夜のピクニック

著者 :
  • 新潮社
3.78
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本棚登録 : 7261
感想 : 1251
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103971054

感想・レビュー・書評

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  • 自分にはこんな刺激的な思い出はないはずなのに、あの頃の甘酸っぱさと懐かしさを味わえる小説

  • 秀逸なジュブナイル
    いつもの恩田陸であって、でも非常に一般受けする形にまとまっている

  • 読んでて青春だなぁと思ったけど、まずこんなイベントは嫌だな笑笑

    けど、行事で一致団結していって案外気の合う人を見つけて仲良くなる感じ、懐かしいぃ〜。
    もう社会人になってから読んだから、やけに沁みますな。
    同時進行で語られる話は重いけど、ゴールに向けてスッキリしていく感覚も爽快で良い。

  • この本に挑む時の私は正しく補講祭に挑む時の学生。挑む前はまごまごしてる癖に挑むとあっという間

    私の学校にも軽度な歩行祭はあって、散り散りに3つの思い出しかない

    あーあの歩行祭だー!めっちゃわかるー!って思いと、私のは青春じゃないと思い。でも私のも青春と認めてあげてもいい気がした

  • 面白かった
    すらすら読んだ

  • 愛知大学図書館のOPAC
    https://libopac.aichi-u.ac.jp/iwjs0012opc/BB00555037

    〇SUPPORTER'S SELLECTION
    2004 年に本屋大賞を受賞した本作は、高校生活最後の伝統行事「歩行祭」を通して、2人の主人公とその仲間たちの友情や恋愛が描かれています。読むと登場人物たちと一緒に自分も歩いているように思えてきて、高校生の頃に戻ったように感じられると思います。視点人物が何度か入れ替わり、主人公2人が同じ時間をどう過ごしていたかがわかるようになっています。また、登場人物の会話がリアルで、主人公たちの考えていることにきっと共感できるはずです。是非読んでみてください。

  • 4.0

  • 良かった~~~!!!歩行祭完走できたしぎくしゃくしてたのもいい方向に向かっていったし何よりいい友達がたくさんいて読んでてほっこりした

    貴子や融たちの心情描写や風景描写がとても丁寧で、みんなと一緒に歩いている気分になった 海岸線で見た、夕日がどんどん海に沈んでいく景色はこの先一生忘れないだろうね その時は辛かったね、で終わるような話でもあの時はもう来ないのだ、あの道を歩くことはもうないということに気づくのはいつも遅い 貴子が言っていた実感が体験と伴わない、というのわたしも似たような経験がある

    歩行祭辛いけど楽しそうだな 夕方~夜になって、だんだん空気が冷たくなってきて田んぼ道や住宅街、海沿いと景色が変わる度に感じる匂いも変わっていって、いつもは家にいる時間にみんなと話しながら歩いてて あの時は戻らないのだなと思った時、1番によみがえってくるのはもしかするとそうした思い出なのかもしれないね

    内堀さん性格悪すぎてびっくりした みわりんの対応がすごく大人で憧れる あと忍がいいキャラしてるなぁ、こんなに良い友達を傷つけてしまったと自覚した融の気持ちも忍の気持ちも痛いほどわかるからこそ、すぐに元の調子で接してくれる忍の寛大さが好きだ

  • 本屋大賞を受賞し、多部未華子ちゃん主演で映画化もされた作品


    全校生徒が24時間かけて80kmを歩く高校の伝統行事「歩行祭」のお話
    往きはクラスごとに並んで歩き、
    帰りは好きなメンバーで自由に走り歩き学校に帰ってくる
    毎年修学旅行代わりに行われる伝統行事の1昼夜に起こる出来事を描いた長編青春小説

    3年生の最後の歩行祭を迎えた主人公甲田貴子は、同じクラスの西脇融を意識する
    どこか良く似た二人はお互いを意識すものの一度も話したことはない
    周りはその不自然だけど意識し合う二人の様子に好き同士なのではないかと噂する
    でも二人には皆が知らない秘密が。。。
    貴子は歩行祭で融と話をしようと自分に賭けを課す
    融は自分の持つ変なわだかまりをなんとかしたいと望み
    融の親友戸田忍、貴子の親友由佐美和子、アメリカに引越した榊杏奈
    他のメンバーの思いも入り混じり、最後は好きな者同士でGoalを迎えようという者
    誕生日を祝う者、恋を取り持つもの、告白する者、される者など
    ただ歩くだけのイベントなのにかけがえのない特別貴重な時間になって
    高校最後のイベントは面倒な、でも甘酸っぱい盛り上がりを見せる

    貴子は、融は、それぞれの想いを遂げることができるのか。。。

    際限なく続くお話は夜を通して延々歩く様子に似ていてだんだんお話に入っていく
    甘酸っぱい青春のお話に

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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