犬の掟

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 301
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555109

感想・レビュー・書評

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  • これだけのページ数があるなら、捜査より、同期二人の人物の掘り下げをして欲しかった。犯人の意外性を立たせるためにあえてそうしなかったのだと思うが、真犯人が分かっても「へ?」とポカーンとなってしまった。七年前の事件によって心が死んでしまったというのは何となく理解できるし、最後のシーンは良かったので、勿体なかったな。

  • ちょっと、はっきり言って途中挫折しそうになった。なんとか最後まで読み終えたけれど・・。最後にもう一山あるのかな?思ったがそれもなくて、あまりにも後味悪く終わってしまったのはちょっと解せなかった。
    しかも、犯人も動機もどうも納得させられるものでもなかったし・・。途中であまりにもダラダラしてたので、読む気がうせてしまいそうになった。もう少し、納得させる動機と盛り上がりがあれば面白いと思うのだけれど・・。500ページ近くあるのにもう少し何か引きつけるものが欲しかった。ちょっと辛口だけどタイトルも、もう一つでした。

  • 佐々木譲さんの作品にハズレは少ないのだが、これはちょっと。刑事2人の組合せが2組いて、どっちがどっちだかわからなくなる。せめて章を変えるとかしてくれないと混乱して読み難い。

  • 2組の刑事たちが1つの射殺事件を発端にそれぞれ別の角度から捜査を進めていくうちに浮かび上がる幾つかの未解決事件。

    両方の捜査内容がかぶるせいもあるが、両者にハッキリとした違いがないせいか、混乱してくる。
    アチコチ振り回した挙句のラストにも灌漑も共感も感じられない。もう少し犯人の内面に踏み込んだ部分も描いて欲しかった。

  • 東京湾岸で射殺死体が発見された。所轄の刑事は事件を追い、捜査1課の同期には内偵の密命が下る。二人の捜査が交錯する。
    事件の動機が最後に明かされる。
    動機に共感するのは難しそー。

  • 暴力団の幹部が殺され、所轄の刑事が捜査を開始する。一方、警視庁の刑事たちも別の観点から事件を調べ始める。物語は、この二組の刑事の視点を入れ替え展開する。

    地取り中心の聞き込み捜査ははっきり言って地味。有力な証言がないまま関係者だけ増える。そのうち二組の刑事の捜査がひとつになっていくのだが、その過程で事件はどんどん増え、そこに地名やら所轄警察署やらが絡んできてとにかくややこしい。

    混乱から疲労するが結末は衝撃的。でもそこに至るまでの背景に厚みがないので困惑しただけで終わってしまった。謎解きはお粗末なので、刑事たちの生き様がメインの警察小説でしょうね。淡々としすぎてパワーに欠ける。この作者も当たりハズレが出てきたなー。

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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