- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104277025
感想・レビュー・書評
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実験的な連作。
極力名字を使わず「藤沢」という名前をつかうことで短編がきれいに繋がっていく。
浮き世ばなれしたかたがたの生活やら考えがかかれてるけどこの性描写が必要かよくわからない。一編めはエロ小説?と思ってしまった。
淡々と生きて淡々と悩んでいる、そんな不思議な小説だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
爛れた人生を美と表現する。
そんな小説。
ある同性愛者を巡る短編が折り重なって
複雑なそれこそ音楽的な雰囲気漂う小説。
人物関係は相当複雑。。。
とゆーか時間軸が飛ぶから厄介?
あの子はあの子?この人はあの人?みたいな(笑)
野中柊の作品にも雰囲気が似てるかな?
粘着質なテーマな割にはあっさりした印象かもしれない。。。
良い意味で。 -
一人称なのにどこか客観的な視線で書かれていて、
ねっとりしがちな題材なのに割とすっきり読めた。
けど、相関図を書きながらもう一回読み返さないとわかんないな。 -
この方の物語はやっぱり難しい。1章の最後の場面が、2章のはじめへ続く。登場人物がどことなく繋がっているけど、結局ヒロインの相手役の男性はすべて違う人?同じ名前で呼ばれているのに?そこだけ繋がっていなくて、奇妙な感じ。夢中で読み進むというよりは、繋がりを探して読む感じでした。…ちょっと疲れた。
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2009 5 7
初、姫野カオルコさんの本を読んだ。
出だしはちょっと入りずらかったけど、読み進めて行くうちにこの1話の終わりが次の話の出だしになって、また終わりが出だし・・・と続いてて、おまけにみんな「藤沢さん」で繋がっている所が面白かった。
一番好きなのが
「三幕アリア」
まだ大人になりきっていない女の子の話ってやっぱり凄く好きだなと思った。 -
1話の終わりが、2話のはじめにつながっていきます。
だから、最初は短編と思わず読んでいました。
主人公も代わるので、次は誰なんだろうと、思いつつ読みました。 -
美しく爛れた人生には、退屈しかない。建設的で生産的な人生をいかに歩むかと考えたり努力したり自己を鼓舞したりするようなことは、働かないと食べてゆけない人たちがすること。―官能から始まった純愛、倒錯した被虐趣味、すれ違った片思い、南の島での三日間の邪淫。それすらも退屈しのぎ。硬質な筆致で描く、スノビッシュな階級小説。
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1話目のラストが2話目の冒頭に。2話目のラストが3話目の。
4話目のラストは1話目の冒頭になっていた。
なんでコルセットだったんだろう。
コルセットが「縛る」ものだから?? 自分に、周りの環境に縛られている話だった。