6TEEN

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1325
感想 : 197
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104595044

感想・レビュー・書評

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  •  4teenの続き。
     あの4人のその後の物語。相変わらずバラバラの境遇や特性をもつ4人がキレイにまとまっているのがおもしろい。

     今回、話によって欠けるメンバーがいることもあるが、メンバーが揃っていないところがまた味とも感じられた。

     各話、それぞれにテーマがある。10代で親になること、家族との葛藤、先行き不安な将来、捻れた愛情、それに、死。どれも軽々に論じることができないテーマでありながらも、重く暗い雰囲気にすることなくストーリーが編まれていることに脱帽した。

  • 記録用

  • 96:「4TEEN」は文庫買いしたほど大好きなのですが、続編が出ていたのは知りませんでした。「逝年」以降、石田作品から離れていたもので……。図書館で偶然見つけて、借りました。そんな久しぶりの石田作品でしたが、「4TEEN」ほどの新鮮さを感じなかったのは私のアンテナが鈍ったからなのかなあ、とちょっと悔しかったです。短編連作の形をとっているからか、「日常のちょっとした(イイ)話」というだけで、それほどグッと来なかったのが残念です。が、IWGPシリーズに比べて、やや「ふつう」で読みやすいので、中高生の方にもお勧めしたいです。

  • 直木賞作品『4TEEN』の続編。
    ダイ、ジュン、ナオト、テツローが16歳になって帰ってきた。

    別々の高校に通うようになったけど、もんじゃ焼きの旨さと4人の関係は変わることはなく、変わったクラスメートがいたり、女の子と出会って恋したり、、裏切りを経験したり、友人が死んだりと。

    良い意味でも悪い意味でも軽くて読みやすい作品でした。
    『4TEEN』は、もう少し面白く読めたのにな~。

  • 著者に直木賞をもたらした「4TEEN」の続編。あれから2年経ち、彼らは16歳になった。著者特有の読みやすくテンポの良い語り口はいつも通りだが、1編1編が短いこともあり軽めで薄い印象。世代的には前作と著者の代表作IWGPシリーズの間の少年達を主人公にしており、構成も語り口も似ているのだが、IWGPに比べれば刺激が薄く、主人公の少年達の生い立ちに関わる深いテーマは前作で描ききってしまったため、自ずとソフトな素材になっている。構成の上手さと語り口で楽しく読めるものの、著者の新作、それも4TEENの続編と聞いて感じた高い期待からするとやや肩透かしの感も否めない。

  • 主役が結構もてる。

  • 何でもない物語なのにいつもグッとくる。
    良い意味でも悪い意味でも一切のエグミがない。

  • 月島界隈の高校生たちが主人公のショートストーリー達。
    主人公達のキャラクター、月島界隈の風景が立っていて、読んでてイメージが広がりやすかった。

  • どうしても4TEENと比較してしまうけど、4TEENと比べるとまずそれぞれの作品が短い
    内容的にはやや軽めで思わずぐっと来るような部分はない
    何らかの紙面上の制約があったのかもしれないけど、続編をこういう形で書いたこと自体は作者の意思なんだと思う
    軽くてさらっとしてて読後感はすこぶる良い、そういう小説です

    ちょっと物足りないわけだけど、多分これはこれなんだろう
    池袋のときはあまり感じなかったけど、この短編の読み心地のよさは名人芸の域なのかもしれない
    辻村さんや窪さんの本は重たい、石田衣良は軽やかだけど軽いわけではなくてすごく読みやすい
    石田衣良恐るべし

  • 4TEENのほうがやっぱりおもしろかったけれど、読んだ当時(15歳)では感動した思い出がある。
    「俺が18になったら結婚しよう」って言ってほしかったんだけど、とうとうそんなひとが現れないまま大人になってしまいました。きらきらした青春に憧れて読めたのは、やっぱり当時の年齢のせいなのかなあ。今読んだらもっとひねくれて見て楽しめない気がします。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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