トロムソコラージュ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 192
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104018055

感想・レビュー・書評

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  • 読後に押し寄せる言葉の波が、詩人の思いに乗せて直にやってくる。
    その波は大きくなく細波で、砂浜や岩場に海水が染み入るように、僕の心にも静かにゆっくりと染み入る。
    その感覚がとても心地良かった。

    言葉は永遠のようであり、個々の記憶の中では一過性のものに過ぎないのだと思う。
    そしてこの詩集とも一過性の出会いに過ぎないのだ。
    だからこそ何度でも読みたいし刻みたい。
    それが読む者の感謝なのだろう。

  • 金子光晴、中原中也、寺山修司、谷川俊太郎に出会えた幸運。
    しかもみんな15歳とかそのくらいの多感な時期でありました。

  • 「トロムソコラージュ」はまさしく言葉のコラージュ。
    小さな切れ端があぶくみたいにぷつぷつとはじける。
    心の中のつぶやきそのもの。
    (10.10.22)

    図書館(10.10.18)

  • 表題作はノルウェーのトロムソで書かれたもので、見開きの右ページが写真や絵、左ページは詩というふうにコラボになっている。繰り返される『私は立ち止まらないよ』という一節がここにとどまることのないこととして力強く響く。
    収められている詩は長編で、詩でありながら物語を読んでいるようだ。「問う男」でも繰り返される問いのリズムが心地よく、次へ次へと追う様に読んでしまう。
    全体的に死生観が色濃く出ている。

  • 『臨死船』が、とくに

著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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