- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104235100
感想・レビュー・書評
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外面だけが良い夫と偏屈な姑のもとから逃げ出せて良かったね、こなぎさん。
鉄太郎さんは最初嫌な旦那様だったけど、いろいろあったから変わることができたからよかったよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。さすが諸田さん。
けどタイトルをなぜこれにしたのか意味不明。 -
たくましい女こなぎと、典型的な武士鉄太郎のお話。
鉄太郎の老従僕茂助と、文吉郎先生と、猫の静御前。
何気にいい味を出している。
由伊さんの件はおさまったけど、紹維の件は置いてきぼりの感が。 -
20142月21日
前半は息もつかせぬ面白さ。後半人物の区別と陰謀についていけず置いてけぼりっぽい。人の心は共感できるところがたっぷりドキドキワクワクしながら読了しました。 -
こなぎと由伊の話
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タイトル、こんな当て字しないで普通に『夢』でいいんじゃないかい、と思うんですけど・・・この字を当ててる意味がよく分からない。
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時は享保。
夢の都と謳われた、尾張名古屋を目指すおんなが二人。
かたや筑前今宿の漁師の若女房・こなぎ。
かたや御手先同心の妻女・由伊。
こなぎはひょんなことから密航者・張紹維を救い、婚家を捨て、彼と共に彼が日本に呼ばれた訳を探す。
しかし争いを避けたい紹維は、尾張への旅路の半ばでその姿を消してしまう。
それでもいつか紹維に会う為に、彼からもらった朝鮮人参の種と共に、こなぎは大阪、尾張を目指す。
そこで出会った高見沢鉄太郎。
彼は妻の由伊を探しに尾張にやってきたのだが、その目的は女敵討ち。
子を失った後、姿を消した妻の由伊は、不義を働き、尾張藩主・徳川宗春の家臣の元に身を寄せているとうわさされていたのだ。
自らが夫を捨て、異国の男と逃げてきた過去を持つこなぎは、鉄太郎に惹かれつつも、その事情を打ち明けられない。
そんな中、八代将軍吉宗と、尾張徳川家七代宗春の確執は深まってゆき・・・。
こなぎと鉄太郎の二人も、気づかぬうちにその政争に巻き込まれてゆく。
登場人物が、みな魅力的ですね。
こなぎが少し賢い田舎の若女房から、京ことばが板についた、尾張御下屋敷に勤める侍女になるまでの変身ぶりも見事です。
何度苦境に立たされても、そこから何かしらの希望を見出し、さらに雄々しく立ち上がる姿は「美しい」の一言に尽きます。
それに反して鉄太郎は・・・、なかなか変わりませんでしたね~。
あの頑固さ!昔ながらの侍そのものです。
でも曲げられないものを身の内に抱える、そんなつらさもあったのでしょうか?
宗春やこなぎと出会った事で、彼の中の鬱々としたものが払拭されたのは、彼らの救いのひとつとなったことでしょう。
洒脱でおおらかな気質の宗春や、ひょうひょうとしてつかみどころのない安田文吉郎、人情も持ち合わせていそうなのに、必要とあらばスイッチを切り替えるように冷酷冷静になれる土居下同心・亀井伊右衛門。
脇を固めるひとりひとりも、しっかりと自分というものを持っていて、それぞれでひとつの物語ができそうな感じすら受けました。
紹維の行方についてなど、中途半端になってしまった部分もあり、しかもラストがこれまた現実的で、私が望んだハッピーエンドではなかったのですが、それでも精一杯生きたひとりの女性の物語として大満足の読み応えでした。 -
ときは江戸幕府の真ん中あたり。
舞台は徳川家七代目宗治を藩主と仰ぐ尾張名古屋。
人はこの地を夢の都と呼ぶ...。
この夢の都 尾張を目指して博多の貧しい漁師の妻 こなぎが
向かっていた。
夫が拾った異人の命を救うため、そして自分が人らしく生きる為に。
そして、もう一人。
江戸からお手先同心 高見沢鉄太郎もまた下僕の茂助を従え
尾張を目指していた。
神隠しにあったように家を出た妻が尾張の家臣の元にいるらしい。
いつの間にやら鉄太郎にはお上から女敵討ちの命が下っていた。
宗春とこなぎと鉄太郎と...
尾張名古屋の夢の都は不思議な力で三人を引き寄せる。 -
期待せずに読んだがなかなかおもしろかった。どうしても、春さんモノには弱いんだよな…。
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ラスト、そうきたかorzって感じでした。これ多分最後の幕外読まずに終わった方がよかったもしれない。少し切ないラストですが、それでも爽やかなのが救いと言えば救いかも。あの野郎二人にはもう少し踏ん張ってもらいたかった。こなぎ好きだー