暴雪圏

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (25)
  • (97)
  • (82)
  • (15)
  • (1)
本棚登録 : 459
感想 : 87
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555079

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • バラバラの登場人物達の伏線が、最後にきっちりと回収されて見事。
    一部登場人物の解決策に不満。
    ころせばいいってもんでもないと思う。

  • 暴風雪吹き荒れる中、女性の死体発見と暴力団組長自宅強盗殺害事件が起こる。いろいろな事情でペンションにたどり着いた人々・・・。読み終わって明美と西田のその後が気になっている。

  • 「制服捜査」の続編。

    吹雪で閉ざされた街の中で、いろいろな人間模様が集約されていく過程はドキドキハラハラ感があって面白かった。彼岸荒れの描写もリアルで怖い。ただ、これは警察小説ではないな、という印象。川久保巡査の活躍を期待して読むと、ちょっと期待はずれかも。

  • 前半パラレルに展開していくストーリーに期待感が高まったが、後半はありがちに終わってしまった。
    悪い奴はみんな死んだ?

  • 殺人、強盗、横領、不倫。数十年に一度の猛烈な吹雪に見舞われた北海道を舞台にそれぞれの想いを胸に人生の勝負を賭ける。が、大雪が彼らを足止めし、たどり着いたところは・・・。前半で期待が高まり過ぎて、最後は尻すぼみ?で少し残念。

  • ハラハラドキドキ。おもしろかった~。

    北海道の作家さんだけあって、雪の怖さがリアル。私も猛吹雪の中運転していて、周り全部真っ白で何にも見えなくなって、怖い思い何度もしたことある。あれは怖いわ。

    自然の恐ろしさと人間の恐ろしさ。複雑に入り混じって、ラストまで一気に読みました。まぁ、いろいろ詰め込み過ぎたって感じもしないでもないですが

    短編集「制服捜査」の続編ですが、これは長編。読み応えあり。一応前作の駐在さんが主人公ですが、自然の猛威になすすべなく、影が薄めだったかもしれない。

  • 10.5.14 それなりに面白かった。

  • 十勝を舞台にし、過去の少年たちの遭難の物語を下敷きに。
    暴風雪に閉じ込められたペンションで、犯罪者と共に夜を明かす人々の葛藤を描く。

  • ある猛吹雪の日に起きた不審死体の発見、強盗殺人、出会い系に足を突っ込んだ主婦の顛末、持病を抱える中年男の横領が駐在所の巡査を基点に1点で交わる。

    ベースとなる事件は不審死体にまつわる真相かと思いきや、必ずしもそれでリードしていくわけではなく、ほぼ平行に各登場人物の事情で物語が進んでいく。それぞれの物語がどこへ向かっていくのかも気になりつつ、次第に接近してくる展開には引き込まれた。

    終わってみればあっけない幕切れというか、やりっぱなし感は漂うものの、2時間ドラマ的なエンターテーメントと割り切って読めば、展開が面白いことは間違いない。

    ■このミス2010国内8位

  • バラバラだったことが一つに繋がっていく瞬間の緊張感・・・

全87件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木譲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×