パーフェクト・ブルー 新装版 (Miyuki Miyabe Early Collection)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 476
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103750086

作品紹介・あらすじ

地元の高校球児のスター・諸岡克彦が、謎の死を遂げた。それは、全身にガソリンをかけられ、火だるまになるという残忍で奇怪な事件だった。偶然その場に居合わせた、弟の進也、蓮見探偵事務所の加代子、そして"俺"は、その死の謎を解き明かすべく捜査を開始する。元警察犬"マサ"の視点で描く、宮部みゆきの単行本デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 読んだことがあるような、ないような。
    元警察犬マサの事件簿。
    題名を忘れないうちに読むことにしました。
    賑やかで温かい登場人物主人公側と、冷たい世界の対比がなんとも言えず。
    全く古びない、おそらく刊行されたのが今でも遜色がないであろうところが凄いと思うのです。

  • 花形高校野球選手の焼死に始まる事件。
    元警察犬、マサの活躍シリーズ。

    ずいぶん久しぶりに再読。
    マサが語り手って言うところがたまらない…。
    読み始めてなんとなく思い出しましたが、しかしやっぱりめっちゃ面白いのであった。

  • さすが宮部先生。
    けっこう前の作品なのに、古さを感じさせない。
    なおかつ、張られた伏線がすごい。
    犬の視点で、なおかつあの人があれを…こいつがあれを…
    なんかいろいろやりきれないところはあったけど、おもしろかった。

  • 全てが諸岡氏によって明かされる。
    最初から全て知ってたのは諸岡氏だけだったんだな。。

  • ラストの衝撃は大きく見応えあったけど、家族が悲しむ結果になってしまった。人間って弱いものなのかなぁ。。正しかったのは殺された本人だったのに。。

  • ■ザックリあらすじ
    将来を有望されている人気ものの高校球児が焼き殺される・・という事件が起こった。
    家出をしていた彼の弟、進也は、蓮見探偵事務所の人たちと共に事件の真相を追及していくのだが・・・

    ■サラッと感想
    読書後の後味が悪い。
    そして、なんだかコテコテと取ってつけたような仕掛けがあるなぁ・・・というのが率直な感想。

    物語りの語り手は探偵事務所の犬のマサ。
    最後に大活躍をするが、特にワンコ目線の際立ったものがあるわけでもなく、犬を語り手にする意味がいまいちピンとこない。
    最後のどんでん返しはショッキング度大だが、私的にはいらんかった。
    創作とはいえ、あんなに歪んだ親の愛の存在は否定したい。

    読者を引きつけるための?!コテコテした仕掛けがなくても、
    薬剤開発の闇、人気高校球児を取り巻く思惑・・などが背景にあって面白い素材だと思うし、高校球児の事件と大同製薬への恐喝事件が、点から線に繋がっていく過程はスリリングだったのに・・・
    なんだか残念な感じ。
    ついでに言うと、本のタイトルもピンとこない。

  • 語り手に犬を選んでいますが,その意味が掴めません。
    宮部作品の傑作「火車」にある期待と緊張感を求めましたが,平凡でした。
    また,語感が粗く感じられたのは,宮部さんの最初の頃の作品だからでしょうか。

  • 何度読んでも犯人の行動に疑問を抱いてしまいます。もっと他に方法があったのではないでしょうか。
    まあ、ある意味それが衝撃的ではありましたが(笑)

  • 悲しい事件、悲しい結末。少年野球とドリンクのくだりは現実にありそうで怖い。

  • ドラマと全く違う!!のでびっくりしました。
    元警察犬の”マサ”が傍観者当事者として語っているという部分は変わらないけれど、設定が。
    先に、原作を読んじゃうとアレかなぁ?とも思ったのだけど、あまりに違いすぎるので杞憂。本のタイトルになっている、パーフェクト・ブルーが、ここに描かれている事件のきっかけだったけれども、果たしてドラマの方にはどうつなげるのか?女史の小説の中での、音の響きだけで採用したのか?わからないけれど。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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