきた怪しげや男、牛河の章が加わる。牛河はさきがけからリーダーを殺害した青豆を捜索するよう依頼されたのだ。牛河、青豆、天吾それぞれの人探しが代わる代わる展開される。
    途中、青豆の妊娠、ふかえりの離脱、天吾の父の死などが起きる。牛河は青豆のすぐ側まで辿り着くも、結局は青豆と天吾を結びつけるような役割を果たす。
    邂逅した青豆と天吾はBook1の冒頭に出てきた首都高3号線の非常階段に向かって、1Q84の世界からの脱出を図る。

    Book1と2は展開も早くて引き込まれたが、最終巻は牛河の目線が加わることで話の進みは前巻までと比べると遅く、中弛みした印象もあった。結末は予想しやすいものではあったが、だからこそ2人の幸せを望まずにはいられない。
    村上春樹は都市生活者の孤独を描くのが上手いと思った。著者自身を投影しているのだろうか。

  • BOOK1から3までKindleで読んでみました。寝落ち用に使っていたので読み終えるのに3ヶ月近くかかりました笑
    青豆視点と天吾視点が交互に描かれていて、描写がリンクしていくのが面白かったです。
    最後は若干不完全燃焼感がありました。

  • 途中まで抽象的で少し飽きがきてしまいそうだったが最後の方はよかった

  • 初めての村上春樹さんの作品

    長くて、やっと読み終わったー!!というのが1番の感想。
    なんだかくどくて、私には合わなかったかも

    だけど、読みやすい本はすぐ内容を忘れてしまうのに、これは内容をある程度覚えていられる。
    内容がいいからなのかなー

    ノルウェーの森が気になるけど、
    なかなか気合いが必要だ。

  • 2023年3月からBOOK1を読み始めて、9月ようやくBOOK3を読み終えた。
    時間はかかってしまったものの、村上春樹ワールドを楽しむことができた。
    ただ、BOOK3に入って読むスピードが落ちてしまって存分には楽しめなかったかもしれない。
    勢いよくBOOK2までを読んでいたのに、BOOK3を読むスピードが落ちたのはなぜだろう。
    私の読書が遅いという問題は大いにあるけれど、物語の勢いも少し失速していたようにも感じる。
    クライマックスは青豆の言動に読む側も勇気をもらえて、爽やかな終わりだった。
    村上春樹らしいファンタジーで、私が生きているこの世界以外にもまた別の世界があるのでは?と、思わず月を見上げたくなるお話だ。
    ローファンタジー恋愛小説。


  • “1Q84”、“猫の町”からの脱出成功!

    目次を読んだ時点で、「青豆と天吾」の章があったから、どんなかたちであるからわからないけど、2人は出会えるんだろうな、と思いながら読み進めたので、前の2巻ほどは、ハラハラは少なめ。

    今回から、追う側の牛河さん目線が追加されることによって、時間が前後したり、同じシーンを違う人の視点から見れたりする。

    後半、牛河さんが殺されたあとにも牛河さんの章があった。牛河さんの死体目線だった。

    ラストを楽しむタイプの小説もあれば、読んでいる間を楽しむタイプの小説もあって、わたしは最近後者が好きになってきた。
    いままで読んできた感じだと、村上春樹は後者の作品が多い気がする。

    話し相手に浸透するまで、次の言葉を発しないところが好き。

    『1984』読む!

  • 読了。滑り台、高速道路の非常階段のくだりは、『わたしは真悟』の名シーンを思い出した。

    長い作品だし、そこかしこに良い場面や表現があるから、どうしても終盤にかけて期待感は高まる。回収する、しないはそれほど問題ではないし、投げっぱなしやとっ散らかしは気にならないが、終わり方、着地のし方が長い物語を支えきれていない感じ、膨らんだ期待感のやり場のなさは否めない。

  • Book3では、1,2の謎が部分的に解明されてハッピーエンド。
    でも、まだまだ不思議な部分もたくさん残ってる。
    村上作品はいつもの事だけどね。
    リトルピープルとか空気さなぎとか、あれはいったい何なんでしょう・・・。
    Book4も作られるかもしれないね。
    しかし、こんな世界、たぶん終わりはないので、Book4なんていらないけど。

    さて、村上作品。
    Book1で挫折してしまった人は、村上作品はどれも合わないでしょう。
    でも、好きな人は好きなんですよ。独特な世界観がある。
    ただし、今回の「さきがけ」は実存するカルト集団を模倣してるので、そこん所が今までの作品とはちょっと違うかな。

  •  著者の本を昨年末から図書館で借りシリーズで読んでいる。
     今回はリアルとファンタジーと2つの世界が並行して描かれ、リアルがファンタジーの世界となり、ファンタジーの世界からリアルな世界へ帰還して幼馴染の二人は結ばれる。いや三人の新たな世界がはじまるということか...。
     構成がよく練られていて感心してしまうなぁ。

  • 読んでいる途中、薄々勘づいていたが結局細かい設定みたいなのは読者に説明されず、「各々感じ取ってね」的なストーリー。それこそ村上節というような感じ。
    結構読むのに時間かかってしまった。
    もう少しボリュームない方が良かったかな。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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