ハゴロモ

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834045

感想・レビュー・書評

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  • ここまででギリギリだった。
    たぶん彼女の”初期”は、ここあたりまでだったのではなかろうか。
    うすうすと次のテーマが現れたり引っ込んだりしてはいたけれど、どうもこのあたりから、はっきり方向が変わったように思う。

    初期と異なるテーマとは、「スピリチュアル」であり「オカルト」であり、そしてもっとゆくゆくは「母」である。
    と、勝手に分析?している。
    そしてそれは、好みの問題であって、彼女のパワーが落ちたわけでも、作品の質が低下したわけでも、全然ない。

    透明でまっすぐで、でも壊れ易いのとは違う、少女期のしたたかな繊細。それは初期だけのものだったように思う。2002〜3年くらいまでのことだった。

  • 選択肢がある、ということはとても幸せなこと。
    主人公がだんだんと癒されていく姿に読んでいるこちら側も癒される。何か大きな力は持たないけれど、小さいことの連続が心の片隅の誇りをかぶった部分もきれいに掃除してくれて、ゆっくりと全部で動き出すことを勧めてくれる。期間を置いて読み直したい本。

  • よしもとばななだと、キッチン、哀しい予感、ハゴロモが好き。
    何回も読み返してしまう本。

  • 友人によしもとばななの本を薦められて読んだ、最初の2冊のうちの1冊。そのときの気分、状況、感情などにあまりにもフィットしていて驚いたのを覚えている。この本を初めに読んだからこそ、よしもとばななの世界に心地よさを覚え、好きになったともいえる。自然と共にあり、寄りそう心がとてもきれいで心地よかった。

  • 正直最初は退屈で
    なんの話しか見えなくて
    でも、みつるくんに再会したあたりから
    先が気になって気になって
    1日で読み終わってしまったパターン


    自分はすぴりちゅあるな力
    持っていないけど
    そういうのって本当にあるんだろうな
    って思っているから
    とても面白かった*

    まぁ、物語なんでけどね。

  • 2011.2.2 再読 個人蔵書

    やはり癒される。
    めちゃめちゃイライラして、落ち込んでたのに、
    読み終わったら浄化されたようなスッキリした気持ちになった。

    ばなな本の中では、マイベスト3に入る。
    ベスト1かも。大好き。

  • こういうつましくて温かい生活をしてみたい。

    登場する人々がみんな朴訥で、とてもいい人たちばかりでなんだか嬉しい気持ちになった。
    なんでもない毎日の連続を繰り返していくうちに絡み合う運命の糸、もしくは縁と呼ぶようなものが生まれるのかもしれない。

    悲しいことがたくさんあるけれども、ゆっくりゆっくり傷を治していく人々に胸を打たれた。

    また物語のなかでは、寒く、空気の澄んだ描写が多いが、どこかほっとするような温かさを持った不思議な話だった。

    素敵。

  • 文章がすごく柔らかくて、無理のない修飾や感情表現に、素直に感動できた!漠然としてるけど、読んでて胸に刺さる言葉だったり、あったかくなる場面があり、ふるさとや恋人について考えさせられた。私もほたるみたいに、流れるままに生きて大丈夫なんだなぁと思った(^0^)

  • 失恋したあなたへ。
    日々の生活に疲れてしまったあなたへ。

    この本の主人公が大きな川のほとりで少しずついろんなものを取り戻していきます。心が空っぽな時でも、頭がぐるぐるごちゃごちゃになってる時でも、読んでみればちょっとは楽になるかもしれません。

    秋からだんだんと冬になっていくこの時期にぴったりの一冊です。


    (福岡教育大学 院生)

  • 2度目。

    短編じゃなくて1つのお話。

    ほたるちゃんが自分のことすごくよく知ってる。

    みつるくんもナチュラルで素敵な青年。
    みつるくんの作るラーメンも美味しそう。

    終わり方も内容も、あったかくなれるお話。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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