相棒に手を出すな

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 58
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103649069

感想・レビュー・書評

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  • 「相棒に気をつけろ」の続編。
    自称世間師(詐欺師)がトラブルを次々と対処していくコンゲーム、コメディタッチの短編集。
    痛快、面白かった。
    骨董商の凄腕婆さんが加わるものの、世間師コンビのジリアンこと四面堂遥があまり登場しなかったのが残念。
    (図書館)

  • 楽しく読めた。

    キャラものの、コンゲーム小説。
    当然(?)リアリティは皆無だが、生き生きとした登場人物たちの活躍を、先を楽しみにしながら読み進められた。

    帯にある【騙される快感と鮮やかなオチ】に納得。二転三転する展開は、読んでいて心地よかった。

    ツルばあさん、イイ。


    ……帯のうたい文句に少々不満。
    【詐欺師よりも口達者。機転だけは天下一品の世間師コンビ】
    →当てはまるのはジリアンだけ。主人公はどちらかというと“してやられキャラ”

    【この女たち、タダものではない・・・】
    →この表記なら、ジリアンとツル婆さんが深く絡んで痛快な活躍を見せてくれるのだと思ってしまうよね?
    →ツル婆さん、たしかにタダものではないけれど…、この表記ならばもうちょっとアクの強い“ずる賢さ”を期待してしまう。実際は、ちょっと色っぽくて賢くてしたたかではあるが、基本的には情に厚い普通の婆さんだし…。
      ま、好きだけど。

    ※帯に嘘書いたらいけないな、と。


    実はシリーズモノの第2弾だとのこと。でも、ツル婆さんは本作からの登場だし……、第1弾は別に読まなくてもよいかな……。

    2012.03.23.了。

  • お金のために、主人公が色々な詐欺をするが、結局あまり得にならず、誰かに騙されてしまう話。骨董屋の婆さんが良い味をだしている。

  • なんでも屋稼業の男に、関わってくる出来る女、骨董屋の老婆(でも、イカス年寄り)の絡みの仕事では老婆が魅力的でキャラが生かされていた。

  • 依頼があれば巧妙な騙しの手口でさまざまな問題を解決(?)するビジネス。お互いに気になる相棒でありながら、相棒同士でも騙し騙され。結果は何とか丸く納まるところが読んでて心地良い。人を騙すには、知識と機転が大切。ゲーム感覚で面白そうだけど、大変そう。正直に生きる方がよっぽど楽だね。

  • 2007.5.14 腕力、資力ともに平均以下だが、口先と機転だけは天下一品な世渡り上手の世間師コンビと骨董商の凄腕婆さんが、あの手この手のコンゲーム。この女たち、一筋縄ではいかないし、なかなかタダものではない。テンポも良く、あっという間に読めてしまう作品だ。

  • 「相棒に気をつけろ」の続編。ジリアンの相変わらずの無軌道振りにげんなりして、イマイチのめり込めないのが残念。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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