- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103668039
感想・レビュー・書評
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最後の話が好き
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1989年刊行なのに、色褪せない作品です。昔の女子高生も今と同じように、男や恋に悩み友達同士のいざこざに巻き込まれたりしていたんだなーと思いました。
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伝説のお洒落雑誌(この言い方超だせえ!)オリーブで連載してたしてたものをまとめたこの本。
あー中・高時代に読みたかったなあと思いました。
恋のあまいあまいものに憧れている目線で書いた本。
今読むと、気恥ずかしい小説です。
二十代になっちゃうと、この小説の中のお話に熱を上げることは絶対にない。
でも最後の山田さんの言葉でいかに素敵な無駄遣いをするか、というのは、うんうんと二十代半ばになっても納得!
無駄なことは大切だ。 -
1989年刊行にちょっとびっくり。古臭さは感じないな。煙草やお酒やハイヒールが賞賛されるのは、古い感覚だと思うけど。
「朝、わざわざ髪を洗ってシャンプーの香りをさせる方が、香水をつけるよりずっと嫌らしい」
というような、自然さの演出や自然体を否定する感覚は、現代のナチュラルメイクや素朴さも批判しているようで新しいなと思います。
この本に収録されている話は全て、「オリーブ」というティーン向け雑誌に連載されていたもののようで、主人公達は皆17歳。
そして身の周りに女の子から女になった、大人でも子どもでもない(と山田詠美のいう)魅力的な女の子がいます。
彼女達はみんな、肉体関係を伴う男女関係を知っていて、その他の少女と一線を画した魅力を持っている。そして主人公の女の子は彼女の魅力を知っていて、少し近付いてみたりする。
山田詠美は「セックスを知らない人間はそれだけで最低」というようなことを言っていたと思うのですが、この本にもそういう感じ方が出ていると思います。
私にはそこらへんはよくわからないのですが、「本当に人を好きになると、その人の全てが欲しくなるだけでなく、自分の内面にその人の面影を広げたくなる」「内側で、何か別のものがわくわくとして、震えていて、今にも皮膚をつき破って、現れそうな気がする」
というのは、わかる気がするよ。
多分、体まで求める恋というのは自然で幸せなことなんだね。
罪悪感も不要で、善悪とは別のことなんだと思う。
そんな風に、心も体も伴う恋愛をしたいなあ、と思わせてくれる素敵な本です。 -
装丁もいいね
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再読
中学生の時に買った一冊、まだ持ってますw
花柄にパラフィン紙のかかった表紙カバーはもう無くしてしまいましたが。
大好きだったなぁー。これ。
さすがに今はもうそんなに響かないし、こう、この本に影響を受けすぎると
現実アイタタタ…って事になってしまう危険性がね…その
我が身を省みてね…
でも過去の思い出やオリーブ連載だった事や装丁も込みで絶妙な一冊。
自由で素敵な人を引き立たせる普通の人々、という
げっぷが出ちゃう山田詠美手法ですが、この作品ではギリギリ
嫌にならないバランス。対比が個人じゃないからかも。
素敵な女の子達の恋愛を見ていた名前を持たない「私」が
最後、幼馴染の純一君との恋を知ってこの作品は終わりますが、
作品として一番良いのはリエちゃんの純一への視線を防いでた
『Sweet basil』かな。
沖縄の恋のジントニックや細い金のブレスレット、
印象深いなー。 -
この本自体が、というわけではないですが、思春期の頃、今の私の価値観や考え方に大きな影響を与えた人との出会いの一冊です。
チカちゃん -
女子と女性と女の子と女
全部が詰まってる感じ。
今の自分の原点とも言えるし
目標とも言える作品。
オムニバス好きだしすごく読みやすいです。
だいすきすぎて、上手く紹介できない。。 -
私自身とリンクするのは、大学の時かな〜。