天国旅行

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2286
感想 : 432
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104541065

感想・レビュー・書評

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  • 暗い。
    短編だからよかったようなものの、
    全部が心中関連のお話だから、なにせ読んでて苦しかった…
    三浦しをんってほんといろいろな作風があるのね。

  • 私が三浦しをん氏に求めるものではないんだよなといった感じ。
    湊かなえ氏に求めている物を三浦しをん氏がかいちゃいました的な作品。
    こういうのを読むと短篇集読みたくなくなる(@_@;)

  • 心中がテーマの短編集。

    話は全部で7つですが、一番最初の「森の奥」と一番最後の「SINK」が好き。

    「森の奥」
    ちょっとしたきっかけで生きるのがイヤになっちゃった中年男の明男。
    樹海までいって首を吊ったのにヒモがゆるんでそれも敵わず。
    その失敗をたまたま通りがかった自衛隊の演習中の男に見られて・・・
     ⇒自殺しにきたわりにけっこううろたえるし、冷静だし・・・
      自衛官だといいながらどこか不審な男に怯えてる明男がなんか面白いです。

    「SINK」
    一家心中の生き残り、重森悦也。
    悦也が幼い頃に両親と弟と一緒に車で海にダイブして・・・海に落ちた車の中で生きることを諦めた父は運転席でボンヤリし、弟は母親にしがみついていて、
    悦也も母にしがみつこうとしたときに、いきなり母につきとばされます。
    母は窓を必死に叩き始め、割れたガラスから外へと泳ぎ出た悦也。
    冷たい手で足首をつかまれたことも鮮明に覚えていて・・・

    この記憶が頭から離れず、30を過ぎても誰とも恋愛することができないまま生きてきた悦也ですが・・・

     ⇒ラスト2ページ読んで号泣した。
      真実は誰にもわからないのですが・・・きっと、   きっとそうにちがいないと思いたい。

    三浦さんの著書にはたまにこういうテイストの作品がある。
    「光」が大好きな私にとって「SINK」はまさにツボ(笑)
    昏い話なんですが、救いがあるようなような感じがいいのかな?

  • 心中がテーマなだけに重かった
    同じ死でも様々な形があり、どの話も深かった

  • 色々な形の、心中

  • 『心中』をテーマに書かれた作品集。

    三浦しをんに悲しみを含む物語を書かせたら、右に出る者はいないんではないか、と思うくらい、作者の文章のタッチが好きだ。

    『遺言』と『初盆の客』の自分語りの口調の作品は、どうも読みにくい。が、他の作品はとても良かった。みんな、みんな生きろ。

  • 死にまつわる短編集。
    「君が夜」にひきつけられた。

    【2015.4再読】
    「遺書」が良い。
    前回読んだのは約1年前。この1年間は1日1冊本を読んだ。
    好みが変わったかな。
    今回は「君が夜」は、まぁまぁ。

    【2018.12再読】
    「遺書」と「SINK」が良い。
    前回読んでからずっと本を読み続けているし、自分でも短い話を書くようになった。
    言葉の抽出が素敵。

  • 読みました。 私にはちょっと読みにくいものもありました。

  • 心中がテーマの短編集
    君は夜がいい意味でも悪い意味でも一番印象に残った。遺言、が好き。

  • お盆の話が印象的だった。

    あと、生まれ変わりの話。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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