憧れのまほうつかい

  • 新潮社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104073023

感想・レビュー・書評

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  • さくらももこがある画家の熱烈なファンで、その知り合いを訪ねてイギリスへ旅行した記。
    かわいくてきれいなイラストがたくさん載っているので、ペラペラ見るだけでも楽しい。
    でもちゃんと文章も楽しい。そこはさすが。

  • 30分かからずに読める。
    作者の日記のような本。

    結局は、絵本の事というより
    それに乗じてイギリスも旅行したよの話になっている。

    さくらももこの絵のヒントが、絵本の作者であることは
    よく伝わってきた。

  • タイトルがいいとおもう。ルカイン、まほうつかいみたいだもの。

  • エロール・ル・カインの絵本を読みたくなりました◎

  • エロール・ル・カインというイギリス人画家を巡る話。
    ・・・なんだけど、一番印象的だったのは漫画家になるためにたくさんの原稿を描き、あちこちに投稿したという彼女のデビューまでの話だった。やっぱりじっと待ってるだけじゃダメなのね。(2007.12.2)

  • ルカインと出会い。

  • (内容)
    小さい頃から絵ばかり描いていた少女は、17歳の冬、一冊の絵本にひと目で恋をしてしまった。
    作者の名はエロール・ル・カイン。その少女はさくらももこ。
    彼に弟子入りしたいとまで思いつめた少女ももこ。
    そしてついに、憧れの人の地を訪ねることに!
    だけど、チャララ〜ン、やっぱり思いもよらぬ爆笑珍道中。
    イラスト満載、涙と笑いの桃印エッセイ。
    巻末インタビューにもエピソードがいっぱい!
    平成13年7月発行。

    (感想)
    さくらももこさんの旅エッセイ。
    ただ、"ぶらり旅"というわけではなく、自分のルーツである画家の足跡を辿る・・というテーマがあります。
    ただ、私は、本作で旅について書いた部分よりも、ル・カインとの出会いについて書いた部分が好きです。
    誰でもそうだと思うんだけど、自分が影響を受けた人とかモノについて語る時って熱が入るじゃないですか。
    この本でも、高校2年でル・カインを知った時から、のめり込む過程、彼が死んだことを本屋で知って部屋で泣いた・・って話までさくらさんが情熱的に語っています。
    そして、そんなさくらさん以上に情熱を燃やしているのが、作中で登場する渋谷さんなる人物。
    どんな道にもマニア、熱狂的なファンというのはいますが、まさにこの人はル・カイン・マニア。
    ル・カインの奥さんに生活費をあげたり、ル・カインの墓や美術館を作ろうとしたり・・・と、人生まるごとル・カインなわけです。
    また、実際に彼の作品の写真が載ってて、それが確かに良い。
    「あぁ、マニアが出来るのも納得出来るよな」と思わせるに足るものなのです。
    カラフルなんだけど落ち着いているというか、絶妙なハーモニーを醸し出しているというか。よく分からないけど、観てて物語の世界に入れるというか。
    で、当のル・カインの顔はバディ・ホリーに似てます。

    巻末のインタビューでは、「絵」に焦点を当てて、さくらさんが子供の頃からデビューする頃までに好きになった画家の変遷が綴られています。
    というわけで、絵が好きな方には結構オススメな作品。

  • 趣味全開って感じ

  •  ももこのイギリス旅行を主体に綴ったエッセイ集、かな? Pageの半分はイラストや写真などで占められていて、とても楽しく読めます。 大変なファンで、まほうつかいの様にイラストを描く「エロール・ル・カイン」というイギリス人が亡くなって、そしてその人の関係者に会うためにイギリスへ向かった。のっけのところで、さくらももこはこのル・カインとの本屋での出会いの場面をこう書いている。「エロールって、なんだかエッチな巻物みたいで変な名前…」 しばし笑った。 わたしが一番面白かったお話は、ももこが泊まったホテルのルームサービスで頼んだ「うどん」。頼んでからおよそ40分と充分待たされて届いたものは、どんぶりに入った素のうどんと、お椀に入った具の無い味噌汁、そしてお皿に乗っかったゴマとたくあんだったそうな。これをどうやって食べたものか思案した末に、どんぶりのうどんに味噌汁を掛けてゴマをトッピングして食べた。そのまずさは他のイギリス料理と同じくらいだった。ホテルのコックに文句を言ってやりたかったが、私は英語がしゃべれないのであきらめたけど…。 イギリスのメシのまずさはわたしも同感。 そして、この本ではやたらと「わたしは英語が話せません」発言がたくさん出てくる。別に普通の日本人なら英語が話せないのはそんなに不思議なことではない。 ところが、ここで話は270度くらい方向転換するのだが、さくらももこの著書をNETで調べていたところ、「SNOOPY」という本がたくさんHitして、ん?なんだなんだどうしたんだ?と よく見ると「訳:さくらももこ」となっているではないか。もちろん著者はチャールズ・M(モンロー)・シュルツなので、本物のSnoopyなのだが、これはいったいどういうわけなのかしら。さくらももこの同姓同名?でも全部ひらがなだぜ。 さくらももこはその後改心して英語の猛レッスンをこなし、とうとう本当に英語のPeanutsを翻訳したのか?誰か仔細をご存知の方はコメントでお知らせください。ももこビギナーのわたしにはとても「興味津々瑠璃色」の出来事なのです。

  • エロール・ルカインの絵本とくに12人の踊るお姫さま?みてみたくなりました。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さくらももこの作品

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