夕映え天使

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 316
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104394036

感想・レビュー・書評

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  • さびれた商店街の、父と息子二人だけの小さな中華料理店。味気ない日々を過ごす俺たちの前に現れた天使のような女・純子。あいつは線香花火のように儚い思い出を俺たちに残し、突然消えてしまった。表題作「夕映え天使」をはじめ、「切符」「特別な一日」「琥珀」「丘の上の白い家」「樹海の人」の6編の短篇を収録。特別な一日の普通の出来事、日常の生活に起こる特別な事件。

  • 6編収録の短編集。どれも浅田次郎らしいが、ほのぼのより切ない系。残った謎は想像でという感じの「夕映え天使」と戦後を描いた「切符」が好きな方かな〜
    「特別な一日」は騙されたという感じもするが、内容を思い返して2度味わえる部分あり。「琥珀」はやや肩透かしだし、「丘の上の白い家」は判断に迷う。「樹海の人」は本当に経験談かもしれない。

  • 途中でやられた!と思う推理小説のようなどんでん返しもあって楽しめた短編

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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