- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103534266
感想・レビュー・書評
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これ好き。
私自身今寝つきが悪くて、睡眠によく悩まされる。
眠れないし本でも読むか、でこれを読んで、一気に読めた。久しぶりに本に没頭した。
図書館で借りて読んだけど買おうと思う。
そんで、また眠れない時に読もうと思う。 -
村上作品ぽくないところが新鮮。一気に読めた。ねむり、今睡眠で少し悩んでいることもありタイトルに惹かれ読み始めた。
覚醒しつづけるということ、眠りがない生活。想像がつかないが、ねむりによって色んなことをリセットしてるから悩みから解き離れて、生きていられるんだと思う。積み重なってしまうとしたら、、想像するだけでつらい。 -
はじめて手にとった村上春樹の短編小説
感情が昂り、楽しめた。何度でも読み返したい -
村上春樹の作品の中ではダントツで自分的に共感できる作品。眠れなくなったという些細な出来事から今の平凡な生活に嫌悪感を感じる所がリアルでこの作品を引き立てていると感じた。
最終的に眠れない現実が夢なのか、眠れない現実がリアルなのか、解らない所がまた良かった。 -
≪県立図書館≫
覚醒の物語だ。
泣くことしかできない。
その一言が強く響く。
一番明るいところを選んだはずなのに、
得体の知れない黒い影は彼女を強く揺さぶる。
素晴らしい作品だと感じた。 -
『図書館奇譚』につづくアートブックシリーズ。図書館に1冊あったので借りてみた。このシリーズ、やたら高いので買いたくはないけど、1時間以内に読める気軽さがいいのかも。セレクトセンスもよい感じ。
で、『ねむり』はねむれなくなった女性の話。でも、不眠症ではないのです。この設定からしておもしろくて、ぐいぐい入り込んでしまいました。
女性はねむれなくなったことにより、かつて自分が本当に楽しんでいたこと(そして、現在の生活に苦しんでいたこと?)に気づくんです。
例によってあとがきから読んじゃったんですが、この作品は1989年、小説を書きたいきもちになれなかった時期に書いたのだそう(村上春樹40歳)。『ノルウェイの森』や『ダンス・ダンス・ダンス』が成功を収めた直後。このあとがきを読んでたので、なんとなく当時の春樹氏の感じなんだなぁ〜なんて感じ取りながら読めました。そうじゃないと、ちょっとわかりづらいのかも? でも、若干の隠喩はあるものの、書いているとおりそのままって感じもしました。(たとえば、ねむれなくなる前の記憶が遠のいて、その変化が自分にしかわからないことへの恐怖など。)
なので、意味がわからない人は、あとがきから読むといいかも!と思います。
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追記
この女性が不眠中に読むトルストイの『アンナ・カレーニナ』が作為的だったので、DVDで観たところ、なるほど…と思いました。『アンナ・カレーニナ』も幸福そうでいて幸福でない(愛が足りない)ことに気づくんですよね。。 -
眠ることができなくなった主婦の話。睡眠から死へ哲学が展開されていくのがさすがと思える流れだった。