- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104252015
感想・レビュー・書評
-
第一次讀這位作家,作者的文章和文體我很喜歡,裡面的信雄帶著一種滑稽的感覺面對蠟燭獨白的一幕非常有喜感,關於伊賀的部分也都寫得很有趣。從信雄開頭殺了義父北畠,無法認同自己的親生父親也不被認同,到最後認了光秀當父親卻被拋棄,扣緊整個標題,其實是蠻不錯的作品。但是裡面的描寫單純把信長當作一個嗜血無下限的瘋子(信忠也差不多),甚至認為安土城也根本沒啥重要性只是信長創出來的(雖然是透過信雄說出來的但作者是否也這樣想就不清楚了),與光秀在盤算叛變的對話內容也是歷史後見之明的倒推,在盤算成功與否都只想到有力部將忽視血緣者這個重要的因素,這些部分尚難苟同。但必須說這是一本結構文體皆為佳作的作品。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
信長ものの歴史小説はごまんとあるが、この作品は次男・信雄から見た信長像を描いている点が特色。その視点が定まらないのが少し散漫な印象で、そして肝心の信雄がもう一つ魅力に欠けるのが残念。それでも、信長の残忍さと陰湿さ、秀吉の下品さ、光秀の苦悩、そして伊賀忍者たちの凄すぎる技と限界などか盛り込まれ、読み応えがあった。
-
明智光秀の謀反の理由としてこの本に書かれていることもあり得るのかなと思った。もちろん戦国武将の心理が昭和生まれの町人風情に推し測れるわけもないんだけど(笑)
天皇家への礼に代表されるような「形式」が骨の髄に染み付いてる光秀を虐めることは、信長にとっては何より愉快なことだったのではないか。 -
織田信長の二男である織田信雄が伊勢の北畠家の国主(北畠信雄)で、養父である北畠具教を殺害する直前から、本能寺の変の後までを描いています。
この本では、「主は自分で選ぶもの、父は天が選ぶもの」という言葉がよく出てきます。要は主と仰ぐ武将は自分で選べるが、父は選ぶことができない、という意味です。これは全く考え方の違う織田信長が父であることの苦悩をあらわす言葉として使われています。
↓ ブログにも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_25de.html -
母性は本能。父性は学習。
-
父親の愛情を知らずに育った信雄が、父性を知り、そしてそれを知ったが故の狂気に目覚めるまでの物語。
-
織田信雄殿大好きな自分にとっては、主人公になれただけで物凄く嬉しかった為、中身を確かめもしないで衝動買いした。
しかし、期待を裏切らない(どころか期待以上の)内容の面白さに、気付けば時を忘れ読み耽ってしまった。
特に最後の数ページでは、泣けてきて仕方なかった。これ以降も彼が辿った人生を考えると、酷く切なくて、苦しくなった。
しかし同時に、それでも当時七十二年と言う歳月を生き抜き、織田の家を後世にまで残した織田信雄と言う人物に、私は拍手を送りたい。 -
天正四年から本能寺の変、安土炎上までを信雄を主役に据えて。燭台を相手に、今度の戦は?敵の出方は?身内って何?父って何?などなど、一人作戦会議を繰り返す信雄がいます。鬱屈してる信雄と、更に鬱屈している(ように見える?)信長の話。蒲生氏郷もちらっと出てきます。
この作者の「死して残せよ虎の皮」も絶品です。 -
この世の良識と教養を嗤い、血をわけた子を子と思わぬ、わが父、織田信長―。かくも大きな父に認められかくも大きな存在を越えようと、次男、信雄はひとり煩悶し、ひそかに伊賀忍びに戦いを挑み、初めて心を許せる大人に出会った。その名は明智光秀―。父と子であることの狂気と病、血と血が斬り結ぶ、相剋のドラマ。
彼は鬼畜、魔王。されど父なり。父・信長に認められ、父を越えようと、次男・信雄はひとり煩悶し、密かに伊賀忍びに戦いを挑み、初めて心許せる大人・光秀に出会った…。父と子の相剋を描く一大スペクタクル・ロマン。
2009.3.1読了!