パーフェクト・ブルー 新装版 (Miyuki Miyabe Early Collection)
- 新潮社 (2008年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103750086
感想・レビュー・書評
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地元の高校球児のスター・諸岡克彦が、謎の死を遂げた。
それは、全身にガソリンをかけられ、火だるまになるという残忍で奇怪な事件だった。
偶然その場に居合わせた、弟の進也、蓮見探偵事務所の加代子、そして“俺”は、その死の謎を解き明かすべく捜査を開始する。
元警察犬“マサ”の視点で描く、宮部みゆきの単行本デビュー作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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【書評じゃないよ】
倖田來未の羊水失言
倖田來未自体には特に悪意も好意も持っていないので、発言自体には特に言うことはありません。ただ、実際問題、高齢になればなるほど自然妊娠の確率も、人口的手段での着床率も下がり、逆に流産の危険性、ダウン症の発生率は上がります。このことが意外と認知されていないような気もしますし、この少子化の時代にこの辺につっこんだ話があってもいいような気もします。
例えば会社で働いていて、結婚したら退社しようと考えている女性が、「会社は仕事上でなんらかの成果を残してから辞めよう、そして子だくさんな家庭を築きたい」と人生設計を組んでいた場合、望みの前半に時間をかけ過ぎると、後半が実現しにくくなります。しかし「女性を産む機械に例えると〜」という発言がいつの間にか「女性は産む機械だ!」に歪曲されているこの社会では、例えそれが医学的事実であっても、うかつに「子供をたくさん産みたきゃ早く会社辞めなきゃ」なんてアドバイスはできないでしょう(実際この発言も、言い方によっては十分セクハラや女性差別になるでしょうし)。確かに極めてプライベートな問題ではありますが、少子化という社会問題として考える際には、「ライフスタイルは人それぞれ」というスタンスからもう一歩だけ踏み込んで話す必要があるように(いい年して独身の身で)思いました。
高齢出産について
http://www.welcomebaby21.com/kourei.htm
「高齢出産ほどダウン症の発生率が上がる」という統計データを「だから早く産め」というような脅迫に使うもアレだし、またダウン症の子のご両親を「自分たちの責任だ」という心理に追い詰めることになってもいけないとは思うけど、それでもやっぱり医学的な事実を周知せしめることは大切かと。知った上での選択でないと、自分の人生に責任取れないし。
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'09.02.01 読了