がらくた

著者 :
  • 新潮社
3.23
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本棚登録 : 1278
感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808077

感想・レビュー・書評

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  • 人と人が結ばれることはあっても、それを永久に同じ形に残しておくことはできないし、表面が綺麗に見えても中身は腐っているのかもしれない。

    誰かを好きになることって、ある意味で永久に片想いなのかなと思いました。

    正直言って、最後は気持ち悪い感覚が残りました。
    今まで不倫の話を読んでてもなんとも思わなかったんですが・・・。
    今までは不倫を通じて共感できる部分もあったし、あり得ない関係の中に、恋の切なさや、人間関係、男女関係の真理がのぞいていました。
    ところが、この小説の登場人物たちは、ありえない関係で、恋愛の感覚も現実にはちょっとありえない。
    原さんの人物像や考え方も理解できないし、そんな不可解な原さんに惹かれてしまった人たちに対して気持ち悪い感覚が残る。

    年を取ったらこの小説の感覚も理解できるのでしょうか。

  • うーん…。登場人物にあまり共感できず。そして原さんに魅力を感じなかった。ただただ気持ち悪く感じてしまった。あまり得るものがなかったな。

  • 海外旅行先で出会った、45歳柊子、15歳美海。

    柊子、愛人がたくさんいる夫をとても愛している。旅行には母親と来ている。

    美海、同級生と群れない、変わり者。離婚している。旅行は父親と来ている。

    柊子と美海父はありだけど、最後の美海と◯◯はなし、OUTでした。

  • (280P)

  • ちょっと怖くて不気味な印象。静かで淡々としている。

  • なんだかすごくいやな感じがした。

  • どの人物の行動もそれぞれの気持ちも共感できるが、あまり心に残らない。でも、ジャムの話はよかったかな。

  • 江國香織らしい、きれいで現実感のない世界。
    だけど、この内容は汚くてひどい。
    いくらきれいな言葉を連ねても、ふわふわしたベールで包んでも、えげつない話。

    作者はこの関係が、現代的でカッコイイとでも思っているのか?
    読後も汚いものを見てしまったという、嫌な感情だけが残る。
    もしかしてそれが作者のねらいなのか?
    私は読まない方がよかった。

    江國香織も初期の作品の方がよかったなあ。がっかり。

  • だ、だめだったー
    入り込めなかった

    ラストシーンとか、いやいやいや何歳差だよ誰とでもかよみたいな。。

    江國さんの同じような設定の作品あるけど、それはふつうにいけたんだけどなぁ

  • 安定や安心とは無縁の夫婦のお話。
    夫婦なのに片思い。それはそれでひとつの形かも。
    でも私はこんな男性には惹かれないなぁ。
    ・・・という事で読後感はいまひとつでした。

    主人公が母親と距離が近過ぎる?のが息苦しかった。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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