- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104004126
感想・レビュー・書評
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小説 風は山河から の舞台を歩く宮城谷昌光さん。ご本人は、小説の脚注を作る、という思いのようですが、読者としては、宮城谷版 街道をゆく、と思いながら読み進めております。安部龍太郎さんの 半島をゆく、とも重なります。★3つ
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宮城谷さんの文章がなめらかになればなるほど自分の気持ちは冷めてしまう。三河は徳川の地である以上はしょうがないが。徳川寄りの読み手にはたまらない味わいのある本。
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どんな紀行文かと期待するが・・・・・
近郷なので訪ねようか思っていましたが・・・・ -
新潮社の「波」で連載中で、宮城谷先生が現在、小説新潮で連載中の「風は山河より」の舞台である東三河の古城をたどる歴史紀行文です。
「風は山河より」は、菅沼定則からはじまり菅沼定村(「さだむら」ではなく「さだすえ」と読むらしい)、
そして二万を超える武田軍を相手に約四百人の寡兵で野田城で篭城戦を挑んだ菅沼定盈を主人公とした宮城谷先生初の日本の歴史小説です。
読んでみて、
いつもの事ながら宮城谷先生の知識量というのは凄いですね。
本多氏の系図には驚かされました。正信と忠勝の家って結構遠いんですね。
あと今回もそうなのですが先生の立てる仮説にはいつも驚かされますね。
詳しく書くと著作権侵害になりかねないので大きく端折りますが、
桶狭間は今川義元が上洛しようとして起きたのではない。
そもそも義元には京に旗を樹てる志望は無かった。 というものです。
う〜ん、そういえば今川氏って足利一門なんですよね。となると・・・
三河というと徳川家康や今川義元に目を奪われがちですが、それ以前も面白い時代ですね。
特に家康の祖父である松平清康には惹かれます。 -
宮城谷昌光氏の時代物第一弾。というかなんてぇか、時代エッセイですね。戦国ファンなら買いです。