あなた

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103710042

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり怖いわ、乃南アサ。
    想う力が強すぎてこんなことになるってことは絶対ないけど、もしもこんな力があったらあちこちに死体がいっぱい。
    想う人には想われず、想わない人には想われ、思うようにいかないのがこの世なんですけどねえ。

  • 生き霊が巻き起こす「泣ける」長編ホラー

    二浪中の川島秀明は、予備校で地味でさえない、美作麻衣と出会う。

    美作は女として見れないが、気の合ういい仲間だと思う秀明。

    秀明は小心者のくせに野心家で、女にだらしなく、複数の女性と付き合っていたが、何とか大学に合格する。

    そのころより不思議な夢を見たり、いきなりの動機が起きたりと、不思議な現象が秀明を襲う。

    大学に入って付き合いだしたカンナは、秀明を夢中にさせるが、そのカンナにも異変が。

    大学の同級生・樋口とともに、病気で寝込んでいるという美作を見舞いに、郷里へ向かうが、待ち受けていたものとは!?


    なんとなくあの彼女の生き霊かなあと思いきや、そのまんま。

    もう一つひねりがほしかったです。

  • 途中で生き霊?の正体分かっちゃいました。。
    が、日常に迫りくる怖さがあった。

  • 2011.8.15
    ジャパニーズホラーの映画のような感じ。
    部屋の四隅を確認してしまう。

  • 二股三股関係ない女の子に不真面目な秀明(浪人生)
    受験の大事な時期に秀明をあなたと呼ぶ謎の霊みたいなものにとりつかれる
    それによる不可解な現象が秀明だけじゃなく彼女のカンナや浪人時代からの女の子の友達美作、大学の友達樋口にまでにふりかかる・・・ってお話

    読み始めてから一気に読み終わった
    自分は浪人したこともないしモテモテになったこともないので最初は主人公に感情移入できないなと思いつつも、読んでいくうちに理解できない霊的現象に巻き込まれて混乱していく主人公にのめりこんでいた

    たしか初のホラー作とか帯に入ってた気がする
    こういうホラーは好きです
    ただ血がドバーって出たりする殴れたり刺されたりするスプラッタなのはだめです
    昔ケガして頭2針縫ったとこがぞわーってしてきちゃう

  • 取り憑かれる系のお話です。
    あまり得意ではないので乃南さんの作品なのに
    ずっと避けていました。
    とても分厚い本ですが
    途中途中メールでの会話などが入り
    読みにくくはなかったです。

    主人公の友人が振り回されて可哀想に感じました。

  • 1人の女の強い思いが狐の霊の力を借りて生霊となって1人の男とその周りを苦しめていく話。人間の思いは怖いと思った。

  • 〔未読〕


  • 「だから言ったのに。でも、もう、どうしようもない。ここまで来ちゃったら」

    秀明を見つめ続ける不気味で執拗な視線。
    どこにいてもその「目」は彼から離れない。
    哀しく切なすぎる恋心を描いた青春ホラーの金字塔。

  • '06.01.27

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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