- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104075065
感想・レビュー・書評
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魔法の薬屋 魔法の小瓶さんから紹介していただいた本です。『小中学生が主人公の本』というリクエストで選んでいただきました。小瓶さん、ありがとうございました。
松葉杖の恵美と、その弟・ブンを中心とした小中学生のお話です。
四年生の時、交通事故で松葉杖生活になった恵美は、それ以来友だちとギクシャクしてしまい孤立してしまう。でもたった一人、友だちができた。
九つの短編と後日談で構成された一冊。
それぞれの短編は恵美やその周りの子たち、ブンやその周りの子たちを主人公に年齢は小学生の時だったり中学生の時だったり。
ブンのパートの時は成長した恵美が登場して、自分の経験から弟やその友だちに深みのある言葉をかけてくれるのです。これがグッときます。
色々なタイプの子たちが主人公になるので、感情移入できる話が誰でも一つは見つかるのではないでしょうか?
小中学生の時の学校でのやり取りがリアルに描かれているので、なんだか読んでいてソワソワしてしまいました。
あ、こういう子いた‥‥とか、あ、私もこんなこと言っちゃったことある‥‥とか。
私は『ぐりこ』の話が好きだったなぁ。
ジャンケンして、ぐりこ、ちよこれいと、ぱいなつぷる。たまにしか勝てないのにグーでしか勝てない。なんだか損した気持ちになる。でも「ゆっくりでいいじゃん、ちょっとずつで」
全編を通して全ての主人公に『きみ』と語りかけるのがとても優しくて、あぁ重松清さんだなぁ、と、とても優しい気持ちで本を閉じました。
本当に読んで良かった!小瓶さんありがとうございました!詳細をみるコメント1件をすべて表示-
yhyby940さん初めまして。「いいね」を頂き、ありがとうございます。重松清さんは、どうして子供の心をこんなに巧みに表現できるのか不思議に思います。確かに読ん...初めまして。「いいね」を頂き、ありがとうございます。重松清さんは、どうして子供の心をこんなに巧みに表現できるのか不思議に思います。確かに読んでいて、こんな子いたなあとか自分が、こうだったとか思わせることが多々ありますよね。2021/09/23
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本当にいい話でした。本当の友達とはなにかそんなことが分かりました。特に年頃の女子に読んで欲しいです。
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小学生の時に手に取って、それからずっと大好きな1冊。
青春のもどかしさと高慢と切なさと儚さと…
読む度になんとも言いがたい気持ちでいっぱいになります。
重松清さんの絶妙な心理描写には毎回引き込まれます。
人生で1回は手に取って欲しい本です。 -
花いちもんめの
「由香ちゃん。
あんたが、欲しい。」
というところが良かった。
言い回しがちょっと難しかった。
友達っていうのは、不思議な関係だと思った。 -
一度読んでおきたいと思っていた作品
大人のそれと違って、子供にとって必ず向き合うことになる友だちって何かという問題
言葉にするのは簡単なのに、実際にはどうなのかわからなくなるそんな話です
「友だち100人できるかな」、実際につくることはできるけれど、それって本当の友だち?
自身も「みんな」の外にいた存在でした、友だちはいたのかな? -
この中の「きみ」のひとりは私かも知れない。今そのただ中にいる「きみ」にはヒントになるかも知れない。
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「友達」というものがなんなのか知らされた。
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泣ける、泣ける、ラストにいくほどぐい引き込まれていく。
こんなにも思春期の子供の心を、掘り下げて描写できるってすごい。
また、読み返したくなる本。 -
内容に引き込まれ一気によみおわる。思春期の子どもの感情の複雑さ、孤独感、あたたかさ、様々な様子を言葉だけでよく表現できるなと驚く。
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小学生の時から、何度も読み続けてきた。
私も、強くなりたい。強く、優しくなりたい。
読むたびにそう思う。
小学生の時に、この本に出会えたから頑張れた。
これからも読み続けたい大切な本です。