都と京

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 172
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103985051

感想・レビュー・書評

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  • 東京っ子の酒井さんが京都に魅かれてたびたび訪れる、その要素を一つづつ取り上げて仕立てたコラム集。私は関西人なので、京都のいけずな雰囲気がよくわかるし、しっとりしたところもわかる。言葉にするとこうなのだな、と思えるのは酒井さんの筆力のおかげ。京都の人はやがて去る人には優しいのだそうだ。旅行客(宇治と嵐山に観光で行ったときは嫌な目に合わされたので、この点は納得できないけど)・学生・外人…。こういうところ、湿っぽくて非常に日本的だ。

  • 東京人からみた「ミヤコ」論。
    以前入江敦彦氏の著作で題名を見たので、読んでみたが、「みやこ」「京都」「東京」の都市論として面白い、し、エッセイとしても楽しめた。しかし、こう、軽くお邪魔する気分で住んでみたい街です、京都ってトコは。

  • 京都と東京の違いが、テーマごとに比較して書かれていて、なかなか興味深く、またとても読みやすかったです。
    京都を何度か訪れた時に淡い憧れを抱いたりもしたことから読んだのですが、読後よりいっそう、自分は関東人であるという自覚を持ちました。笑
    (最初図書館で借りて読み、後に文庫を購入しました)

  • 京都と東京の比較つれづれ。
    「察しない」ことを大変な無礼とみなす京都の価値観。
    ここではさばさばしていることは美徳ではないのね。
    どちらかというとこの京都的な世界観の中で暮らしているという自覚があります。
    有名な「ぶぶ漬け」のエピソードにしても、他の地方の人は「ぶぶ漬けどうぞ」=「もう帰れ」みたく、直訳で結びつけてしまいがちだけどもそうじゃなくて
    食事をすすめることによって、時刻に注意をうながしているだけのことなんですよ。うながされた方は察しておいとますればいいだけのことで。「いや、もうこんな時間やわ」(この「いや」は「嫌」ではなくて、「あら」とか「おや」という意味の感嘆詞です)

  • エッセイ的なものってあまり好きぢゃないんだけど・・・
    ずっとこれは気になっていたので!
    図書館にあったので!

    なんとなく察しがつくように
    東京=都
    京都=京
    で2つをさまざまな文化で比較。
    ABCと恵文社だったり高円寺阿波踊りと祇園祭だったりごまたまごと八橋だったりスタバとイノダコーヒーだったり・・・
    著者の酒井順子さんも関東生まれの京都愛する人だったのですごくうんうん!ってなりました◎
    京都好きはたまらないですこの本。
    装丁も好き
    文庫だとださくなっちゃってるのでもし買うならハードカバーだなー
    そして改めて京都は良い街だと。
    こんなに素敵な日本の街はやっぱ京都しかなぃんだよ!!!!!!!!
    京都らーぶです!
    私が圭ちゃんを選ばずやっぱ京都に4年間住んだのはそんだけだいすきなんです(笑)
    比べる天秤が違う気がするけど。

    京都ってほんと不思議な街だよね
    なんで日本人も外国人も京都好きなんだろーね

    酒井順子さんの作品もはじめて
    小説もなにか読んでみたいなと思いました
    旅エッセイもたくさん書いているようなので気になります。

    ひさしぶりに教養系の本を読んだ気がする!

    (20091221)

  • 筆者と同様、私も東京をホームグラウンドとしながらも京都を愛しあこがれる1人なので共感できるかな?と思い購入。
    東京・京都比較はよくあることですが、酒井さんらしい視点で語られていると思いました。

  • 東京と京都。日本の「みやこ」である二つの都市を比較してるエッセイ。
    京都には何度か足を運んでる私ですが、酒井さんのエッセイを読んで初めて知った内容もあり「京都ってまだまだ奥が深いなぁ〜」と思いました。
    旅行情報誌に飽きたら、こういったエッセイもいいと思います。

  • 予想以上に面白いし、勉強になる。京都のことは分かったつもりでいたが、20泊もして歩き回り調べた成果が出ている。東京と京都の対比が面白い。

  • 場所の名前とかよくわからなかったので、京都へ行く前にもう一度読みたい。でも「おためとお返し」「はるとらっしゃる」「町家カフェとスタバ」はおもしろかった。この観察眼すごい!

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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