- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104555109
感想・レビュー・書評
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これだけのページ数があるなら、捜査より、同期二人の人物の掘り下げをして欲しかった。犯人の意外性を立たせるためにあえてそうしなかったのだと思うが、真犯人が分かっても「へ?」とポカーンとなってしまった。七年前の事件によって心が死んでしまったというのは何となく理解できるし、最後のシーンは良かったので、勿体なかったな。
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佐々木譲さんの作品にハズレは少ないのだが、これはちょっと。刑事2人の組合せが2組いて、どっちがどっちだかわからなくなる。せめて章を変えるとかしてくれないと混乱して読み難い。
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2組の刑事たちが1つの射殺事件を発端にそれぞれ別の角度から捜査を進めていくうちに浮かび上がる幾つかの未解決事件。
両方の捜査内容がかぶるせいもあるが、両者にハッキリとした違いがないせいか、混乱してくる。
アチコチ振り回した挙句のラストにも灌漑も共感も感じられない。もう少し犯人の内面に踏み込んだ部分も描いて欲しかった。 -
東京湾岸で射殺死体が発見された。所轄の刑事は事件を追い、捜査1課の同期には内偵の密命が下る。二人の捜査が交錯する。
事件の動機が最後に明かされる。
動機に共感するのは難しそー。 -
暴力団の幹部が殺され、所轄の刑事が捜査を開始する。一方、警視庁の刑事たちも別の観点から事件を調べ始める。物語は、この二組の刑事の視点を入れ替え展開する。
地取り中心の聞き込み捜査ははっきり言って地味。有力な証言がないまま関係者だけ増える。そのうち二組の刑事の捜査がひとつになっていくのだが、その過程で事件はどんどん増え、そこに地名やら所轄警察署やらが絡んできてとにかくややこしい。
混乱から疲労するが結末は衝撃的。でもそこに至るまでの背景に厚みがないので困惑しただけで終わってしまった。謎解きはお粗末なので、刑事たちの生き様がメインの警察小説でしょうね。淡々としすぎてパワーに欠ける。この作者も当たりハズレが出てきたなー。