- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103985044
感想・レビュー・書評
-
「枕草子」は例の教科書に載っているお上品で風流な「春はあけぼの」だけじゃなく、辛口の日常エッセイだったのだ。しかも驚くほど現在でも通じる部分が多くて、わかるわかると思ってしまう。そう思えるように解説してくれる酒井さんがすごい。自覚のないブスが嫌いという清少納言と酒井順子氏が重なって見えます。エッセイストたるもの意地悪で毒舌でなくてはおもしろくない!酒井さんのあとがきで、もし清少納言が今いたら、一緒に旅行して、帰ってきたら白いきれいな紙をたくさんあげて旅行記を書いてもらう、っていう一文でなんだかちょっと涙が出そうになりました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10位。
-
酒井さんは、きっと、とてつもなく頭の良い方なんだと思う。原作を越える機知に富んだ枕草子は、パロディー好きには堪らない一作。
-
面白いです。清少納言ってやっぱり自慢たらしい、高慢ちきなところあるけれど
学も才もあり、物事を知っているからこそ出てくる毒。
非常にスマートだからこそ、ウィットも嫌味すれすれで投げられるんですね。
酒井さんは枕草子を読んだから、『負け犬の遠吠え』を書いたんだと思います。
あ、ちなみにこの装丁、佐藤可士和だとか。へえ〜。珍しいなあ。 -
ふと読んだ雑誌のエッセイが面白かったから借りてみたんだけど、う〜ん予想よりも面白くはない。清少納言と著者の対談(j架空)の言葉遣いが嫌すぎた。でも、枕草子を読みたくなったのでいいか。
-
誰もが一度は勉強する古典随筆の最高峰、枕草子。でも、全然面白く無いじゃんって思っているそこのアナタ!!”春はあけぼの…”だけじゃないんです。
ブスとバカは大嫌い!ビンボー人はもっと嫌い!その点アタシは定子サマに愛されてるのよっ!!
遠く平安の時代でも、考えてる事とは現代とあんまり変わらないんだなぁ・・・と
妙に納得しながら読みました。
清少納言と酒井さんの毒舌対談が面白い。 -
「負け犬の遠吠え」が話題になった、酒井順子さんの本。枕草子は現代女性にも通ずる作品であると、清少納言との対話をはさんで紹介する。古典の授業より面白いですよー。
-
現代風。
-
今度は幸運の黄色。じゃなくて、酒井順子さんの本です。清少納言と自身との対話。笑い転げました。ダンサーの出待ちに鋭い一言。それは「いつもいる人」。
これ以上的確な単語はありませんっ。30才以上の方しか読んじゃいけません。 -
負け犬本で有名になったサカジュン。清少納言との対談は彼女がやってみたいことだったんだろうねえ。1000年前も賢くて生意気で意地悪な女はいたってことがよくわかる。